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日本の医療政策と地域医療システムを読んで

「日本の医療政策と地域医療システム」という本を読みました。 医療とは「人」を対象としたサービスであるため、人口動態の影響を最も受けやすいと考える。そして現在、世界一位の長寿国と言われる日本で最も重視されるのは「高齢者」だろう。 しかし、高齢者とひとまとめにできないのが医療である。 なぜなら、急性期、回復期、慢性期で必要としてくる設備、人材は大きく変わるからだ。この考え方が重視されるようになったのは、医療技術の進歩、疾病構造の変化(感染症から生活習慣病)によるものが大きいと考

    • 医療経営史を読んで

      病院の起源はとても古く、面白い。 しかし、現代における医療を理解するためには戦争終結の1945年から見ていけば十分だろう。 戦後の医療の変遷は、様々な要因によるものだ。人口、平均年齢、世界情勢、テクノロジーの進歩、といった具合に数えていたらきりがない。 これらの要因によって制度や仕組みが複雑化していき、全体像を把握するのは困難になっている。 しかし、この複雑な変化の中で軸となっているものが存在する。 高齢者だ。 高齢者は、医療費が高いが回収しづらいという特徴を持つ。そのため

    日本の医療政策と地域医療システムを読んで