地下強制労働で分かる感

俺は今地下強制労働施設で働いている。
6畳間に4人、エアコン無しWiFi無しテーブル無しで生活。メルカリで100円で買えそうなレトロ冷蔵庫と旧時代の遺物と化したテレビ、オンボロ裸電球は設置されているが、コンセントが少ないためそれらはスマホの充電と引き換えに稼働していない。床は一切掃除された形跡がなく、瓶やちり紙等のゴミ、チン毛などが最初から落ちている。布団は数多のシミや髪の毛で汚れ、誰かがしょう弁をかけたのではないかと言うほどの強烈なシミは衝撃的。勿論悪臭を放つ。便所は蛾の巣窟となっており、蛾の止まっていない便器は無い。小便器の水は流れず、半世紀ほど掃除されていないのか、便器全体が黄色く悪臭を放っている。鏡はくすんで正確な表情を読み取ることが出来ない。寮の部屋には鏡は無い。大浴場のシャワーからは水しか流れず、浴槽に湯は張られていない。そもそも、金輪際湯が張られることは無いと思われるほど汚れており、割れた食器や薄汚れた掃除用具等のゴミが投棄されている。風呂の排水溝は全部で2つ。洗い場は6つほどあるため、水がなかなか流れず、長年溜まった垢や歯磨きの後に口から出たゴミなどが積もっているのが目視できる。風呂を出れば床は砂でジャリジャリしており、直ぐに足の裏は汚れる。また、洗濯機は無く衣類の洗濯は出来ない。これは寮での話だが、現場のトイレも仮説で和式、ペダルを踏んでも少量の水しか流れ内等劣悪な環境である。水分の支給も500mlペットボトルが1日1本のみ。また、弁当は1日3食支給されるが、タイミングが6:00, 11:00, 20:00となっており、加えて量が非常に少ないため常に空腹で自我を失いそうになる寮の売店は閉まるのが早く、勤務から帰ってくればもうその時点で食料を買うことは出来ない。1番近いコンビニまでの距離は13km。

私はこの奴隷労働を通して、日常当たり前に思っている全てに感謝した。めんどくさい料理や洗濯をさせてもらえることが有難いと思った。

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