2024.7.24(wed.) UNISON SQUARE GARDEN 20th Anniversary LIVE "ROCK BAND is fun"@日本武道館
17:30 開場
18:30 開演
実際には開場時間を早めてたので少し早く入場。
北スタンドまで開放しており文字通り360°が客席。前回あった立ち見席は無さそう。
たくさんのカメラがあることを除けばステージは何の装飾もなくただそこにステージがあるだけ。ステージ床にバンド名のロゴ等もなし。
客入れBGMもいつものライブ通り。
今年に入ってから、なんなら斎藤さんが会報で匂わせてから、さらに言うと前回の舞洲から、もっと言うと前回の武道館が終わった日から20周年は武道館でやるとほぼ確信してたので、この日のために生きてきたと言っても過言ではないくらいの感情を背負って迎えたライブ。シンプルに緊張とストレスで吐きそうになりながら開演を待ってた(演者でもないのに)。ついに来たよ。もうすでに泣きそうだったよ。
9年前にアンコールで言おうとしたけど隠したままにした言葉をこの場所で聴くために、いざ九段下。
18:30少しすぎ、BGMが一瞬ボリュームを上げて暗転。客席の大歓声と共に絵の具が流れる。
貴雄→田淵→斎藤の順に登場。ゆっくり噛み締めるように出てくる。
特別なライブなので絵の具もフルコーラス。
『1人きりじゃ行けないトコへ2人で行こう』
最後の1音まで俯いている3人と息を呑むお客さん。絵の具ですでに号泣。これからどうなるの私。
斎藤さんがギターを構えて聴いたことのあるようなアルペジオを弾いてベース、ドラムが加わってセッションから1曲目へ。
『敬具 結んでくれ僕たちが正しくなくても』
1.Catch up, latency
膝から崩れ落ちた。本当に大好きなんですよこの曲。なのにシングルなのにフェスでもツアーでもほぼセトリに入らず何故なのかと思っていたところへのこの位置。
この日のライブのキャッチコピー?が
『ロックバンドの20年がついにこの日結実』となっていたことへのアンサー的な『敬具 結んでくれ』
天才???
『自意識を間違えたやつが自爆しそうだよな』田淵のコーラスがどデカいの最高。
斎藤「UNISON SQUARE GARDENへようこそ!」
2.サンポサキマイライフ
前回の武道館でも披露されたこの曲。12000人の手が一斉に上がるの圧巻。間奏のギターいつもとちょっと違ったような気がする。
3.Dizzy Trickster
サンポサキマイライフからほぼノータイムで貴雄のカウント。極まる福岡でもやってたけどこの曲を武道館で聴けたことはデカい。
4. fake town baby
これも曲間ほぼなくスタート。冒頭4曲で体力全部持ってかれたのでは。
『さあ勝算万全 お待たせ』
なるほどこの位置〜!となった。かっこよすぎ。
MC 1
斎藤「本日2024年7月24日UNISON SQUARE GARDENの20周年の記念日です!……今日は長いよー!」
前回武道館、舞洲と同じお馴染みの文言の「今日は長いよー!」を今回も言ってくれた。嬉しい。
5.恋する惑星
ドンドン!というドラムからスタート。多幸感半端ない。田淵がめっちゃ走り回ってた。
6.Hatch I need
田淵のベースからスタート。音源より長めにアレンジされてたような。けっこう意外な選曲。2Bの歌い方激しくて良かった。
7.マーメイドスキャンダラス
Hatch I need→マーメイドスキャンダラスのノータイムアルバム「8枚目」繋ぎ!天才の繋ぎ!
