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【社内インタビュー】キャロットで働くメンバー

今回は起業、成長企業や大手企業でリーダーシップを発揮してきた日本メンバーのキャリアや大切にしている考え方など幅広く聞く社内インタビューをお届けします💁‍♀️

プロフィール

  • Mike (隅田 直希)

    • Marketing Team / Senior Marketer

    • 京都大学を卒業後、不動産コンサルティングのベンチャー企業の法人営業からキャリアをスタート。その後、サイバーエージェント・ソニーで、国内外のマーケティング業務に従事し、2023年1月よりキャロットに参画。

  • Louie (佐々木 康正)

    • Business Development Team / Manager

    • 慶應大学在学中にEdTech事業で起業。4年半にわたって順調に事業を成長させた後、会社を譲渡。その後、合同会社DMM.comの経営企画室(COO室)にて、COOの戦略アシスタントとして新規事業立ち上げ及びグロース、事業企画やマネジメントを手掛けた後、Chatwork株式会社に参画。アライアンス、動画広告事業、オンラインイベント事業部など4つの部門を統括。2023年3月よりキャロットにジョイン。

*社内ではアメリカンネームをネームを使用しています。

インタビューセクション

ーーMike(マイク)、Louie(ルイ)、本日はよろしくお願いいたします!
まずは、キャロットで担っている役割を教えてください。
Mike)
Marketingを統括しており、ユーザーの方がキャロットを認知し、ダウンロードして使っていただく活動全般を推進しております。

Louie) 事業開発セクターでアプリ利用ユーザー様にキャロットをより楽しんで使っていただくために、アクティブ率向上及び継続率を維持するための企画や戦略担当を担っています。

ーーお二人のキャリアについて教えてください。

Mike) 大学2年生頃まで、なんとなく大学で研究をして生きていこうと考えていたので、もともと就きたい仕事や働いてみたい業界というイメージはありませんでした。
しかし、学部で卒業して就職する事を決め、そこからいろいろな業界や会社を見ましたが、大企業で長く働くイメージが持てず、新卒では、ニッチな業界ながらも急成長していた、不動産コンサルティングのベンチャー企業に入社しました。
その企業で2年働き、より勢いのある・成長性の高い企業で働きたいと思い、サイバーエージェントに入社しました。当初は、マーケティングの仕事自体に強烈な興味があった訳ではないですが、ここから私のマーケティングのキャリアはスタートしました。入社当初は、仕事に必要なスキルや働き方・カルチャーが違い過ぎて戸惑いましたが、広告代理店事業から、アドテクノロジー事業、AbemaTV事業等、様々な人や事業で働いたことで、自分なりのマーケターとしての仕事の礎が築けたと感じました。
その後、海外で働きたいという思いから、ソニーに転職し、コンスーマーエレクトロニクスのグローバルマーケティング部門で働きました。海外のブランチと仕事をして海外駐在を狙っていたところ、2020年にコロナ禍が始まり、海外駐在の実現性が不透明になった中で、より小さく機動性の高い新規事業をソニーの中で探して、タクシーアプリS.RIDEに自らの希望で異動しました。S.RIDEで2年間、マーケティングに従事し、アプリのブランド認知率、ユーザー・事業規模ともに、数倍に伸ばす事ができ、一定やりきったと感じたタイミングで、キャロットに出会い、転職を決めました。

Louie) あるきっかけから親戚がいた北海道に訪れた際、北海道内の地理的課題で教育レベルに明確な地域格差があったことに衝撃を受けて、「自分にできることはないか?」という思いから北海道内の特定地域限定のオンライン教育サロンの起業を決意しました。多くのメンバーに支えられながら着実に実績を重ね、月7~8万円ほどするサロンに3年で数百名が入会してくださり、ベースはできたので譲渡しました。
同級生が会社に就職して働いている中、私は起業した数十人規模の小さなスタートアップで新卒時代を過ごしたために一般的な社会経験どころか大企業で働いた経験がなく、多種多様な事業領域のグロースを経験したい気持ちから当時60事業ほどを展開していたDMM.comの経営企画室に入社し、COOの側近としてエンタメを中心とした各種BtoC事業やオンラインイベント事業部といったBtoB向けの立ち上げやグロースまで幅広くコミットしました。
その後は、経験を活かし、ビジネスチャット事業を主軸とし上場を果たしたChatwork社より、新たにビジネスチャットを軸としたスーパーアプリ化構想の元、新規事業本部を立ち上げるタイミングでお誘いがあり、その立ち上げ期にジョインしました。同社では業務提携の責任者を始め、オンラインイベント事業、動画メディア事業を含む4つの事業の責任者として統括しました。

