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香港街歩き指南 九龍チムサーチュイ(尖沙咀)を歩く

 香港在住旅行会社勤務の石井と申します。日本からお越しになるお客様をご案内しておりますが、短い日にちで香港にお越しになる方々に是非ともご覧頂きたい香港の魅力を紹介したいと思います。香港へ行く予定がある方はご参考いただければ幸いです。

 香港は九龍半島とたくさんの島からなっております。面積は日本の埼玉県の2/3、人口は700万人なので埼玉県とほぼ同じです。そんなに広いの?と思った方もいらっしゃるでしょうが、香港はほとんどが山なので、実際人が住める場所はあまり広くありません。だから高層ビルが立ち並び、人がひしめき合うところとなっております。山が多く、かつてイギリスの植民地だった関係もあるので、たくさんハイキングコースがあるのですが、それはまた別の機会に紹介させていただきます。今回はまず九龍半島側、チムサーチョイ(尖沙咀)をご案内してみます。

 香港といえばペニンシュラホテル、と言われるほど名がしれているペニンシュラホテル、チムサーチョイ(尖沙咀)のビクトリアハーバー沿いに建つ5つ星ホテルは優雅な佇まいで、ショッピングアーケードにはブランドショップが軒を並べており、ロビーの豪華さは素晴らしいものがあります。美味しい飲茶で有名なスプリングムーン(嘉麟楼)や、アフタヌーンティーで有名なザ・ロビーなど美味しい食事をお召し上がりいただけるレストランがあります。

 ペニンシュラホテルを出発し、チムサーチュイ(尖沙咀)の案内を続けましょう。ペニンシュラホテルを背に右に進むとYMCAの建物を超えて地下道となります。地下道をくぐるとコロにアル風の建物があります。1881ヘリテージです。イギリス植民地時代の1881年に作られ、1996年まで使われた警察署を改装し、ショッピングモールとしたものです。優雅な建物の中にはオープンテラスのレストランがあり、古き良き時代をしのばせるインテリアとなっております。また結婚写真を撮影する場所としても有名で、運が良ければウエディングドレスをまとって撮影する風景をみることも出来ます。

 1881ヘリテージを過ぎ、更に歩くとセントラルまでのスターフェリーが発着するスターフェリーピア(尖沙咀碼頭)に出ます。ビクトリア湾を行くスターフェリー乗り場です。ここからセントラルまで約10分間の船の旅を楽しむことが出来ます。

 スターフェリーターミナルを過ぎ、ビクトリア湾に沿って歩くと時計塔があります。かつて九龍と広州を結ぶ鉄道はここまで線路を伸ばしておりました。その時の駅の時計塔が当時の様子を偲ばせます。この駅から広州-北京-満洲里-シベリア鉄道を経由してヨーロッパまで行くことが出来ました。今も移転したホンハム駅から北京行きの直通列車に乗車して、北京からシベリア鉄道経由モスクワ行きの列車に乗車すれば当時のヨーロッパ旅行を偲ぶことが出来ます。

 ビクトリア湾沿いの道をインターコンチネンタルホテル方面へ歩くと、ビクトリア湾沿いのアベニュー・オブ・スターズになります。2016年11月までは残念ながら工事のため閉鎖中ですが、ここには、ジャッキー・チェンをはじめ香港の映画スターたちの手形が通路に埋め込まれ、ブルース・リーの銅像があることでも有名です。ブルース・リーの銅像は工事中の今は近くの尖沙咀東海濱平台花園に設置されております。アベニュー・オブ・スターズが工事中の今はこちらへ行ってみるのはいかがですか?

 尖沙咀東海濱平台花園から歩道橋を渡り、児童遊園を抜けて階段を降り、北に向かうと小さな丘に登ることが出来ます。海が見えるシグナル・ヒル・ガーデンです。街の中心にこんな静かな公園があるとは思いもしませんでした。意外なチムサーチュイ(尖沙咀)を味わうことが出来ます。

 シグナル・ヒル・ガーデンを降り、更に北に向かう途中、左側に稲香というレストランがあります。ここの飲茶は有名です。夕食時は火鍋のレストランとしても有名です。更に北に向かうとK11というショッピングセンター、ショッピングセンターを抜けるといかにも香港という感じの通りに出ます。麺屋、茶餐廳、薬屋、両替屋、宝石屋、時計屋などが立ち並び、みなさんの想像する香港の風景を味わう事ができます。

 このコース、だいたい1時間半から2時間で回ることが出来ます。初めての香港九龍を訪れた時、見どころを全部回れるこのコースを辿ってみるのはいかがでしょうか?



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