わかりにくいぜ!デジモンカード!初級編

デジカの困惑ルール達

 そんなわけで今回はルールの分かりにくい所。
デジカも数が増え、ルールも複雑化しました。
オマケに公式のQ&Aはやけに不親切。
知りたい肝心な事が書いてなかったりが結構あったりする上、似て非なる効果や発揮順等悩ましい事が大量にあります。
特に初心者の方はタイミングに悩む方が多かったりするのではないでしょうか?

そんな方々の為に分かりにくい効果やルールについて解説したいと思っています。

する?する事で?できる?した時?その後?

 まずはデジモンカードで最初にぶつかる壁がこの辺りのフレーズ。
この辺りを理解していないと色々とつまづく事が多いでしょう。
そんなわけでサンプルも交えて解説。


する編

 オープン『する』。これは強制発揮系となります。
デッキが1枚でもあるならオープン。その中に条件を満たすカードがあるならデッキが枯渇しようと何であろうと手札に加える+破棄をし、残りをデッキに戻します。

 ちなみに効果は基本記載順に発揮。
条件を満たすカードが1枚のみの時、先に条件を満たすカードを破棄し、残りは対象外の為、デッキ下に……と言ったことはできません!
『する』系は基本強制発揮、ここを頭に入れておくとシンプルでわかりやすいです。

やや似た物としてベムモンの進化元効果
例えばデストロモンの進化時に進化コスト−1を使用せず、ラグナモンに進化する時にコストマイナスを発動!!と言った事もできません
デストロモンorラグナモンに進化する時点で誘発する効果の為、後から発揮……と言った事もできません!
近頃は『する』『できる』の記載が無いカードも多いですが、基本書かれていない場合は強制発揮と思っておくと良いでしょう。

する事で編


 する事で、は読んで字の通り、条件Aを行う事で発揮する効果の事。
する、とは異なり強制発揮ではありません
ここを『する』と混同してしまうと、上記ブイモンの場合、『破棄するカードが無いので2ドロー!!』とかになっちゃいます。
もちろん『することで』を行うかどうかはプレイヤーが選択可能。
『する』編のワームモンと違い、こちらは任意となります。

できる編



 今度は『できる』になります。
実際の所、個人的には『する事で』系の亜種に近いイメージですが、参考画像上のギルモンは『レベル6以上の相手デジモンがいる時』と条件付き。それに対して、マルスモンの場合特に何らかの条件を満たす事なくアクティブ状態のデジモンにもアタックできます。(強いて言えば自分のターンが条件?)
当然、する事で系と同じで任意選択です。マルスモンなら普通にレスト状態のデジモンにもアタックできます。

そしてこちらスサノオモン、コイツは『する事で(今回は戻すことで)』『できる』の複合型となっております。
簡単に言うとスサノオモンを手札からオープンし、手札かトラッシュからテイマーカード、もしくはハイブリット体を合計10枚デッキの下に戻す事で、テイマーカードをレベル6として扱い、スサノオモンに『進化できたりできなかったりします』
何じゃそら?と思われるかもしれませんが、スサノオモンの例は条件(戻す事で)を満たす事で進化が『できる』効果。
しないと言う選択肢ももちろん可能です。その場合、進化を行なっていない為、当然進化コストも発生せず、スサノオモンは進化不成立としてトラッシュに送られます。
やや特殊な例ですが一応。

した時編


 続きまして、今度はこちら。『した時』編です。
例として出したこちらアルフォースブイドラモン、このカードは青の自分テイマーがレストしたとき、アクティブになる効果を持ちます。
ここで一番注意しなければならないのは、『する事で』と混同してしまう事です
結論から言うと、アルフォースブイドラモンは自身の効果でテイマーをレストさせる事が出来ません!
あくまで、テイマー自身、もしくは他の効果によってレストした時のみ、アクティブになる効果です。
ちなみにアルフォースブイドラモン、テイマーがレストした時〜『する』である為、青のテイマーがレストしたなら問答無用でアクティブになります。

こちら太刀川ミミの場合、オプションカードの使用で誘発。しかし『レストさせる事で』が条件の為、太刀川ミミをレストする事を選択せず、効果を発揮しない事も可能です。


その後編


 例えばこちら、絶光衝。
効果は読んで字の通りですが、例えばセキュリティが0の時に使ったならば、メモリ回復はどうなるか?
セキュリティを破棄してないから増えないじゃん?そう思われる方も多いかも知れませんが、それがデジカの巧妙な罠。
なんとセキュリティが0の時に発揮しても、メモリ+2が発揮されます!!