コインの裏返しに陥らない構造把握力。

ーーMikeが仕事において困難が立ちはだかった時に、それを乗り越えるには何が大切だと思いますか?
Mike)
 目の前の課題をそのまま素直にアプローチして解決出来ないときには、課題と解決策の選択肢を構造的に把握し、別の角度から手を打つように考えています。
クレジットカードの比較サイト事業を3ヶ月で黒字化した経験があるのですが、私は主には集客のパフォーマンス改善担当として、始めは集客ばかりに目を向けていたのですが、事業の黒字化は、広告主からの売上、集客コストが密接に絡まっていて、どれか一つを単独で解決できるのではなく構造的な連なりを把握しアクションを打つことで、解決することが出来ました。集客コストが高い、だから集客手段の改善でコストを下げる、というのは真っ当で正しいのですが、そのようなコインの裏返しの解決策でうまく行かないときには、複数の事象がどう構造的につながりあっているのかを把握し、解決策を考えるようにしています。

キーポイントを把握し、緊張感を与えることで1が10を、10が100を動かす

ーーLouieは前職で4つもの事業部をリードしてきたとのことですが、多方面で管理をするのは大変ではなかったですか?
Louie)
 もちろん1人でいくつもの事業部の数字管理やメンバーに目をかけることは簡単なことではありません。
尊敬している当時の上司から学んだことですが、全てを細かくみるのではなく、重要なポイントや事故になりそうな箇所やリスクは自ら先陣を切ってテコ入れし、報告を鵜呑みにせずにひたすら疑問を投げかけることでチームメンバーに牽制球を投げて緊張感を持たせていました。
また、目的がなかったり整理されていなかったり、無駄が多く形式的な会議を嫌っていることをあえて発信することで、会議の生産性を保ち、目的やアジェンダの明確さ、まとまりのあるファシリテーション、会議時間もルーズにならないように求めていました。そうすることでチームメンバーは「見られている」という意識を持つため、マイクロマネジメントをわざわざしなくてもチームメンバーが有機的かつ機能的に動けるように自律して自発的な行動を取ってくれ、大きな成果にも繋がりました。

相手のインセンティブを理解することで、人を動かす。

ーーMikeはチームワークが求められる環境では自分にとって反りが合わないメンバーやチームワークを壊す人も出てくると思いますが、その状況をどのような創意工夫で乗り越えましたか?
Mike)
その人が何に突き動かされているのかを理解することが重要だと思っています。自分からの要求はする割に、逆にこちらからお願いをすると、全く応えてくれない人と仕事をしたことがあります。その方は営業として、とにかく自分の営業成績を出すことだけに執着していたので、そのような対応になったのだと、その人のメカニズムをある時理解し、では、相手が営業成績を達成するという目標に寄与するような形で、こちらからのリクエストを出すと、すんなり応えが返ってくるようになりました。Marketing では、Who(誰に), What(何を), How (どのように)という考え方が、ありますが、社内のメンバーとのコミュニケーションも、まさに全く同じだと思っています。

チームの雰囲気の乱れは率先して介入しモチベーションを維持する。

ーーLouieは組織が大きくなるとメンタルマネジメントやモチベーション維持が大変になると思います。その状況をどのような創意工夫で乗り越えましたか?
Louie)
 人数が多くなると必ず周囲に害を及ぼす人が出てきます。周囲のモチベーションを下げる発言やちょっとしたことで頻繁に癇癪(かんしゃく)を起こし、チームの雰囲気をぶち壊す厄介なパターンです。周囲は良い顔をしますが、ケアするのにみんな疲弊します。しかし、チームの雰囲気を健全に保つバロメーターとしての役割を果たすのもリーダーの役目です。そんな方を見つけたら「チャンス」と心の中で叫びます。そのような方には(もちろん例外はありますが)、先手を取って自分からコミュニケーションを取り発散させます。その際に重要なことは、相手が発する愚痴や不平不満の具体的な事象にフォーカスするのではなく、誰もが納得する、より上流の大目的や目指す先を示した上で納得感を持って話を進めます。そうすることでチームの雰囲気を維持していました。

