2023年ドラフト会議　ソフトバンクホークス振り返り

2023年ドラフト指名選手　

1位 前田悠伍投手　大阪桐蔭高校
2位 岩井俊介投手　名城大学
3位 廣瀬隆太選手　慶應大学
4位 村田賢一投手　明治大学
5位 澤柳亮太郎投手　ロキテクノ富山
6位 大山凌投手　東日本国際大学
7位 藤田悠太郎選手　福岡大学大濠高校

今年の支配下での獲得は投手5人、野手2人を指名

　大本命であった武内投手（國學院大学）を抽選で外してしまったが、高校No.1投手の前田投手を外れ1位で指名できたのは、素晴らしい結果となった。
　投手は即戦力、将来性が楽しみな5人を指名。大学生投手は馬力のある岩井投手、コントロールが良く試合を作れる村田投手、ポテンシャルに溢れた大山投手のそれぞれタイプの違う投手を指名。澤柳投手は即戦力として中継ぎの一角としてチームを支えて欲しい。
　補強ポイントを抑えつつ、野手は大砲候補の廣瀬選手、打撃とスローイングが持ち味の藤田選手を指名できたのは非常に満足できるドラフトになった。
　私個人としては過去5年のドラフト中では、1番良いドラフトができたと思う。

今後期待したいポイント

　ここからは素人の意見になりますが、期待したいポイントを中心に記載。

前田投手
　今後ホークスの先発の柱になって欲しい選手。
　高卒投手ではありますが、オリックスの宮城投手のように早い時期から活躍できる選手になれると思います。ただ焦りは禁物ですが、ものすごく期待していますので、しっかり体を鍛えつつ、実戦での経験も積みながら育成して欲しい。

岩井投手
　正直、岩井投手を2位の20番目で指名できるとは思っておらず、球団をはじめファンやドラフトに詳しい方々は非常に驚いたのではないだろうか。
　力のある最速156キロのストレートと空振りを奪える変化球を存分に活かして、ぜひ先発投手として大成して欲しい。スカウトコメントを見ていると最初は中継ぎとしての起用が増えそうではあるが、個人的にはそれでも先発投手としての起用を願う。

廣瀬選手
　今年の大学生選手の中で1番の大砲と言っても過言はない選手。チーム事情を踏まえると廣瀬選手を獲得できたのは大きい。逆に言えば、ホークスの若手の右打ちの内野手は焦りを感じていると思います。リチャード選手あたりは来年が勝負の年になる。
　基本的にファーストを守ることが多いと思うが、ライバルがたくさんいるのでセカンド、サードを守れるようになると幅も広がり、その中で持ち味の長打を活かすことを期待。大学通算の出塁率が.368である点も密かに期待したい。

村田投手
　今のホークス投手陣に1番不足しているコントロールが持ち味の投手。今年の指名選手の中で安定感という所で1番秀でているのは間違いなく村田投手。いきなり１年間ローテションを維持するのは難しいと思うが、1年目からの貢献を期待。

澤柳投手
　社会人の即戦力投手を5位で指名。所属チームでは主に中継ぎとして活躍していた選手。最速150キロを超える直球と2種類のカットボールとスライダー、フォークで三振を取れるピッチャー。1年目はリリーフとしての活躍を期待。

大山投手
　私個人として、今年の指名選手の中で1番期待したい選手。
　ネットに上がっている動画を見ていると、緩急を活かしつつ、打たせて取ることが多い印象。リーグ戦の成績を見ると、奪三振率が10を超えたシーズンもあるように三振も取れることも期待できる。素質がありつつ、即戦力性も高い大山投手を6位で獲得できたのは非常に大きいのではないか。大山投手も先発として育成して欲しい。

藤田選手
　将来性の豊かなキャッチャーを最後に指名。
ホークスは育成を含めるとキャッチャー登録の選手が12名。キャッチャーという特殊なポジションの1枠を大人数で争わなければならないのは非常に酷である。４軍制を敷いている分、藤田選手には出場機会を与えてほしい。体を鍛えることは重要ではあるが、試合を経験しつつ技術面、体力面を存分に伸ばして欲しい。打撃も高校通算43本塁打を放っていることから、打てる捕手としての活躍を応援します。

最後に

　今年の指名は即戦力投手の指名が多くなったが、これは近年の投手陣の苦戦から来ているもの。若手投手からの押し上げもあまりない現状で、今年指名された投手に期待は例年以上に大きいかもしれない。その期待を越えられる選手を指名できたと思うので、前田投手、岩井投手を中心に投手王国再建を祈っている。