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ドコモの国立競技場運営はどうなるのか?
NTTドコモを中心とするグループが国立競技場の運営権を獲得しました。
実際の運営は2025年4月に始める見通しです。
国立競技場はJR山手線の内側に位置し、若者や外国人観光客が多く集まる新宿や渋谷にも近いため立地としてはかなり有利な競技場です。
ただ、現在の国立競技場は赤字を垂れ流しており経営を立て直すには、参画する事業者に積極的に活用してもらうしかない状況です。
また、国立競技場は実はかなり使い勝手の悪い施設のようです。
野球には不向きな形ですし、サブトラックがないので陸上にも使えないのではないかと言われていました。
ただ、陸上については結果的に25年の世界陸上で使用されるので問題はなさそうです。
本来は東京オリンピックが終わったらトラックを撤去して、サッカーやラグビー向けの競技場にする予定だったみたいですが、陸上界からの働きかけなどがあり、トラックは残されることになりました。
つまり、100%サッカーやラグビーに使えるわけでもない中途半端な競技場になっているわけです。
スポーツ以外の使い道を考えると収益性が高く、黒字化するのに手っ取り早いのはコンサートや大規模イベントです。
しかし、国立競技場は屋根がないので近隣への騒音問題があります。
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また、空調設備がないために夏は暑く冬は寒いため、通年でコンサートができるような施設ではないという現実もあります。
ドコモの考えとしては、「天候はどうしようもないが、遮音や音響といった部分には改善できる余地がある。」ということでしょう。
長く音声通話を支えるNTTグループは「音」に関わる知見やノウハウを蓄積してきており、これを生かして新たな技術を開発したい考えです。
また、屋根がないということをメリットとして考えて、打ち上げ花火やドローンショーといった演出ができるとも考えているようです。
さらに一歩踏み込んでドコモはスマートスタジアム化も構想しています。
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みなさんご存知のとおり、NTTグループの最大の強みはICTです。
ICTをふんだんに盛り込んだスタジアムやアリーナの運営はドコモの注力事業の一つとなっており、今回の国立競技場で実績を積み、運営事業の全国展開につなげようとしています。
ドコモは1人当たりの収入(AURP)が減少しており、非通信事業に力を入れています。
今回の国立競技場運営もその一つです。
例えば、Wi-Fiサービスに力を入れ、満員でもSNSで写真や動画をストレスなく共有できるようにするという構想があります。
また、NTTが開発中の次世代通信基盤「IOWN」で複数のスタジアムとつなぎ、臨場感のあるパブリックビューイングを同時開催する計画もあるとのことです。
スポーツでの使用用途では中途半端な国立競技場が実は違う用途では最大限パフォーマンスを発揮できる可能性はあります。
情報通信には特にその可能性があり、ドコモの運営には個人的に期待しています。
国立競技場を新しいエンタメの発信地として変えていってほしいと思います。
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