オランダでは「ピーナッツバター」と呼べるものはない

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ピーナッツ売り、1890年


ピーナッツと歴史といえば、私はジョージ・ワシントン・カーヴァー(アメリカの農産科学者、発明家)を思い浮かべる。だから、ピーナッツバターを発明したのは彼だと断言できた。しかし、これは真実ではないことが判明した!

カーヴァーは、チーズ、コーヒー、チリソース、牛乳、小麦粉、シャンプー、シェービングクリーム、接着剤、石鹸、リノリウム、化粧品など、ピーナッツから300もの製品を開発したが、彼はなぜかピーナッツをつぶしてトーストに塗って食べることだけは見逃していた。

最も古いタイプのピーナッツバターは、古代インカとアステカの人々が発明したもので、彼らはピーナッツをローストし、すりつぶしてペースト状にしていた。現代のピーナッツバターとは異なり、油分がないため食感は滑らかではなかった。

1884年、マーセラス・ギルモア・エンドソンというカナダの化学者が初めてピーナッツバターの特許を取得した。特許申請書によると、彼のピーナッツバターは「バター、ラード、軟膏のような粘性」を持っていた。その10年後、ジョン・ハーヴェイ・ケロッグ博士がピーナッツバターの特許を取得した。彼は、歯が悪くて肉を噛むことができない人々のための栄養価の高い代用品としてピーナッツバターを売り出し、差別化を図った。

現在アメリカでは、ピーナッツバターはピーナッツを90%含んでいなければならず、そうでなければピーナッツ・スプレッドと呼ばなければならない。オランダでは、「バター」という言葉は実際のバターにしか使えないため、ピーナッツバターという言葉は実は法律違反なのだ。そこでオランダ人は、直訳すると "ピーナッツ・チーズ "となる "ピンダカース "(pindakaas)と呼ぶことにした。