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【日常にサステナブルな取り組みを】

今年は124年ぶりに2月2日が節分でした。豆まきのイメージが強い節分ですが、本来は季節の分かれ目を意味し年4回(立春、立夏、立秋、立冬の前日)あったようです。

昔は、こうした季節の分かれ目には邪気が入りやすいと考えられており、その邪気を祓う行事として、豆まきが今に受け継がれています。

節目や季節 それぞれの「旬」を大切にする日本の誇らしい文化ですね。

しかしここ数年、毎年話題になるのは、同じく節分に食す恵方巻の大量廃棄です。恵方巻の起源に関しては諸説ありますが、、

いずれにせよ、こうした行事でこのような問題が生じることはとても残念なニュースです。

これは食品ロスといい社会が抱えている大きな問題ともなっています。

近年、様々な分野で話題になっている「サステナブル」という言葉をご存じでしょうか?

「持続可能な」とか「ずっと続けていける」などの意味があると思います。いま世界中で取り組まれている「サステナブルな社会の実現」とは、地球の環境に配慮し、資源を守り、次の世代へ平和で美しい地球を継承していける社会、という意味合いでしょうか。

これは食産業でも重要であり、私たちの毎日の食卓を持続可能にするために様々な面で地球環境に配慮しなければなりません。

食品ロスは、農林水産省では「本来食べられるのに捨てられてしまう食品」と定義されています。現在、日本で捨てられている食品廃棄物の量は年間2,250万トンにも及び、その中で、本来食べられるのに捨てられてしまった、いわゆる「食品ロス」の量は612万トンであると発表しています。

食べ物を作り、それを販売するには非常に多くのエネルギーが必要です。

例えば恵方巻を例にしてみても、水資源、野菜を育てる、それを工場へ運び、加工する、そして工場から店舗へ運び、店頭に並ぶ、、、

これらを売りきれずに、または食べずに捨ててしまうことは、それだけのエネルギーを無駄にしているということになるのです。

サステナブルの精神は、近年に突然生まれたものではなく、これまで培われてきた伝統も、自然に対する畏敬の念が不可欠という意味では、一種のサステナブルと捉えることもできます。

行事=これまで受け継がれてきた伝統
サステナブル=これから未来へ繋げていく行動


ただイベントとして楽しむだけではなく、その意味を知りつつ生活の中に残る行事ひとつひとつを大切にする意識がサステナブルな思考に結びついていくのではないのでしょうか?

自然界の邪気(脅威)=コロナに晒されてる現代だからこそ、季節毎の行事の本質に立ち返って環境問題に目を向けることから始めてみるのも良いかもしれません。

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