見出し画像

海外クラファンをハックする会社はじめました。|日本クラウドファンディング株式会社

画像1

はじめまして、日本クラウドファンディング株式会社の代表を務める周 無央(しゅう うーやん)です。
社名の通り、クラウドファンディングに関連するサービスを提供する会社を2021年2月に創業しました。
本記事では、創業に当たっての自身の想いや事業内容、今後の展望をできるだけ"つまびらか"に書こうと思っています。クラファンに興味のある方だけでなく、起業や自身の人生の進路に悩まれている方も、是非とも最後まで楽しんでもらえるとうれしいです!

※前提としてのクラウドファンディングの仕組みについて、本記事では触れませんが、ご興味のある方は、Campfireさんが書かれたこちらの記事が網羅性が高いため、ご一読頂けますと幸いです。尚、当社が支援するサービスは全て"購入型クラウドファンディング"を前提としております。

まずは、自己紹介します

改めまして、周 無央 (しゅう うーやん)と申します。
中国の江蘇省生まれで、小学生のときに日本上陸しました。以下の人生経験を経て、28歳に日本クラウドファンディング株式会社(以下、日クラ)を創業しました。

画像2

これまで、私は人生の岐路で海外留学、総合商社への就職/退職、友人との共同創業など、多く意思決定をしてきましたが、今回の創業は"個人的な"最大の挑戦と捉えています。30代を目前にして、自分は社会に対して何をしたいのか、自分の腕っぷしでどこまで行けるのか、どんな景色を自分自身に見せてあげられるのか、コロナ禍にそんなことを頭の中で突き詰めながら、創業メンバーとして参画した会社(株式会社日本農業)を離職し、日クラを創業する意思決定を下しました。

日本クラウドファンディング株式会社について

画像3

当社は、"日本の0次流通に革命を"というミッションの元、日本のメーカーに対して、海外クラウドファンディングへの進出を一気通貫で支援する事業をメインに展開しています。
背景には、日本の製造業を世界という舞台で再び脚光を浴びる産業にしていきたいという想いがあります。
日本において、人口減少や少子高齢化によるマーケット縮小、担い手減少が進む中で、国際的な低コスト製造の波の中で競争に立ち向かうためには、日本のモノづくり企業たちが世界という大きなマーケットに挑戦し、成功を収める必要があると考えています。

画像4


一方で、最近では様々なマイクロブランドが台頭し、既存のネット通販や店頭販売のみならず、国内のクラウドファンディングプラットフォーム、自社D2CサイトやSNSを通じて顧客にリーチしている企業が存在感を増しているように感じます。私は、このように挑戦を続けるマイクロブランドたちが、製造業の将来を担う存在になっていくと信じています。

なぜ海外市場に進出すべきか

私が幼少期に初めて日本に来たときのことを思い浮かべますと、Made in Japanの製品は明らかな差別化要因でした。日本製のプロダクトには、裏付けされた高品質、技術力、安全性があり、世界中どこへ行っても認められる事実でした。
しかし現在、世界の製造業者は"製造コスト"の優位性を獲得するために、製造拠点を中国や東南アジアに構えることで、価格競争力を担保しています。また、ここ数年では"安かろう悪かろう"の製品は減り、産地がどこであろうが、消費者にとって十分に満足のできる水準で生産することが当たり前になりました。私自身は、このような流れについては賛成のポジションですが、このまま日本発のプロダクトが世界からどんどん減っていくことについては、避けなければならないと考えています。

画像5

なぜ海外のクラウドファンディングにいま挑戦すべきか

結論として、日本のメーカーにとって海外クラウドファンディングは、
① 市場規模が大きく、最優先で挑戦すべきマーケットである
② 事前予約販売によって、生産がリスクフリーでできる
③ 日本からの参入実績が皆無で、ブルーオーシャンである

よって、今日すぐにでも参入の準備を始めるべき、としたいです。
具体的には、
①に関して、統計的には、2019年時点で1.3兆円の市場規模が(=国内の13倍)、2025年には2.6兆円の巨大な市場規模に達すると予測されています。

画像6

②に関して、クラウドファンディングの仕組みとして支援者から資金調達後に生産工程に入れることから、"事前予約で売れた分だけ生産"が実現可能なので、資金繰りや在庫リスクの心配が無用です。

