Brinicle ブライニクル 死のつらら(氷管つらら)

https://youtu.be/lAupJzH31tc?si=XnQqJZenQC--t17F

リンクは2011年BBCが撮影に成功したブライニクルの動画です。

タイトルでBrinicle (氷管つらら)と書きましたが、これは私が勝手につけた日本名で英語の直訳は見当たりません。ブライニクルとそのまま表記しているようです。通称「死のつらら」と呼ばれていますが、つららと形成がにているものの、普通のつららは中心から成長して空洞にはならないので死のつららと呼ぶには抵抗があります。

生成過程
Wikipediaでブライニクルと検索すると詳しい解説が出ます。生成過程を簡単に説明すると、海流が途だえているなど、ある条件下の極海の海中で、周囲の海水より塩分濃度が高くより低温の漏斗状下降水流が発生した時に(氷山の直下など)、周囲の海水は塩分濃度が低いので漏斗状下降水流に触れた部分が円筒状に氷結しはじめます。氷結は下側に成長しやがて海底に達した後も低温下降水流の拡散によって氷結部分が成長し続けます。塩分濃度が低いために凍結した海水は、俊敏に移動できないヒトデなどを覆うとヒトデも一緒に凍ってしまい、呼吸できずに死に至ります。

極寒の海水中ではありますが、実際には水の氷結温度付近の現象であり、海水の塩分濃度は極端に高くはありません。気温がマイナス数十度であっても海水は-1℃ ~ -2℃で液体のままです。しかし気温は低いため氷山、氷上はより低温になっていると推測されます。