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鼻は正常だったもよう1日目

そして、月曜日。
熱は少し下がったもののまだベッドの上から動けない長男。
「かわいそうに…」
解熱剤がなくなりかけていた。
もう熱さがりそうだけど、病院に薬をもらいにいかないといけない。

かかりつけの医院に電話すると、診察するので来てくださいとのこと。できれば車で。駐車場まで診察に来てくれるらしい。
「へぇ…親切だよなぁ…うーむ。でも、長男は運転できないしな…」
もちろん、長男は車に乗せるのはかまわない。でも、長男で大暴れしているウィルスさんたちも?大丈夫なの?私?

でも、これも親の務めと思い、長男とウィルスさんと病院に向かった。
待つこと1時間。(ええ、ウィルスさんと空間をともにすること1時間)薄い不織布を二枚重ねし、若干息苦しい。酸欠のほうが心配だ。
長男がつぶやく。
「おれ、次学校いくのいつ?今日は2日目だから、あと5日?」
「えっとねぇ…感染を確認した日が0日目だから、今日はやっと1日目なのよ」
「え?まだ1日目?多分、もう熱さがるよ」
長男は昔から熱をよく出していたので、勘で自分の体調が分かる。
「そうなん?でもコロナってそういうことやから」
「えーもうベッドの上はいやや…」
「分かる、分かるけどもや、少しはやくないか?その気持ち…。これまでの感染者の辛さを考えたらまだましだで」となぐさめる。

無事医師の診察を終え、帰宅。
元気な次男とスライムを作ったり、ボール投げをしたりして1日が終わった。ウィルスさんの相手のあとは健康な人相手。マルチな自分を褒めてあげた。

あー疲れた。
他にもたくさん掃除せねばならぬ場所があるのに、ドアノブばかりがピカピカになって1日が終わった。よし寝よう。

「ママー!」ぐっすりと寝ている夜中の2時。おきまりの時間。
長男が白い不織布マスクの上から鼻をのぞかせながら、私の布団に仁王立ちしている。

「ママ、オレくさい」
おいおい、まずマスクを鼻までピッチリとせよ、そして、そんな理由で起こすな。

夜の2時に風呂を沸かし、浴室暖房をセット。
「お風呂が沸きました~って言ったらお風呂はいってね」と言い残し、ウィルスに汚染されたかもしれない布団にもどる。

くさくて起きちゃうことってあるんだな~なんてくだらないことを思いつつ、コロナによる臭覚障害はないのね…と良かったと思いまた眠りについた。


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