画像8

③に関して、アメリカのクラファン2強として知られるプラットフォームであるKickstarter、及びIndiegogoにおける、日本発プロダクトの進出具合はそれぞれ0.3%、0.02%に留まります。どちらのプラットフォームも、日本のプラットフォームと比較して10~20倍の流通額を誇るのにも関わらず、です。

画像7


そして、なぜ今なのか?
私は、2021年を海外クラファン元年と捉えています。
半年前は日本のメーカーが海外クラファンに進出しようにも、海外銀行口座開設等のハードルが存在し、事実上の門前払い状態でしたが、直近の半年で、ルールが変わり、日本からの参入に際して事実上の解禁となりました。

画像9

海外クラファン元年に日クラは何をするのか

当社は、海外クラファンに進出したいと考えている日本のメーカーに対して、進出に際した参入障壁を全て一気通貫でクリアにする役割を担います。つまり、メーカーの仕事は生産のみ、という状態を目指します。

画像10

正直なところ、前述の通りMade in Japanであるだけで売れる時代ではないため、海外クラファンで成功するためには、クリエイティブによるプロダクトの明確な差別化要素訴求、及び何よりローカライズが必要となります。ローカライズの重要性を唱えるのは、単純に日本語の商品説明文を英文翻訳しても現地の顧客の心には刺さらず、結果的に徒労に終わるためです。
これらの参入障壁を乗り越えるために、私はクリエイティブや広告運用の専門知識を持つメンバーとチームを結成し、より多くのメーカーの支援ができるような組織作りを進めています。

画像11

画像12

直近での取り組み

当社は、Kickstarter公認エキスパートとして本国Kickstarterから認可を受け、Kickstarter公式ナビを運営するKickstarter Japanとも協業しながら、日本発プロジェクトを発掘し、カタチにしていく取り組みをしています。直近では、2021年7月に開催が予定されているKickstarterの"日本特集企画"へ参画されるメーカーを募集しており、現状複数社とプロジェクト準備を進めている状況です。

画像13

画像14


当社の支援実績としましては、日本の腕時計メーカーのゼロタイム社と業務提携した例を紹介したいと思います。
ゼロタイム社は、既存のネット通販での販売に加えて、新たな商流を築こうと模索していたところ、当社と協業し、Makuakeでのクラウドファンディングにおいて複数プロジェクトの遂行を通して、累計6,000万円以上の大型資金調達に成功しました。
T1シリーズ : 調達総額 1,795万円 (プロジェクト終了)
M1 シリーズ : 調達総額 1,178万円 (プロジェクト終了)
T1a & T2 シリーズ :  調達総額 3,017万円 (プロジェクト進行中)
その後、Kickstarterでのプロジェクト公開でテストマーケティングを経験しました。
現在は、JETRO(日本貿易振興機構)が提供するIndiegogo × JETRO Japan Fast Track Program Plusを用い、2021年5月にIndiegogoでの大型資金調達を狙ったプロジェクト公開に向けた準備を進めています。

今後の展望

当社は、海外クラファンの支援サービスをより多くのメーカーに提供していくことによって、Kickstarterで日本発プロダクトの増加、ひいては日本製のプロダクトが再び脚光を浴びる機会を創出していきたいと考えています。
加えて、海外クラウドファンディングの支援に留まらず、メーカーが正式に海外進出をする際の支援業務(例:越境EC支援、海外自社サイト制作支援)についても推進していきたいと考えています。

画像15

一緒に事業を推進する仲間募集中です!

当社の事業モデルにご興味を持って頂けた、もっと話を聞いてみたい、等ございましたらお気軽にご連絡お待ちしております。
詳細は、Wantedlyの募集ページに現在の募集ポジションについて掲載していますので、ご確認ください。
ご興味ありましたら、Wantedly経由でなく、私のメールアドレス(wuyang.zhou@jcf.co.jp)に直接ご連絡頂けますと幸いです。

画像16

僭越ながら、ウィッシュリストも

当社は、創業間もない会社です。皆さまに物質的なご支援をぜひ頂けますと大変うれしいです!!
詳細は、こちらのウィッシュリストからお願いします。何卒、宜しくお願いします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?