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特別展「東福寺」に行って

2023年3月7日から5月7日まで、東京国立博物館 平成館で開催されていました特別展「東福寺」に行ってきました。だいぶ前ですが笑 
行ってみての感想を今更ながらですが、書いておきたいと思います。

東福寺とは

奈良の大仏で有名な大寺と世界遺産でもある興寺になぞらえて名づけられた東福寺は、現在も京都市内に現存しています。
HPがとてもオシャレなので詳しく知りたい方はどうぞ(東福寺HP)

招待券と残念なお知らせ

 今回、特別展「東福寺」には、三重県明和町でお世話になった斎宮跡・文化観光課文化財係の方から、いただいた招待券を使って訪れました。なぜなら、明和町にある安養寺から出展品があるからです。それを見る事も一つの目的でした。
 ですが、開催期間ごとで出展期間が決まってるものもあり、今回は安養寺からの出展品は見れない時期に訪れました。(すでに終わってました苦笑)見れなくてすみません。

撮っていいとこの写真は貪欲に

円爾(えんに)という大偉人

東福寺は、円爾を開山に迎えて創建されました。円爾は、18歳で東大寺にて得度(僧になるための儀式)し、6年間宋に学びに行き、東福寺開山、禅を講じて、臨済宗を流布しました。その後、華厳宗である東大寺大勧進職(施設の再建や管理維持のための役職)と他宗派でも活躍した、完全なる仏教エリートです。

展示には、多くの円爾に関する書物・巻物があり、多くの弟子がいる事がよくわかりました。そして、その弟子たちも大きな絵巻物で描かれており、保存状態もとても良かったです。スポーツ選手のごっつい腕時計や、東京で車持ってる人見た時みたいな「あっ、めちゃお金とか権力持ってるんやろなぁ」って勝手な想像をしてしまいました。笑 違ったらすみません。笑

実際の東福寺に寄せた展示。良かった

足利義持(よしもち)の偉大さ

室町幕府第4代将軍足利義持は、3代義満の後継として義満生前から将軍職に就きました。生前期間は、義満による摂関政治の様な形にはなっていましたが、死後も安定した政治を行いました。その結果、在職期間28年と室町最長期間の将軍です。
義持は、安定した政治だけでなく禅宗への造詣が深い人でもありました。
展示では、義持による禅宗の発展・水墨画の文化の発展が感じられました。
失礼ながら、円爾はよっぽどじゃないと知らない偉人、義持は少しぐらいかすって知ってる偉人だと勝手に思ってます。義持のおかげで、現世でもこれだけ水墨画を素晴らしいと思えるなんて!と感謝しました。
その作品については、次章最後のリンクより見れますので、是非見てみてください!

東福寺にも大仏があった事を伝える遺物

吉山明兆(きつさんみんちょう)と東京国立博物館の企画展

足利義持にその画法が愛され、大作を残した臨済宗の画僧吉山明兆。
彼の作品は、顔などは繊細なタッチ、風景については大胆な筆遣いでみていて惚れ惚れする作品でした。古典的な画法でありながら、一切色褪せたと感じさせない堂々とした作品です。
羅漢(釈迦の弟子)を描いた全50幅からなる「五百羅漢図」(一番上の動画の再生前画面に出てくる作品)は、現存全幅を修理後、本企画展で初公開されました。見応えある絵の数々に僕自身も足を止めてじっくりとみさせていただきました。
「五百羅漢図」の展示方法は、マンガチックで一般の人にも見やすい展示になっており、500人を「ウォーリーを探せ」の様な感覚で見れるぐらい楽しい展示でした。そして、この作品を復元している事も含めて、文化庁に心から感謝しております。

話は戻りますが、吉山明兆は、雪舟とともに「画聖」と呼ばれた逸材です。みんなも名前は聞いた事があるかと思います。吉山明兆の良さに気づいてしまった自分は自然と雪舟にも関心をもちました。
東京国立博物館では、2023年3月8日(水) ~ 2023年6月11日(日) (毎週 水・木・金・土・日)の期間、VR作品『雪舟 ―山水画を巡る―』を別館で行なっています。 策士ですねぇ〜〜気になっちゃうよね〜。東京国立博物館の仕事ぶりにも感銘を受けました。(2023/06/03見に行きました!とても良かったです。)

感想

特別展「東福寺」に行って、改めて仏教全般に関する知識をよりつける必要を感じました。僕自身は、実家の影響なのか浄土真宗・浄土宗になじみがあるので、禅宗系の臨済宗などは、なんとなく世間的にもそこまで流行していないと勝手に思っておりました。
もっと、禅宗系の仏教を深く学ばなきゃなぁ〜臨済宗ってかつてはすごい流行ってた?今もまぁまぁ臨済宗系の寺あるしなぁ?みたいなこの解釈もあってるのでしょうか。なので、広く仏教を学びます

東洋・西洋関係なく、やはり政治との結びつきは、芸術発展にとって重要項目だなと、在り来たりな感想ではありますが思いました。そして、想像している以上に足利幕府が残した遺物は大きいなと感じました。

画像で展示物を見たい方は、下記リンクよりご覧ください。


参考にしたリンク
https://tofukuji.jp/history/#history
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/興福寺
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/足利義持


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