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自分の勘を信じると

ふうちゃんさんの、イラストをお借りしました。

孫娘が産まれたのは、里帰り出産で私たち家族がいた東京で
その時、娘夫婦は転勤で大阪のマンションに住んでいた。
初節句の時は、嫁がせた側からお雛様を送る習わしに従って
私は孫娘のために、西武デパートでお雛様を色々と探した。

大きな段飾りにしょうと娘にLINEで連絡すると
「片付けやすいものがいい」と言われた。
片付けやすいものも色々あるので、娘に写真を撮って
LINEに送ったりしたけれど、
「ママに任せる」ということでLINEは切れた。

私の娘の時も、両親が送ってくれた。
その当時、マンション住まいだったので、すごく大きな段飾りではなかったけれど、自分で組み立てる塗の台や屏風が付いていて、重くて出し入れに結構大変だった。

その当時と比べて、もっと様々なお雛様があった。
孫娘がお嫁に行くまで、毎年飾るものでもある。
かなり悩んでじっくり探していた時
ふと、インスピレーションで「海外に持ってゆけるもの」と浮かんだ。

その当時は、まだ海外に行くことは決まっていなかった時。
でも、わたしの頭のイメージの中ではお雛様が海外の家の中に飾られていた。そのイメージのまま歩いて立ち止まったとき、そのイメージ通りのお雛様が、目の前にあった。何度か回ったけれど気が付かなかったのに。

孫娘のお雛様(名前を消したので左青くなってます)

この塗の箱の中に全部納められるお雛様。
お雛様用の緋毛氈もついている。
もの凄く高価なものではないけれど、久月のしっかりしたもの。

海外駐在になったとき、船便で運べて、シンガポールもシドニーも飾ることが出来ている。私のあの時のインスピレーションそのものだ。
シンガポールは湿度が高く、シドニーは乾燥している。

周りが塗のおかげなのか、約8年間、壊れることなくカビも生えることなく
毎年飾ることができている。これからもどこの国に行くかわからないけれど
お雛様は一緒に旅をしてゆくだろう。

時々ふとおりてくるインスピレーションに従うと、物事はうまくいくように思う。他にもっと色々あり悩んだけれど、自分の勘に従ってよかったと思う。

今度は男の子だから、嫁ぎ先が端午の節句に兜を贈るはずだ。
やはりこういう日本の風習は、海外に住んでいても忘れないでいて欲しい。
日本人としての魂がそこにある。

ありがとうございます。