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0172.譜面と向き合う

アコースティックピアノでいきものがかりの「YELL」を弾きたい。なので、ピアノ教室でピアノレンタルをする。30分 1000円で、グランドピアノのある部屋をひとり占めできる。ところで、俺はどんな曲であれ、ピアノを弾けない。ピアノに限らずどんな楽器も扱えない。だから、弾けるようになるために、ピアノレンタルで練習するのである。

ピアノをレンタルできるだけなので、楽譜は自分で用意する。ぷりんと楽譜でダウンロードした「YELL ピアノ(ソロ)入門」の楽譜に、 PowerPoint で音階ドレミファソラシドをテキストボックスで挿入している。それが終わったら、複合機でプリントアウトして、楽譜の完成である。しかし、わからないことが次々に出てくる。

ト音記号の音階とヘ音記号の音階が違うのはわかった。

♯(シャープ)、♭(フラット)、♮(ナチュラル)も、知っている。
♯ が付いている音符は半音高くする、黒鍵を打つ。その後、その音階はずっと半音高いまま弾き、♮ が付いたらもとに戻す、白鍵を打つ。同じように、♭が付いている音符は半音低くする、黒鍵を打つ。その後、その音階はずっと半音低いまま弾き、♮ が付いたらもとに戻す。白鍵を打つ。

ならば、音符個別にではなく、譜線の最初に付いている♭は何だろうと思った、が、すぐに気づいた。その位置の音階すべてを半音低くするんだ。

「YELL」を弾いていて、第1小節と第2小節は良いのに、なぜか第3小節の音が「変だなー、合っていないなー」と、不思議に思っていた。だから、きっとこれなんだ、これが間違っていたんだ。第3線に♭が付いているから、全部のシを♭シで弾いてみた。すると、まともな「YELL」の前奏になった。やっと不思議の謎が解けた。譜面の音階のテキスト表示は、スペースの関係上そのまま、♭を付けなかった。慣れていくしかない。

さらに、譜面を見ると、二段目のヘ音記号の譜線の最後にト音記号が付いていて、三段目ではまたヘ音記号に戻っている。
    ((( ̄□ ̄))) なんだこれ!?
これはまったくわからないので、MicrosoftEdge の Copilot に訊いてみた。

ト音記号になったらト音記号の音階で弾き、ヘ音記号になったらヘ音記号の音階で弾く、ということらしい。なので、ト音記号の間だけ、「ファ ミ レ ド ラ」を「レ ド シ ラ ファ」に直した。良くも悪くも、ネットで調べれば何とかなる。人に訊こうとすると、かえって大変だったりする。

すべて終えたら複合機でプリントアウトする。そして、ピアノ教室に電話してピアノレンタルを予約する。でも、まだあと 4ページある。スローっと頑張ろうっと。

ところで、慣れるとテキスト表示なしでも譜面を見ただけで打つキーに指が行くものなのだろうか、たとえ俺でも。俺は、40過ぎでトレーラーのオペレーションを覚え、50過ぎでパソコンのタッチタイピングおよび操作を覚えた。だから、ピアノだって弾けるさ。

たぶん…

柳 秀三

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