N1とマクロを行き来する。

ーーMikeがマーケターとして大事にしていることはなんですか?
Mike)
N1の理解には、他社含めてサービスやアプリの自身の体験に加えて、ユーザーの方の声を聞いたり、アプリのレビューを読む等がありますが、そのような個別具体的で、主観にまみれた声からこそ具体的な洞察が生まれます。
前職でタクシーアプリの仕事に従事し、他社アプリユーザーのインタビューを行った際に、非常に論理的なコンサルタントの方にお話を伺いました。その方は、他社のアプリを主に使っておられたのですが、「こういうところがこの(他社)アプリは使いづらい。でもその使いづらさに慣れており、それを自分で補正して使う事が染みついているから、他のより機能的なアプリがあってもスイッチしない。」と仰っており非常に印象的でした。おそらく業務中は極めて論理的にお仕事をされている方にもかかわらず、あまり論理的な意見には聞こえないですが、それこそが消費者の非合理的な感覚だと実感した体験です。
一方で、データを分析して正しく数字で意思決定することも必須だと考えています。一人のユーザーの方の声は、何人の声を代表しているのか、いつもそれを念頭において、数字での検証はかかさないようにしていいます。
私自身は、もともとは後者の数字の思考に偏った人間ですので、前者のN1理解を特に意識しています。
※N1=一個人の方の意見と、マクロ=数字によって広く/高い確率で当てはまる事という、2つを高いレベルで両輪とすること

言われて行動するのはリーダーではない。誰よりもユーザー視点に立ち、自分から課題に直面する。

ーーLouieがリーダーとして大事にしていることはなんですか?
Louie)
 「クレジット(=信頼)」という言葉を大事にしています。チームに「あなたが言うなら信憑性がある」と言わせたら勝ちだと思っており、それは結果で示すことだけではなく、自分が一番のロイヤルユーザーになった上で発言をしたり、自ら課題を見つけ、自分から率先して動くことは最も重要だと思います。
言いっぱなしになっていたり、有言実行できなかったり、自ら積極的に動いて行動ができていないことをチームメンバーは厳しく見ています。知らないうちに周りからのクレジットが下がっていることに気づかない状況にならないようにスキを見せない行動を常に取ることに努めています。
また、自分からチームをモチベートするために結果を達成するたびに社内の全体チャットで祝福したり、進捗報告や情報を透明化することでチームを盛り上げるような雰囲気作りも意識して続けています。
やりたいことや目標を常に持ち、旗を立てる。そしてチームができるまでそれを繰り返し言い続ける。旗をなぜ目指すのかをチームに納得させ、一緒に目指そうと声をかけてオーナーシップを取ることをモットーにしています。一朝一夕で変化を生むことは難しくとも、日進月歩で成長する雰囲気が作り上げられます。

ーーご自身で起業したり、事業を立ち上げ、グロースした経験をお持ちのお2人が、キャロットにジョインした背景を教えてください。
Mike)
 前職ではソニーで新規事業として、タクシーアプリ S.RIDEのmarketing業務に携わり、アプリの認知率やinstall規模が小規模なタイミングから、大きく成長させることまでを一定やりきったと感じました。そのタイミングで、新しい挑戦を求めていたときに、キャロットから声をかけていただき、面白いタイミングだと思い、参画を決めました。
 韓国ではすでに誰がも知っているメジャーなアプリである一方、日本ではまだまだ知名度も低く、また組織としても日本法人は数名の小規模な体制の中で自身が参画し、アプリとしてのプレゼンスと組織をともに作り上げていくに意欲がわいた事が、キャロットへのジョインを決めた一番の理由です。

