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血統史たらればなし

ナゾー君のおすすめ競馬本シリーズです。

高校3年生の冬に競馬にハマったとき、僕はニコニコ動画やyoutubeで競馬の動画を見まくり、ニコニコ大百科やWikipediaなどでいろんな競走馬の知識を取り入れまくった。
おかげでシンザンからゴールドシップまでの日本競馬の歴史や名馬・名騎手を知ることができた。

それでも僕はまだ競馬のことについて色々知りたいという欲が止まらなかった。毎月発売する【優駿】は10年くらい毎月買ってるし。
それ以外にも競馬の本は無いかと書店に行って探しに行った。
その中で挙げだすとキリがないので読んで面白かった、何度も読んだ本を紹介したいと思います。

記念すべき第一弾は血統史たらればなしです

競馬史が変わったかもしれないifの話 もし、サイレンススズカが生きていたら!?、もし、その父サンデーサイレンスが日本に来なかったら!? 競馬界は今ごろどうなっていたのか? 有名馬・無名馬100頭にあり得た別の生涯とそこから繋がる幻の現在を考察する競馬歴史短編集。

amazon商品紹介文より

競馬ファンなら114514回くらいは
「もしあの馬が生きていたらなあ」
「もしあの馬がいなかったらどうなっていたんだろう」
なんて思うことがあると思います。
ウイポでサンデーが居なかった世界とかやりますよね?

そんな【もし○○だったら?】を世界の名馬100頭分解説・紹介したのがこの本となります。
著者は栗山求さん。日本の競馬評論家で特に血統についてはとても詳しい方です。POGの推奨馬紹介や、一口クラブの募集馬紹介をされている方ですね。

そんな栗山さんが海外や日本の名馬の【もし○○だったら?】を血統面でのifストーリーなどを交えながら紹介しています。

例えばですが、【もしサイレンススズカが生きていたら?】は多くの競馬ファンが考えることだと思います。
栗山さんは、もしサイレンススズカが生きていたとしたら母系のナスルーラとロイヤルチャージャーから受け継いだスピードを産駒にも伝えていただろうとしています。
また、血統構成がよく似ているゼンノロブロイと比較してサイレンススズカのほうが牝系の良さで成功していたのではないか?としていた。

当時の欧州リーディングサイアーであるガリレオに着目し、母父のミスワキの重要性が高まっていることから日本のサンデーサイレンスと欧州のガリレオを繋ぐ架け橋的な存在にもなれたのではないかとしている。
確かにディープインパクトの産駒が欧州のクラシックを制覇していることを考えると、サイレンススズカ×母父ガリレオ牝馬でミスワキの3×4の産駒が欧州クラシックを制覇していた可能性だってあり得ただろうと思わざるを得ない。

このようにただの【もし○○だったら?】であれば誰でも思いついて言えることではあるが、栗山さんの血統面での裏付けを添えることで現実的なifストーリーを想像することができる内容となっている。

さらに紹介の最後には各馬の4コマ漫画が描かれている。
これがまた面白く、個人的に一番好きなのはヘイルトゥリーズンです。

Amazonで【フライングチルダーズ】【サータットンサイクス】【レキシントン】【トクソフィライト】【マスケット】の5頭は無料で見れるみたいなので興味がある方は読んでみてください。この5頭なら僕は【レキシントン】の項が一番好きですね。

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