【トレーディング手法】海外・国内市場転売(ポケカアービトラージ応用)


海外市場を利用する

今回の記事では前回のフリマ・カードショップ間転売の応用編、
国内市場と海外市場間転売の話をしていきたいと思います。
とはいってもやることは全く同じで、
eBay(海外)で購入して、メルカリやカドショ(国内)で売却する
というトレードになります。

この手法を使えるようになれば、アクセスできる市場が増えるため、アービトラージの収益機会を増加させることができます。

なぜeBayの方が安いことがあるのか?

ポケモンカードのマザーマーケットは日本。
価格変動要因も基本的には日本の方が生まれやすいです。
これに対しeBayは海外市場であるため、国内と比較し、やや反応が遅れるのが特徴です。以下にイメージを掴みやすい例をあげましょう。

  • 価格変動要因発生
    有名Youtuber、例えばヒカルさんがリーリエを40枚集める!とかブラッキーは無限回収する!というような動画を出す

  • 日本市場反応
    メルカリ、ヤフオクなどにおいて、動画を見ていた売り手はリーリエ、ブラッキーのオファーの値段をつりあげる。買いが入り、さらに上昇する

  • 海外市場反応
    外国人の売り主は動画を見ていたため、価格を変更しない。また、日本人も海外市場にアクセスする優先度が低い人が多いため、結果的に価格の反応が遅れる

また、外国人と日本人との間で人気なカードが違うことから価格差が発生するケースもあります。
例えばリザードン、ブラッキー、レックウザなどは海外で人気でeBayの価格が高い傾向があります。逆に日本で人気な女の子サポートカードは意外と割安で放置されていたりするのです。

eBayを使用したときのリスクは?

購入してから配送されるまで時間がかかります。
これは価格変動リスクを抱えるということです。

海外から日本への郵送は、売り主の対応の早さももちろん大きく影響しますが、各国の関税での検閲期間も影響を与えてきます。
経験談として、私は購入から配送まで約1か月かかったこともあります。この期間にマーケットが崩壊した場合には、手元に売れる商品もないうえに、資金はeBayの支払いで使ってしまっており、手の打ちようがないという状況になるのです。

それでもeBayを利用する意味はあるの?

確かにこの配送期間のリスクは大きいです。(市場全体が上昇基調のときであれば、むしろ配送されるまでの間に価格が上昇することも往々にしてあります。が、アービトラージを念頭に置いたトレードとは目的が異なるため、あくまでラッキーととらえておきましょう)

一方で一件あたりの利ザヤを取りやすいというメリットがあります。
(当然元のカードの価格には大きく依存しますが)1取引で数万円を稼ぐことも可能なほど利ザヤが分厚いケースも多くみられるのです。
これに対し、国内におけるフリマ・カドショ間転売では1件1件の利ザヤに関してはどうしても薄くなりがちで、1取引で数千円を狙う取引が多くなります。

こう見るとリスクリターンとして表裏一体ということが分かりやすいかと思います。価格変動リスクをより多く抱える代わりに、大きい利ザヤを狙えるのが国内海外間転売ということです。
したがって実行にあたっては国内フリマ・カドショ間転売よりも自身の中で求める利益幅・水準は高く設定しましょう。

また、アービトラージではなく、価格変動リスクを抱えることを前提として、調達を割安にした短中期投資と位置付けても問題ありません。

アービトラージトレードをする場合は、とにかく多くのマーケットを観察する人が有利に立ち回ることができます。
フィールドがあればあるほど稼げるチャンスが広がるということです。

以上

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