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0168.「YELL」を弾く

NHKBS の「駅ピアノ 空港ピアノ 街角ピアノ」を観ていて、昨年、ピアノを弾いてみたくなった。ピアノの音色を聴いていると、頭の中で曲のピアノの前奏が流れる。好きな曲の出だしだと思うのに、曲名がわからなかった。メロディは流れるのに、なんの曲か思い出せなかった。

少しして思い出せた。このメロディはいきものがかりの「YELL」の前奏だ。俺は、この曲の淋しげに始まるピアノの前奏がとても好きなのである。

あ、この「YELL」を弾きたい、そう思った。

昨年12月1日、アマゾンでクルクル巻けるデジタルピアノのロールアップピアノを買った。12月16日、ネットの「ぷりんと楽譜」で、「YELL」のピアノ楽譜を購入してダウンロードした。でも、いきなりは無理なので、今年5月30日、ピアノ教室に入会した。でも、ピアノ教室は性に合わなくて、受講をやめた。

家で、ロールアップピアノでベートーヴェンの「エリーゼのために」を弾いてみるが、かなり先まで行かないと面白みがない。楽しくなければ続かない。どうせ苦労して弾くなら、弾きたい曲がいいと思った。

今日、「YELL」の楽譜をダウンロードして、改めて見てみた。購入したときはさっぱりわからなかったが、ピアノ教室の課題曲「さくらさくら」「第九(歓喜の歌)」を弾いたり、教室でヘ音記号の音階を教わったりした。そのおかげで「YELL」の譜面がまあまあわかる。弾けはしないが音階がわかる。なので、譜面に音階を振ってみた。

そして、ロールアップピアノで弾いてみた。

おーーー♪

これだ、これが「YELL」の前奏だ。俺、弾けてるよ。知っているメロディだから弾けるよ。

譜面には最初の音符に指番号「2」が振ってある。人差し指で弾きなさいと言う意味だ。最初がわかれば、おのずと他の音符もどの指で弾けばいいかわかる。

右手で弾くト音記号の五線の 1小節目に、ラとミの音符が縦に2つ並んでいる。最初は意味がわからなかったが、薬指と親指で同時に弾けばいいのだということに気付いた。

うん、いい感じだ。これに、ヘ音記号の五線を左手で弾いて被せていけばいい。楽譜は全部で 5ページある。5ページ全部弾けるようにしよう。

アップルミュージックで「YELL」を聴いてみると、前奏はこんなに短くない。「ピアノ(ソロ)入門」を購入したから、たぶん前奏も短いのだろう。この入門編を弾けたら、他のヴァージョンをダウンロードしよう。

入門編だけでも弾けるようになったら、アコースティックピアノで弾いてみたい。そのとき、時間制有料でひとりで弾けるピアノ教室のピアノを弾くか、無料だが人がいる駅ピアノで弾くか。たぶん、教室のピアノで試してから、駅ピアノになると思う。こういうのを「捕らぬ狸の皮算用」と言う。

ペラペラのロールアップピアノだとキーの沈み込みがわずかでも音が鳴るようにできている。そして、その沈み込みが少ないと、わずかな加減をしようとして緊張で力が入り、俺の片麻痺へんまひの左手指が痙縮けいしゅくを起こしてしまう。キーを連打してしまい、不愉快である。その点、アコースティックピアノのほうが大きな動きになるので、痙縮けいしゅくは起きないのじゃないかと思う。手指だけでなく、肩甲骨から動かしてみたい。

柳 秀三

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