神戸徳洲会病院心カテ事故

心カテしたら1ヶ月で3人死んだでござる!!

いやー、これは流石に死にすぎ。
死にそうなやつは外科だろう。
つかこの病院はちゃんとした心臓外科居るん?

調べてみた・・・
ストリッピング(下肢静脈瘤)手術しかしない老医が1人いるだけ。
(+バイト1人)

こんな奴じゃあとてもじゃないけど、バックアップにならないぜ!
CABG(バイパス手術)バリバリのチームがいないと無理無理無理。
それでも大丈夫そうな症例選んで今までも心カテしてたのだろう。
でも4月から来たのがスーパーヘタクソ君。
どこの科にも時々そういうヘタクソ君が現れる。
そいつは1−2回目の手術で「あ、こいつ、やべーやつだ」と分かる。
手術室界隈で噂になる。
どの病院でも噂はあっという間に広まる。
私の病院でも眼科にスーパーヘタクソ君が現れ、3ヶ月でオペ室出入り禁止、1年でクビになった。そのことはみーーんな知っている。

「でも最初はみんなヘタクソでしょ!?」
それはその通り。
当該ドクターが何年目か知らないが、ある意味死ぬまで任されるっていうのはある程度の経験年数ってことが示唆される。
それにヘタクソというか未熟君の場合、上のドクターが手取り足取り教える。リスクは上司が取るのだ。ただそこは徳洲会。医局ではなかったのだろう。
医局の場合は超体育会なので上が下の面倒を必ずみる。それがパワハラ気味だろうと下のドクターは確実に成長できる。893社会の兄弟分と同じだ。
ところが医局でないところは「他人」になる。
「やりたかったらやってよいけど、自分の尻は自分で拭いてね」というスタンスになる。上の先生も「あいつまたやりやがった。でも俺のせいじゃないし」となる。
医局の後輩だったら、後輩を守るためにそこまでむしろやらせない。殴ってでも辞めさせて自分がやる。

だがしかし、症例を増やしたいって気持ちは分かる。
腕を磨くのは「場数」以外にはない。
いくら座学を受けても経験しない限り成長はない。
術者としてしんどい手術を乗り切ったら成長できるが、遠くから鉤引いてるだけでは成長はない。
心臓の世界でも心カテが発達しすぎて今や三枝病変も普通に心カテ。
昔は三枝はオペだったんだけどな。
おかげでCABGの症例が激減し、外科医がオペを経験できない状況が生まれている。よってこの病院のようにCABGできない心臓外科医しか配置されない。症例数が減るとこういうことになる。だから症例増やすってのはある意味正義なの。

ただそれでも手術適応ってのはあるからさ、最低限そいつは遵守しましょうよって話。

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