カンガルーネズミの飼い方・飼育方法
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★生態
カンガルーネズミは、オーストラリア原産の有袋類の動物です。体長は約30cm、体重は約1kgで、リスに似た外見をしています。後ろ足が大きく、カンガルーのように跳ねて移動します。昼行性で、夜は巣穴の中で休みます。
草や木の実、昆虫などを食べる雑食性です。水をほとんど飲まず、食べ物から水分を摂取します。また、巣穴の中に種子を貯蔵しておき、乾燥した時期に食べています。
繁殖力が非常に高く、1年に2~3回、3~4匹の子を産みます。子は生まれてすぐに母親のお腹に袋に入って育ちます。子育ては母親が1人で行います。
オーストラリアの乾燥地帯に生息しています。水が少ない環境に適応するために、水分をほとんど飲まないことや、巣穴の中に種子を貯蔵しておくことなどの生態を進化させています。
オーストラリアの固有種であり、絶滅危惧種に指定されています。主な生息地の減少や、人間による捕獲などが主な原因です。
★性質
カンガルーネズミの性格は、温和で人懐っこいと言われています。
ペットとして飼われているカンガルーネズミは、飼い主によく懐き、遊んでくれることもあります。
また、好奇心旺盛で、新しい物や場所に興味を示します。そのため、飼育する際には、安全に遊べる環境を整えてあげることが大切です。
夜行性なので、飼育する際には、夜間に活動できるようにする必要があります。また、昆虫や果物などを食べる雑食性なので、飼育する際には、これらの食べ物を与えてあげる必要があります
★カンガルーとの違い
カンガルーネズミとカンガルーは、どちらも双前歯目カンガルー科に属する哺乳類です。しかし、いくつかの違いがあります。
大きさ:カンガルーネズミはカンガルーよりも小さく、体重は数キログラムから十数キログラム程度です。
足:カンガルーネズミはカンガルーよりも足が小さく、ジャンプが得意ではありません。
尾:カンガルーネズミはカンガルーよりも尾が長く、バランスをとったり、物を運んだりするのに役立ちます。
食性:カンガルーネズミはカンガルーよりも草食性で、植物の根、種子、果実などを食べることが多いです。
繁殖:カンガルーネズミはカンガルーよりも繁殖力が低く、1回の出産で1〜2匹しか生まれません。
カンガルーネズミは、オーストラリアやニューギニアなどの乾燥した地域に生息しています。夜行性で、単独で生活しています
★飼育方法
カンガルーネズミの飼育方法の詳細です。
ケージ:ジャンプして移動するので、広いケージが必要です。ケージのサイズは、少なくとも幅60cm、奥行き40cm、高さ60cm以上が必要です。ケージの底には、砂やチップを敷いてください。
餌:雑食性なので、野菜や果物、昆虫などを餌として与えることができます。餌は、毎日新鮮なものを与えてください。
水:水をあまり飲みませんが、毎日新鮮な水を用意してください。
温度と湿度:砂漠地帯に生息する動物なので、高温多湿な環境では飼育できません。ケージ内の温度は、20〜25度に保ち、湿度は50〜60%に保ってください。
衛生:ケージは、毎日掃除してください。排泄物は、すぐに取り除いてください。
健康管理:比較的丈夫な動物ですが、定期的に健康診断を受けさせてください。
★食事
草食動物で、主に草や葉を食べます。また、昆虫や果物なども食べます。動物園では、牧草やニンジン、りんご、パンなどをあたえています。
餌の量は、体重や活動量によって異なります。一般的には、体重1kgあたり1日100g程度の餌を与えます。また、水は常に飲み放題にしておきましょう。
餌を食べるときに手を使って食べます。そのため、餌は小さく切ってあげると食べやすくなります。また、餌は新鮮なものを与えるようにしましょう。腐った餌を食べると、カンガルーネズミが病気になる可能性があります。
カンガルーネズミは、とてもおとなしい動物です。しかし、餌を奪おうとすると噛みつくことがあります。
★繫殖行動
カンガルーネズミは、繁殖期になると、オスとメスが出会います。オスはメスを追いかけ、メスが受け入れると交尾を行います。カンガルーネズミは、1回の出産で1~2匹の子どもを産みます。
★体調の変化に気づいたら獣医師さんへ
カンガルーネズミは、いくつかの病気にかかりやすいです。主な病気は次のとおりです。
カンガルーネズミジステンパー
カンガルーネズミ肺炎
カンガルーネズミ結核
カンガルーネズミレプトスピラ症
カンガルーネズミバベシア症