8.Invisible Sensation
冒頭斎藤さん歌詞ゴチャっとしてて田淵がコーラス合わせてた気がする。
『努力だけじゃ未来は保てない』という歌詞が刺さる。
9.セッション〜オリオンをなぞる
冒頭聴いたことないようなセッションからのオリオン。ステージ後方にあったミラーボールが登場して武道館の天井が一面星空みたいになってた。
前回の武道館でなぞらなかったのわりとびっくりだったこと思い出した。今回ついに武道館でなぞったの感動。
10.もう君に会えない
どうしてこの曲を入れたのかを深読みしたくなるけどできない。優しい歌い方が響く。
11.スカースデイル
再録バージョンの『君の心迷わないようにほんの少しの傷をつけたのなら』からスタート。この曲の田淵がコーラスしてる時の表情見てグッときた。
アウトロアレンジあり。
12.オトノバ中間試験
やっときたー!絶対やってくれると思ってた!最近ぜんぜんやらなかったのはこのためだったのか!
楽しい!最高!って飛んでたら酸欠なりかけた。
田淵の制限タイムも健在だった。
13.世界はファンシー
オトノバからの繋ぎいいね。巻き舌多めだった。
14.フルカラープログラム
貴雄のドラムが数音なって斎藤さんがカポつけた瞬間叫んだ。武道館が一瞬で虹色の照明に包まれて美しかった。いつまでもどこまでいってもUNISON SQUARE GARDENの曲で1番好きだよ。
『完全無欠のロックンロールを』で両手を広げる斎藤さんを見て生きてて良かったと思った。
前半ラストの大事な部分に置いてくれてありがとう…
MC 2
斎藤「我ながらこんなにバラバラな3人で、なんならバンド結成した瞬間から音楽性の違いを抱え、さらには人間性の違いを抱え、そんな3人が20年も続くとは思ってなかったです。
いつかの鈴木少年は、黒夢を崇拝し触れるものみんな傷つけさらには自分も傷つけるようなナイフのような少年でしたが、今ではこんなにもたくさんの人を笑顔にすることができる素敵な中年になりました。
いつかの田淵少年は、部屋で崇拝してるブルーハーツを大音量で聴き飛び跳ね、その姿をたまたま家に来てた斎藤少年に見られドン引きされるのですが、今ではこんなにもたくさんの人の心を踊らせる曲を作る素晴らしい中年になりました。
いつかの斎藤少年はパチスロを崇拝し朝から晩までパチンコ屋に入り浸り大学の単位を落とし彼女にボロ雑巾のように振られましたが、反省した斎藤少年はパチンコとスロットの二刀流からギターとボーカルの二刀流に持ち替えて今では日本を代表するギタボ中年になりました(両手広げてドヤ顔)。
いつかの少年たちがあったからこそ今日この日を迎えています。いつかの少年」
15.いつかの少年
曲振り天才すぎる。歴史があるからこその選曲。この曲は上から見たかった。
16.101回目のプロローグ
2020年のリリース当初から話題になっていた『本当の気持ちを話すのは4年ぐらいは後にするよ』、この4年後が今日。『本当の気持ち』というのは2015年の武道館で隠したままの言葉。そんな日に披露されたこの曲。
まさかの歌詞変え。
『本当の気持ちを話すのは今日ぐらいしかありえないだろう』
鳥肌&号泣。
『よろしくね、はじまりだよ』って。無理だが???
『君だけでいいやこんな日を分かち合えるのは』?無理だが?????
『世界は七色になる』で七色になる照明。
ここで情緒が死んだ。まだ中盤ですよ???
