0101（老い老い）

最近かなり老いを感じるようになってきた。老いを感じるポイントは日常にスナイパーのように潜んでおり、ふとした瞬間に、向かいのホームや路地裏の窓から私を襲う。季節よ移ろわないでくれ。

大学入学当初からAV鑑賞に耽っていた私であるが、その愉しみ方にも老いが出てきている。今までは、女優の蒸気機関車のような喘ぎ声を聞いては旅に出たくなり一人きり電車に乗ったり、ボールのような偽乳を見ては球技がしたくなり一人でラウンドワンに行ったりなどAVをきっかけに行動を始めることもあった。
しかし、大学3年生となってしまった今、AVを見る際も、キャンプでの焚き火を見るかのように目は優しくトロンとしてしまい、ちんちんを触る体力もないため「結構なお手前で…」と一言つぶやきそのまま入眠。美食家の最期のような状態になってしまうのである。

そもそもAVにかかわらず自分より若い輩がテレビジョンやYouTube、FANZA無料動画やエロタレスト、pornhubやJAVmixTV、XVIDEOSやカリビアンコムなどに出ていておじさんは驚愕してしまう。流石にエッチなコンテンツを紹介しすぎていて、このnoteが五反田や鶯谷、錦糸町などと勘違いされてしまいそうなので自粛しておくが、とにかく年下が活躍していることに間違いはない。
さらに残念なことに私は自分より年下の人間が自分より活躍しているのが憎くて仕方なく所構わず大声を出してしまうという特殊な体質を持っている。したがって朝のEテレなどを見ると危険だ。絶対に見せないように。私が静かに見ていられるのはオフロスキーのコーナーだけなので。
しかし、最近は否が応でも年下の活躍する姿が目に入ってしまう。最近人気の森七菜とかいう女優もどうやら年下らしい。いつでもスマイルしようね？何を命令しやがって年下の分際で。いつでも苦虫を噛み潰したような顔でお前の顔を見ている。大人に指図するんじゃない小童。何が今から晴れるよだバカタレが。梅雨をなめるな。
とにかくこういう人々が若さを売りにしてテレビなどで活躍しているが為にこちらは老いを実感させられているのだ。もっとお前ら老けろ！芦田愛菜よ、年に４回誕生日を迎えろ。

お酒の飲み方ももう若くはない。お酒を覚えたての頃はアルコールを体内に入れてはゲロを吐き、ゲロを飲んでは酒を出し、そうして街に繰り出して全裸ででんぐり返しをして、俺はAAA（アナル・アタック・アーミー）だぞ！と怒鳴りつけながらコンビニで女を平手打ち、六本木ヒルズのトイレで5秒で射精したかと思えば、10代の女にちょっかいを掛けてバイクで警察官の乗る車に激突・大爆発といった、芸能人不祥事ハイライトのような状態にあった。
しかしこの歳にもなるとお酒との付き合い方も覚えてきている。「酒は飲んでも飲まれるな、飲んだら乗るな、乗るなら飲むな、洋子の話は信じるな。」これらのことを頭に叩き込み、酒を飲んでも暴れずに洋子という女がいると積極的に無視をしている。ごめんね父方のおばあちゃん。
最近は汚い部屋でジジイのつまみ（メカブと白和え）を食べながらジジイの酒（いいちこ）を飲む。ジジイの曲（内山田洋とクール・ファイブ）を聞いてはジジイの涙（2〜3滴）を流している。その涙をジジイのティッシュ（手ぬぐい）で拭ってジジイの声量（約15デシベル）で「お母ちゃん...」とポツリとこぼす。少しムラッときてジジイのAV（冷たい熱帯魚予告編）を見てみる。そうしているうちに眠くなってきてジジイの就寝時刻（20時半）にはジジイのいびき（静かな寝息）をかきながらスヤスヤ眠っている。
なんたる老いっぷりであろうか。おそらく21歳でこの生活なので実際に老人になった場合にはプリウスよりも静かな生活を送ることだろう。近い未来、トヨタの新作発表会で新型プリウスとして俺が登場するかもしれない。俺がダミー人形にタックルしたり、エアバッグとしていろんなところを膨らませたりするところ、目に焼き付けておいてほしい。

自分の体を見ても確実に老いというのは感じる。高校時代は陸上部に所属、400m走をして友達とタイムを競い、学校の行き帰りは自転車を使って爽やかに坂道を登っていく。体もそれはもちろん引き締まり、腹筋は6個、背筋は8個、胸筋は10個に割れていた。マス目のようになった私の体で将棋部が対局していたこともある。
しかし今となってはそんな肉体は消え去り、400mを走ることなんて夢のまた夢。大江戸線のホームから地上まで階段で上がることさえままならず、登りきる前に高山病にかかってしまう。私の３段にも４段にもなったみっともないモンスターデブ腹を、池谷幸雄が物足りなさそうに飛び越えていくのである。

ここまで書いて目の疲れが出てきてしまった。老い極まりない。ひとまずジジイ、ババアしか飲まないでお馴染みブルーベリーアイと大麦若葉青汁を飲んで、死の恐怖と戦いながら眠りにつきたいと思う。おやすみなさい。