これらの病気は、カンガルーネズミ同士の接触や、汚染された水や餌によって感染します。病気にかかったカンガルーネズミは、食欲不振、下痢、呼吸困難などの症状が現れます。重症化すると死亡することもあります
【カンガルーネズミジステンパー】
カンガルーネズミに感染するウイルス性疾患です。症状は発熱、咳、下痢、脱水症状などです。重症化すると死亡することもあります。治療法はなく、予防接種で感染を防ぐことができます。
カンガルーネズミだけでなく、他の動物にも感染する可能性があります。そのため、カンガルーネズミを飼っている場合は、感染予防に注意する必要があります。
感染予防には、以下のような対策があります。
カンガルーネズミを屋内で飼う
カンガルーネズミを他の動物と接触させない
カンガルーネズミを定期的に健康診断を受ける
カンガルーネズミに予防接種をする
カンガルーネズミジステンパーは、重症化すると死亡することもある危険な病気です。
【カンガルーネズミ肺炎】
咳、呼吸困難、食欲不振などの症状が現れます。また、体温が上がり、元気がなくなり、ぐったりすることもあります。肺炎の原因は、細菌感染、ウイルス感染、真菌感染などです。
【カンガルーネズミ結核】
発熱、咳、体重減少、食欲不振などの症状が現れます。また、肺やリンパ節に病変が見られる場合もあります。結核は、感染した動物の唾液や鼻水に触れたり、食べ物を共有したりすることで感染します。カンガルーネズミは、結核の自然宿主ではありませんが、感染することがあります。
【カンガルーネズミレプトスピラ症】
血液に侵入する細菌によって引き起こされる感染症です。この細菌を媒介する昆虫に刺されることで感染します。
レプトスピラ症に感染したカンガルーネズミは、発熱、食欲不振、倦怠感などの症状を呈します。
また、腎不全や死亡に至ることもあります。レプトスピラ症の治療には、抗生物質が使用されます。しかし、早期に治療を開始しないと、重篤な症状を引き起こす可能性があります。
そのため、カンガルーネズミがレプトスピラ症の症状を呈している場合は、すぐに獣医師に診てもらうことが重要です。
レプトスピラ症の予防には、カンガルーネズミが昆虫に刺されないようにすることが重要です。そのためには、カンガルーネズミを飼育する場所を清潔に保ち、虫よけ剤を使用するようにしてください。また、カンガルーネズミを野外で放さないようにすることも重要です。
【バベシア症】
媒介者であるハエに刺されることで、バベシア症に感染します。バベシア症は、赤血球に寄生する原虫によって引き起こされる病気です。赤血球が破壊されることで、貧血や黄疸などの症状が現れます。
また、神経系に障害が起こり、けいれんや麻痺などの症状が現れることもあります。バベシア症は、適切な治療を受ければ治りますが、重症化すると死亡することもあります。
カンガルーネズミがバベシア症に感染した場合は、早めに獣医師に診てもらうことが大切です。獣医師は、血液検査や画像検査を行い、バベシア症の診断を行います。バベシア症の治療には、抗生物質や輸血が行われます。また、症状が重症な場合は、入院治療が必要になることもあります。
カンガルーネズミをバベシア症から守るためには、ハエに刺されないように注意することが大切です。ハエに刺されないようにするには、ハエがいない場所にカンガルーネズミを飼育し、ハエが寄り付きにくい環境を整えることが大切です。また、ハエよけ剤を使用することも効果的です。
★カンガルーネズミから媒介する病気
カンガルーネズミは、いくつかの病気を媒介する可能性があります。代表的な病気としては、次のようなものがあります。
ハンタウイルス肺症候群
クイーンズランド紅斑熱
カンガルーネズミ病
サルモネラ症
トキソプラズマ症
狂犬病
これらの病気は、カンガルーネズミの糞尿や唾液に触れることで感染する可能性があります。また、カンガルーネズミに噛まれたり、引っかかれたりすることでも感染する可能性があります。
これらの病気は、発熱、頭痛、筋肉痛、倦怠感などの症状を引き起こす可能性があります。重症化すると、肺炎や腎不全などの合併症を引き起こす可能性があります。
【ハンタウイルス肺症候群(HPS)】
ハンタウイルスによって引き起こされる急性呼吸器感染症です。ハンタウイルスは、げっ歯類の排泄物や唾液に汚染されたほこりを吸い込むことで感染します。
症状は、発熱、筋肉痛、頭痛、咳、呼吸困難などです。重症化すると、ショック状態や急性腎不全に陥り、死亡することもあります。
HPSの治療法は、対症療法が中心です。重症化した場合は、集中治療室で呼吸管理などの治療が行われます。
HPSの予防には、げっ歯類との接触を避けることが重要です。げっ歯類のいる場所には立ち入らないようにし、げっ歯類の糞尿が付着している可能性がある場所は、掃除を十分に行い、エアロゾル化を防ぐようにしてください。