 どう言う事やねん?と思われた方の為にここらで解説。
絶光衝のポイントはセキュリティの破棄の効果とメモリ回復の効果は『『その後』』で区切られているという事です。
簡単に言えば『効果A』発揮後『効果B』が発揮されるということです。
それって『する事で』と何が違うの?セキュリティ破棄してメモリ2でしょ?と?
ノン、効果Aは効果Bの条件ではない、という事です。
つまり仮に効果Aが不成立であっても、効果Bを が発揮できるならば、不成立後に効果Bを発揮する事が可能です。
 ただし、一応注意点。
じゃあこのカードはセキュリティを破棄せずメモリ回復できる……ってコト!?……とはなりません。
残念ながら、絶光衝、セキュリティを破棄『する』、すなわち強制発揮である為、セキュリティが0でない限り発揮しなければなりません。
二つの効果を持っている場合もあれば、実質効果Aがデメリットの場合もあります。
『その後』は効果Aを発揮した後の効果、と覚えましょう。

する時編


 コイツもまたデジカ効果の問題児。と言うか分かりにくい効果。
上記ダークドラモンの場合、進化『する時』に効果が発揮します。
え、何が難しいの?簡単じゃん?ところがどっこい、厄介なのはここからです。

例えばこのグレイモンは進化時に進化元にアグモンがある時にメモリ+1されます。
大雑把に言えば進化した後です。
ではダークドラモンとの最大の違いは何か?

結論から言うとダークドラモンの進化コストマイナスは、『進化する前に発揮する効果』です。
他デジモンのように進化を宣言、コストを支払って進化……を『する時』に割り込んで発揮します。

割り込んで、コイツが実に厄介。

 例えばこちら、ダークナイトモン。
お互いのターン、消滅『するとき』に効果を発揮し、進化元のスカルナイトモンとデッドリーアックスモンを登場させます。

 対してこちらダークナイトモンX抗体。『消滅時効果』としてトラッシュから『ダークナイトモン』を登場させます。

 似たような効果ですが、実は地味に結構違います。
先に言うと『消滅時効果』は、トラッシュに送られてから発揮する効果です。
なのでダークナイトモンX抗体が消滅した時、当然進化元にダークナイトモンがあるなら進化元のダークナイトモンを出せます。

それに対してダークナイトモンは『自身の進化元』から登場させます。
すると困った。トラッシュに落ちていたなら進化元もクソも無い。
なので消滅に割り込んで発揮します。

消滅時の場合、
『消滅→トラッシュへ→消滅時効果』
となりますが、ダークナイトモンの場合
『消滅→する時に割り込んで効果発揮→消滅』
となります。

『する時に』の特異性、それは『割り込み』です。
デジモンカードは基本的にターンプレイヤー側から効果の処理を行いますが、『する時に』は非ターンプレイヤー側が条件達成時に効果をねじ込めます。

例えば相手が『○○を消滅させる。その後〜』と記載されているならば、『その後』の前に発揮されます。


例えばこちら、マメモン。と言うよりデコイ。
こちらも他のデジモンが消滅してから発揮しても間に合わない為、『消滅する時』と割り込みです。
ではここで、黒デコイがいる時にダークナイトモンが『相手効果で消滅する時』が発生した場合。

ダークナイトモンの「消滅する時』に進化元からスカルナイトモンとデッドリーアックスモンを登場。その後デコイを発揮し、ダークナイトモンを効果での消滅から守ります。

あら不思議。ダークナイトモンが消滅せず、なのに進化元の2体が登場します。汚い。さすが貴族汚い。

そんなわけでやや余談が多くなりましたが、『する時に』は割り込める。大雑把にそう覚えておくと良いでしょう。
逆に言えば『する時』以外の他の効果は割り込みではない為、ターンプレイヤー側の処理が終わってから発揮になります。
主な例として
した時』表記がありますが、こちらは『する時』と違い、割り込む効果ではありません。相手の処理が終わってからの発揮になります。


例えば相手がアタック宣言をし、レストした時にディノレクスモンのお互いの効果はアタック宣言によるレストと、アタック時効果の発揮の間には割り込みできません!あくまで割り込みは『する時』の効果となります。


よくある記載による違いはこの辺りでしょうか?
この辺りの部分さえ分かっていたなら、そうそう効果を間違える事は無いでしょう。
(もし次回があれば)
もーっと分かりにくい効果編やアタック時や進化時、ターン終了時っていつ?編も(時間があったら)投稿予定ですので、どうぞそちらもよろしくお願いします。


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