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サピックスは進学塾の中でも特殊な塾。入ればあの実績と同じような未来が誰にでも待ってるわけではありません。続ける?やめる?の線引きを元SAPIX講師/室長がズバリ解説する SAPIXのトリセツ後編 第12弾! 

サピックスは進学塾の中でも特殊な塾です。前回の前編で入る時のトリセツを話しましたが、後編では入ってからあとのトリセツをお話します。

入ってからが大変なサピックス。大抵、続けるべきか、やめるべきかで悩みます。それはクラスに関係なくです。もちろん、上位クラスでやめる子は少ないです。でもいないわけではありません。上位クラスは上位クラスでの熾烈な争いがあり、自校舎に限らず他校舎の上位との競争もあります。顔は知らなくても、上位常連の生徒名と学校名と校舎と志望校は上位クラスの生徒なら誰でも知っています。サピックスの有名人ですから。サピックスあるあるです。前にも言いましたが、上には上がいるのがサピックス。さらに随時優秀な子たちが入塾してくるので気が抜けないサピ独特の緊張状態が続きます。その緊張でやめる子も少なからずいます。いわゆる受験の前に自信を失くすです。受験の前にまず校舎、そして塾全体の中での競争に打ち勝たなければいけない。これはサピックスの功罪です。サピックス各校舎内でのクラス変動や内部での偏差値に一喜一憂するのはわかるし、その結果でやめていくのもわかります。

でも、今回のトリセツで書こうと思ったのはそれとは違う側面に目を向けてほしいと思うからです。

先ほども言いましたが、皆さん、たいていテストの結果やクラスが思うように上がれないとやめていかれます。
でも僕は結果(テストやクラスの昇降)ではなく、過程(教材の理解度)で続けるかやめるかの判断をしてほしいと思うのです。
たとえ今、テストの結果が悪くても、クラスが上がらなくても(下がっても)、教材の中身、内容が悪くなければ(5割以上の理解)、サピ内偏差値もサピ内クラスも上がります。

過程というのは、サピックスの教材の理解度です。
塾用教材というのはふつうは7、8割くらい出来て、理解出来ていればついていけてると判断してもいいでしょうが、サピックス場合、半分出来ていれば、理解出来ていれば十分(クラスのレベルにもよります)です。真ん中前後のクラスにいても3割も理解出来ていない子もいれば、6割くらい理解出来ている子もいます。3割以下の理解度なら落ちていくし、6割の理解が出来ていればそのうち上がります。そこの確認をクラス担任や教科担当からアドバイスをもらってください。この教材、この単元、今回の問題、など違いはありますが、何割くらい出来ていればいいのかです。これが大事です。

僕の感覚で言うと、算数なら教材の50%でも出来ていれば、理解していれば大丈夫です。
単元によっては40%でも。その他の教科は最低6~7割です。なので、平均すると5割ですね。それくらい出来ていればやめずに続けていけていくべきだと思います。たとえ今、テストの結果が悪くても、クラスが上がらなくても(下がっても)、教材の中身、内容が悪くなければ(5割以上の理解)、サピ内偏差値もサピ内クラスも上がる可能性が十分あります。逆に、毎回、どの単元の教材でも3割以下の出来、理解なら今はサピックスではないのでやめることも考えていいと思います。


ここまで読んでいただいて、ありがとうございました。お疲れ様でした。

ということで、次回「正直アオイ塾(アオイnote)vol.13は、『模試のトリセツ』」です。
 

では、次回も「正直アオイ塾(アオイnote)」をよろしくお願いします。
 
                                     
                                                                                                                                     アオイナオ
 

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