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三角港と三角西港の風景

どちらもすごく良い風景だった。

三角西港
たまたまバス停で降り立った港は明治三大築港の一つと呼ばれている場所でした。オランダ人水理工師のローウェンホルスト・ムルドルの設計。宮城の野蒜築港、福井の三国港、全てオランダ人技師が設計・監修しているんですね。
時代背景含めて、どこにそういうの書いてあるんだろう。という思いを抱えつつ、どなたか教えて欲しい。

三角西港の風景について

リアス式のような地形と海が入り組み、海岸沿いを走っているとちょっとした広い平場が現れる。三角西港とそれを支えた建物群を附置する、港の整備に併せて埋立られた場所である。背後に山を抱え、港は伸びやかな線形が広がりつつ、対岸に見える島原や天草が小島の様に眺めることができる。港が緩やかな曲線を描いているので、見える景色も場所場所で変化していく。

港は重量感にあふれる石積み。天端の石が全体を支える(抑え込む様に)しっかり積んである。勾配が付いている石積みに対して、天端には三回り位大きな石を用いつつ、少しだけ天端が出る様に積まれ、シュッとした印象を与えて軽やかに見える。石橋も、街中の河川も全てカッコ良い石積み。照明の配線?が気になるところもあったけど、それよりも石積みの放つ魅力がそんなことも気にさせてくれない。

島島に囲まれつつ、、平場は30分くらいで歩き回れるスケール感、海はなんか対岸に渡っていけそうだな、、、そんな印象を抱ける身体感覚。散策を楽しみつつ、山で迷子になると1.5時間くらいかかって、予定していた飛行機に乗り遅れるので要注意。

ずっと、居られる場所。
港沿いに建つカフェもすごく良いスタッフの方で、乗り遅れた私を笑って見送りまでしてくれました。素敵な眺めのもとで食事ができるので是非。

三角港
こちらは西港に対して東港と呼ばれていた港。西港の需要拡大が見込めたが、敷地の拡充に難があったこと、明治32年に九州鉄道三角線が開通、流通の拠点としての格が移動し使われてきた港である。今は御所浦島へ行く定期船が出ている。

三角港の風景について

なんといっても、駅舎から降り立った時の風景が最高である。
島々の間を抜け八代海への視線が抜ける。駅舎が、周辺敷地から1000mmくらい高いのかな?それでも、丁寧なキャノピーの高さの設定、築山を設けることで、雑念なく風景を見せてくれる。

風景に溶け込むキャノピー
あー、三角ってこういうところなんだなぁって、勝手な思いだけど、土地の雰囲気を感じることのできる場所でした。

どんな場所も、また来るね、って思える場所は良いな。「また来るね」。
ものをつくる時はこんな仕事が出来ると良いなと感じました。

二箇所を巡るには半日は必要です。
飛行機に乗り遅れない様に気をつけましょう。

P.S. 1:この日、デジカメのデータを誤って消去してしまい、途方にくれていましが、無事復旧できたとです。
誤ってデータを消してしまった時はまず撮影を止めることが大切な様です。
パソコンのゴミ箱の様にSDカードのゴミ箱に貯蔵されています。
Amazing Mac Any Data Recoveryというアメイジングなアプリに救われました。よかった〜。

P.S. 2:キャノピーは単焦点50mmでは撮りきれませんでした。
ズームできるレンズを次の旅からは持っていこうと感じた。
単焦点85mm、欲しいな。

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