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初めて出資馬が勝った話

一口馬主になったきっかけの話はこちら

人生初出資馬は結局未勝利引退となってしまいました。
1頭目は好きな牝系で出資を決めたので、2頭目は好きな馬の産駒にしようと思ってました。
そこで選ばれたのがゴールドシップ産駒シュヴァリエの18ことプリュムドールちゃんでした。

当時は全く知らなかったんですが、シュヴァリエ母さん元々ノルマンディーで募集され走ってた馬で準OPまでいった馬でした。
初仔のゴールドパラディンもノルマンディーで募集されてましたがプリュムドールちゃんの募集時にはまだ未勝利。
とはいえシュヴァリエ自身の競争成績と牝系の良さ、ゴールドパラディンも未勝利で2着もあったということもあって満口抽選に。
今思うとこの抽選で落ちなくて本当に良かったです。

初勝利までの長い苦難の道

デビュー戦は9着と今後が不安になる着順だった。
でも次走が5着。3戦目は3着と徐々に着順を上げていった。
もしかしてこれは勝ち上がれるのでは・・・?と期待が募る。

だが4戦目も3着。この時の1着はジェラルディーナ。
でもこれなら次は勝てるのでは!!とさらに期待が高まる。

そして5戦目、なんと1番人気になる。
これはもう勝ったなガハハ。



また3着。3連続3着。未出走の馬に負けました。ついでにワグネリアンの妹にも。
いやしかし3着3連続は実力あるってことの証だろ!次走は確勝だな!

6戦目。今回も1番人気かなあと思ったら変な未出走馬が1番人気になってた。
当日は同期の結婚式だったので、合間にスマホでグリーンチャンネルを見ての観戦だった。


プリュムドールちゃんは4角で先頭に立った。
いやー遂に勝ったかーーー!初勝利まで長かったなあとしみじみと感じていた。

「やや離れた外に持ち出してプログノーシス!まだ先頭はプリュムドール!」
おいおい変な未出走馬が来てるんだが。すごい脚で。
おい!やめてくれ!お慈悲^~お慈悲^~。


「プログノーシス最後に前に出ました!2着は6番のプリュムドール!」
グェ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!


今思うと次走毎日杯3着(1着シャフリヤール・2着グレートマジシャン)、その後3連勝でOP入り。そして金鯱賞で重賞制覇した馬だったので運が悪かった。
いやしかしこれなら次走はもう1着だろ。

7戦目。鞍上はプログノーシスに乗ってた川田に。
昨日の敵は今日の友。平場の川田とか確勝やん!これは勝ったな。



「テーオーロイヤルゴールイン!2着プリュムドール!」
なんで前走で勝ってるテーオーロイヤルに負けてるんだよ!!
(なおテーオーロイヤルもこの後ダイヤモンドS勝って重賞馬へ)

ここまでくると呪われているのではないかと思うような戦績になってしまった。(2着2回3着3回)

決戦の地。尾張へ。

8戦目の日が6月12日の中京に決まった。
そしてついに僕もプリュムドールを観に競馬場へ行くことになった。
今までは他の予定やらなんやらで行けなかったので満を持して参戦だ。
始発で新幹線に乗り込み名古屋へ。そして名鉄で中京競馬場。

プリュムドールちゃんを生で見るのは初めてだなあと思いながらパドックへ。

会えた。初めての対面だ。
自分の出資馬ということを差し引いても可愛い。あの白饅頭の産駒とは思えない。

号令がかかり川田騎手がプリュムドールに騎乗する。
前走に引き続き騎乗してくれるということで期待度が伺える。

本場場入場の時。僕はもう緊張と興奮はMAXに。心臓の鼓動がいつもより早いのが自分でもわかるくらいにうるさい。

相変わらず人気は1番人気。期待と不安と緊張と興奮と焦燥。いろんな感情が入り混じってグルグルしている。
ゴール前で僕は祈っていた。
それしかできなかった。


ファンファーレが響く。これまで何百回と聞いてる一般ファンファーレなのにまるでG1のファンアートみたいにドキドキした。


2400mのレースなので正面スタンドを通過して1コーナーへ。
プリュムドールちゃんは中団のインをスムーズに確保し追走していった。
向こう正面に入ってもリズム良く走っており川田騎手とも折り合っているようだった。

3コーナーを迎える直前、レースが動き始めた。
エイカイステラが早めに仕掛けて外から上がっていく。併せてトーホウロゼリアもその外から上がっていく。プリュムドールちゃんはそれでも内で脚を溜めていた。
レースは4コーナーから最後の直線、クライマックスへ。
「プリュムドールちゃん・・・!頑張れ!」
コロナ禍で大きな声で応援はできない中で、心の中で応援する。

最後の直線、外から上がっていったエイカイステラが先頭に立つ。
このまま抜け出しを図ろうかと思った刹那、最内の狭い隙間を貫いて金色の馬体が追い込んできた!プリュムドールちゃんと川田将雅だ!

エイカイステラに並ぶ間もなく先頭に立った。
まるで父親のような堂々とした抜け出し。
地の果てまで走っていきそうな脚だった。

2021年6月21日中京4R 3歳未勝利
1着 プリュムドール

人生で初めて、出資した馬が勝利した。



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