Louie) 私はこれまで「繋がりを創造し、可能性を広げる」を自身のミッションに掲げ、BtoC、BtoB問わず、マッチング事業や企業間のアライアンスを通して新たな価値を創ることに邁進してきました。
 キャロットは韓国では”ダングンマーケット(Daangn market)”という名前でサービスを展開しており、知らない人はいないほど有名なユニコーン企業*ですが、従来のフリマアプリと違った「取引を通してご近所さんとのあたたかい繋がりを創る」理念に共感し、日本ではまだ知名度の低いフェーズから事業開発に関わることができる機会に魅力を感じたことが理由で参画いたしました。
 私は多くのフリマアプリのヘビーユーザーでもあり、この領域に精通していることが功を奏し、キャロットの成長に貢献するための糸口が明確に見えたことで自分が入社する意義を感じることができました。
 実際に社員だということを言わずに1ユーザーとして、キャロットのアプリをたくさん利用してみて、取引時にたくさんのユーザーさんと話したり、地元でおすすめのお店を教えていただいたり、お土産までいただいたりと他のフリマアプリでは全く経験したことがない、日本で唯一の地元特化型の取引専門アプリだからこその強みだと感じました。
※ユニコーン企業=未上場企業で時価総額が1,000億円を超える企業

ーーキャロットで働くことについて大事なことは何ですか?
Mike)
 まずは消費者・ユーザーを理解するために、自分から興味を持って商品・サービスを体験する姿勢が必須です。様々なwebのサービスが日々生まれるので、自分自身で体験してすべてが楽しいと思うことはありません。それでも、人気のサービスがなぜ人気なのか、逆にどこに使いづらさや抵抗を感じるのか、自分なりに体験した上で想像し、自分の率直なユーザーとしての意見を持て~1る人を求めています。
 また、問題発見・解決のために、自走できる人と働きたいと思っています。私たちは、小さな組織であり、経験豊富なメンバーであっても、解決したことがない課題に日々直面して試行錯誤を繰り返しています。そのような環境で、言われた事をやるのではなく、自分で考えて自分で試行錯誤することを、積極的に楽しめる人を求めています。

Louie) アプリケーションを扱うBtoCの事業体では、自らがユーザーとしてアプリを使い倒すことが大切です。アプリの質を高めない状態でユーザー数を増やすことばかり考えているのは、「そこらじゅうに穴が空いているバケツに水を注ぐようなもの」で、一度はバケツに入ってもすぐに離れていってしまいます。まずは自分が「親友に100%の気持ちで勧めるにはどういうアプリであることが理想か?」という問いに対して、必要な答えをインパクトが大きい優先順位の高いものから着実に実行していくことが大切だと思います。
また、アーリーフェーズにおいては完璧なアウトプットに時間を費やすのではなく、スピード以外に重要なものはありません。問題が起きたら瞬時に事象を特定し、課題を抽出し、仮説と実行プランを立て、行動することが求められます。

ーーお二人は今後キャロットをどうしていきたいですか?
Mike)
 キャロットを通じて、安心・安全に、心から楽しんで頂ける取引体験を提供していきたいと思っています。日本では様々な中古取引・フリマサービスがすでにありますが、わたしたちは取引による金銭的なメリットだけではなく、取引を通じて近所の方と知り合うきっかけとなった、捨てようと思っていたものを使ってくれる人が見つかって嬉しかった、といったような情緒的な価値を大切にし、届けていきたいと思っています。
 また、そのような価値を感じてキャロットを使っていただくユーザーの方を増やしていきたいと思っています。私の友人に聞いても、まだキャロットを知らない人ばかりだったので、日本で誰もが知ってるぐらい、大きなサービスに育てていきたいと思っています。

Louie) まず、手前味噌ですが、地域の方々との繋がりを作れる新たなフリマの形を自ら体験し、キャロットをもっと多くの人に使っていただきたいと思っています。メンバーの一員になってからキャロットを1ユーザーとして頻繁に利用し、自分でも出品したり取引をするケースが多くなり、以前利用してきた他社さんの直接取引のフリマアプリでは、商品を渡して終わりがほぼ全てですが、キャロットでは地元の方々との取引をメインとしているため、取引の際に会話が弾んだ経験がたくさんありました。
 私はペットを飼っているのですが、その話になったりキャロットでの経験をシェアしてくれたりたくさんお話しをしてくれる方が多く、地域の方々との繋がりを目的にしているだけあって素晴らしいサービスだと手前味噌ながら感じているので、このサービスをもっと多くの国内の方にも体験してほしいと思っています。
 GPSをベースにした地元地域での取引に特化したキャロットは、東京都世田谷区に集中して基盤を作ったのちに2023年7月現在23区に向けてサービス提供地域を急拡大することが目下のターゲットです。

以上、MikeとLouieのインタビューでした!
これからも社内インタビューは続きますのでお楽しみに!

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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