MC 3
斎藤「今日はせっかく特別な日なので普段喋らない2人にも喋ってもらおうと思います。まずはドラム鈴木貴雄!」
貴雄「今日もMCは長いよ〜笑!ちょっと長いんでここは休む時間にしましょう。もう16曲やってて。ここからが長いんだけど笑。俺も疲れてきてるんで笑」
座るお客さん
斎藤田淵ドラム台に座る
貴雄「(客席指さして)あっ!いいね!すごくいい。コンビニやスーパーのレジ、みんな座ればいいと思う。
これは前から言ってることだけど熱と循環についてお話ししましょう。ドラムってこの円柱の皮が張ってある筒状の楽器で、それを7畳のスタジオとかで叩くわけですよ」
斎藤途中でステージに移動して貴雄の方向いて体育座りする
貴雄「いいね、いいリスナー」
田淵も同じく貴雄の方向き直して座る
貴雄「いいリスナー2!」
貴雄「毎日毎日この筒を叩いてると何のために叩いてるんだろうとなる時があるんですよ。でもお客さんが喜んでくれるから熱をもらってやれてる部分があって。そのおかげでここまで続いてきました。自分のことは凡人だと思ってるので。例えば10の才能がある人が8の力でやるよりも1の力の人が1出し切ったのを見る方が圧倒的に感動するんです。だからインディーズの売れてないバンドのライブとかを最近はよく見に行ってて。熱が消えそうになってもなんとか焚べて熱を絶やさないようにするとそれが皆さんを温めることになるし、みなさんが薪を焚べてくれたことによって熱が循環されるんです。それはスタッフもそうで。音楽に集中できるのもスタッフのおかげで」
客席拍手
貴雄「あ!そういうの素晴らしい。これはスタッフへの拍手」
貴雄「あとはそこでゆっくりしてるお前ら!」
斎藤さん貴雄に向けて指ハート
貴雄「この軍師田淵とその使命を忠実に遂行する我々、この2人のおかげでステージに立ててると思ってて。5年前の舞洲でドラムは器でしかないとネガティヴに捉えかねない事を言ったんだけど、今ではこのバンドがかっこいいのは俺のおかげだと思ってます。ステージに立ち続ける限りはその焚き火を燃やし続けるのでみなさんも焚べてもらっていい焚き火にしてください!」
斎藤「続きまして、ベース田淵智也!」
田淵「いやーいい話だったな。えーと…(斎藤の方向いて)パチスロってどうやって当てるんですか?」
斎藤「…匂いがする」
田淵、声上げて爆笑
田淵「20年やりました。この前後輩と飲んでた時に言われたんだけど『ユニゾンはバチバチなのがいいですよね』って。でも俺そういうの嫌いなんすよ。平和にいきたいから。でもやっぱそうじゃなきゃ続いてこなかった部分もあって。この天性の声帯を持ってしても努力を怠る事なく更にはギターも弾き誰にも歌えない歌を歌うギターボーカルになった斎藤宏介と、自分を貫く熱と哲学を持ってドラムと向き合い39になってもさらに限界突破して唯一無二のスーパードラマーになった鈴木貴雄、そして他約1名、この3人じゃなきゃここまでこれなかったと思うから。つまり俺たち才能があったってことですね!今日は大いに祝ってください!」
斎藤「(座ってる人に向かって)立つか笑。
俺たち3人でUNISON SQUARE GARDENです!」
17.kaleido proud fiesta
この3人のMCのあとに
『かくしてまたストーリーは始まる』
天才???
18.スロウカーヴは打てない(that made me crazy)
武道館でこの曲やるの痺れる。間奏のギターアレンジ元ネタ曲に寄せてたような。
最後『つまりレイテンシーを埋めています』→『つまりジョークって事にしときます』と歌詞変えからのPhantom Joke!
19.Phantom Joke
終盤のPhantom Jokeはいまだにヒヤッとする笑
オレンジっぽい照明がかっこよかった。
斎藤「オンドラムスタカオスズキ!」
ドラムソロ〜セッション
20.天国と地獄
今回は特効なかった笑。照明バチバチ。
21.君の瞳に恋してない
すごい嬉しかったけどここでやって次の日外されたらどうしようかと思った。
ギターソロ前に貴雄が紹介してたのこの曲だっけ。
22.カオスが極まる
始まり方がめちゃくちゃかっこよかった!