【クイーンズランド紅斑熱】
ダニに刺されて感染する病気です。ダニは、草むらや森林などの自然環境に生息しています。
クイーンズランド紅斑熱に感染すると、発熱、頭痛、筋肉痛、発疹などの症状が現れます。重症化すると、脳炎や肺炎などの合併症を引き起こすこともあります。
クイーンズランド紅斑熱の予防には、草むらや森林などの自然環境に入る際には、長袖、長ズボン、靴下を着用し、虫除け剤を使用することが大切です。また、ダニに刺された場合は、すぐに皮膚から除去してください。
【カンガルーネズミ病】
カンガルーネズミの体液に含まれるウイルスによって引き起こされる感染症です。
カンガルーネズミに噛まれたり、カンガルーネズミの体液が皮膚や粘膜に付着したりすることで感染します。
症状は、発熱、頭痛、筋肉痛、倦怠感、リンパ節の腫れなどです。重症化すると、肺炎や脳炎などの合併症を引き起こし、死亡することもあります。
カンガルーネズミ病の予防には、カンガルーネズミに噛まれたり、体液が皮膚や粘膜に付着したりしないように注意することです。
【サルモネラ症】
サルモネラ菌に感染することによって発症する食中毒の一種です。サルモネラ菌は、牛、豚、鶏などの家畜や、鶏卵、鳥類、爬虫類、両生類などの動物に多く生息しています。
サルモネラ菌に汚染された食品を摂取したり、動物と接触したりすると、サルモネラ症に感染することがあります。
症状は、発熱、腹痛、下痢、嘔吐、けいれんなどです。症状は、感染してから6〜72時間後に発症し、数日間続きます。重症化すると、敗血症や髄膜炎などの合併症を引き起こすこともあります。
サルモネラ症の予防には、以下の点に注意してください。
食肉や鶏卵は、十分に加熱してから食べましょう。
動物と接触した後は、必ず手を洗いましょう。
生水は飲まないでください。
食器や調理器具は、よく洗浄しましょう。
【トキソプラズマ症】
トキソプラズマ(Toxoplasma gondii)という寄生虫に感染することにより発症する感染症です。トキソプラズマは世界中に広く分布しており、猫などの肉食動物の糞便に排泄されます。
猫の糞便に触れた手で口を触ったり、加熱不足の肉類を食べたり、汚染された水を飲んだりすることで感染します。
トキソプラズマ症の症状は、感染した人の免疫状態によって異なります。
健康な成人では、ほとんど無症状ですが、ときにリンパ節の腫れ、発熱、筋肉痛などの症状が現れることがあります。
妊娠中の女性が感染すると、胎児に感染が移り、流産や死産、先天性トキソプラズマ症を引き起こすことがあります。
先天性トキソプラズマ症の赤ちゃんは、視力障害、聴覚障害、脳障害などの症状が現れることがあります。
治療は、症状が現れている場合は、抗生物質を使用します。しかし、無症状の場合は、治療の必要はありません。
予防には、猫の糞便に触れた後は、必ず手を洗うこと、加熱不足の肉類を食べないこと、汚染された水を飲まないことが重要です。
【狂犬病】
狂犬病ウイルスに感染した動物に噛まれたり、引っかかれたりしたことで発症する人獣共通感染症です。
狂犬病ウイルスは、動物の唾液に含まれており、傷口から体内に入り込みます。狂犬病ウイルスは、脳や脊髄に侵入し、神経細胞を破壊します。
狂犬病を発症すると、発熱、頭痛、筋肉痛などの症状が現れ、最終的には死に至ります。狂犬病は、一度発症すると治癒する方法はありません。
そのため、狂犬病予防接種を受けることが重要です。狂犬病予防接種は、狂犬病ウイルスに感染する前に接種することで、発症を予防することができます。
★カンガルーネズミの不思議
カンガルーネズミは、後ろ足でジャンプすることはできません。代わりに、後ろ足で地面を蹴って、前足を使って体を支えながら走ります。
カンガルーネズミは、カンガルーのようにお腹の袋で赤ちゃんを育てません。代わりに、赤ちゃんを抱えて運びます。
カンガルーネズミは、ほとんど水を飲みません。代わりに、食べ物に含まれている水分を吸収して生きています。
カンガルーネズミは、オーストラリアの乾燥した環境に適応した動物です。水をほとんど飲まなくても生きることができるため、乾燥した砂漠でも生きることができます。また、後ろ足でジャンプすることができないため、カンガルーのように速く走ることはできませんが、前足を使って体を支えながら走ることができるため、砂漠の砂の上でも安定して走ることができます。
以上です。以外に文は続きません。
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