レーザーみたいな照明とサイレンみたいなギターの音が合わさって不協和音みたいですごかった。
23.シュガーソングとビターステップ
大団円!みたいな盛り上がり。なんだかんだ言ってみんな待ってた感。
MC 4
田淵「今ので終わりでーす。帰ってくださーい笑。有名な曲たくさんやったよ?
今日はよく来た。遠くで見てくれてるやつもよく来た。俺たちには才能があった。けど、才能や信念や渾身の一曲で世界は変わらなかった。ここまで続けてこれたのは才能があったからだけど、やっぱり世界が変わらんのはつまらんと思った。楽しいだけじゃないから、ロックバンドを続けるのって大変なのよ。だからそれは時にロックバンドを諦める理由になった。前が向けなかった。誰にも気づかれないように後ろを向いた。そしたら、君がいた。君が後ろから見ていてくれた。ついてきてほしいなんて思ってなかったけど、ずっと見ていてくれたことがこんなに嬉しいなんて思わなかった。君が好きなロックバンドが今日まで続いてこれたのは君のおかげだ。ロックバンドを諦めないでいてよかった。ありががとう。ありがとう!」
涙目の田淵と、俯いたままの斎藤さんの鼻を啜る音で無理でした。嗚咽漏れないように必死。こんなストレートな言葉をこの場所で聴けて、ロックバンドを好きでい続けて良かったと思った。
24.春が来てぼくら
『また春が来てぼくらは新しいページに絵の具を落とす』から始まるのヤバい。
この時から春が来てぼくらが泣き曲になってしまった。
『間違ってないはずの未来へ向かう』
大号泣
25.シャンデリア・ワルツ
前回の武道館の前奏アレンジなぞるのずるい。泣きすぎてなんも覚えてない。
斎藤「ラスト!」
26.センチメンタルピリオド
周年バージョンのイントロから
斎藤「センチメンタルピリオド!」
最後3人がドラム台中心に向かい合ってるところが涙で見えない。
田淵が床にベースを置いたからまさか?と思ったら…
ベースをベーンと弾いて助走つけてハンドスプリング。39歳のハンドスプリング。2019年以来5年ぶりのハンドスプリング。無理〜
田淵と貴雄がはけて斎藤さんだけ残る
斎藤「今日は来ていただいてありがとうございました。ひょっとしたら来たくてもチケットが取れなくて悔しい思いをして配信で見てくれてる人もいるかと思います。本当にありがとうございました。当たり前のことを言うんですけど、UNISON SQUARE GARDENがここまで続いてこれたのは3人だけのおかげではなくて、次のライブを楽しみにしてくれてるやつとか、CDを楽しみにしてくれてるやつとか、ひょっとしたら解散したら悲しむやつがいるからとか、そんなことの連続でなんとか続けてこれました。今日は3人の記念日ではあるんだけど、UNISON SQUARE GARDENのことが大好きでたまらない人たちに最後に一言だけ僕から言わせてください」
斎藤「UNISON SQUARE GARDEN、20周年の記念日おめでとうございます!」
斎藤「バイバイ!」
終演後の客出しBGMが絵の具でアホほど泣いた。
終演時間定かじゃないけど2時間半くらいやってたかと
↓この日の写真!
セットリスト
1.Catch up, latency
2.サンポサキマイライフ
3.Dizzy Trickster
4.fake town baby
5.恋する惑星
6.Hatch I need
7.マーメイドスキャンダラス
8.Invisible Sensation
9.オリオンをなぞる
10.もう君に会えない
11.スカースデイル
12.オトノバ中間試験
13.世界はファンシー
14.フルカラープログラム
15.いつかの少年
16.101回目のプロローグ
17.kaleido proud fiesta
18.スロウカーヴは打てない(that made me crazy)
19.Phantom Joke
ドラムソロ〜セッション
20.天国と地獄
21.君の瞳に恋してない
22.カオスが極まる
23.シュガーソングとビターステップ
24.春が来てぼくら
25.シャンデリア・ワルツ
26.センチメンタルピリオド