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【ドラマ感想】初恋の悪魔⑦〜気になるあのひと〜

二週間ぶりの放送。だいぶ具体的になってきました。
※ネタバレを含みますのでご視聴後にお読みいただけると幸いです。

新たなる殺人事件は、証拠品やアリバイから容疑者として被害者大学生の元恋人が捜査線上に浮上🤔

一方鈴之介ら4人プラス森園たちは5年前、3年前の事件で発見された被害者たちの様子と同じことから、同一犯による犯行であり、現容疑者の冤罪の可能性を探り、容疑者の崩されたアリバイを自宅捜査会議にて検証する。

星砂の人格が分かれてしまい、悠日がつらい思いを抱えて苦しいところでした、職も失うし。が、終盤の小洗杏月(田中裕子)に託された手紙で少し救われました。

そしてラストの雪松。ひとりパトカー車内で「もしもし、キョウコ…」と携帯に呼びかけ話すシーン。

「うん、大丈夫。いま帰るとこ。…うん、だいじょぶ、だいじょぶ…」と大切な誰かに大切な報告をするような……

「なんとかさ、片付いたよ。大丈夫、なんでもない。やっと終わったんだ。やっと。気を付けて帰るから。ありがと」泣きながら話す雪松。

大丈夫の連発。ナンデモナイ。……コレ、大丈夫じゃなくて、なんでもなくないやつ。

もしかしてキョウコさんていないのか?以前雪松が、亡くなった朝陽の携帯に、出ないと分かっていてもかけてしまうという話をしていたことがあったっけ。

前回までは雪松がサイコパスで連続殺人犯なのかと個人的に勝手予想していました。

が、被害者が5年前の中学生、3年前の高校生、現在の大学生ならば、この3人は同級生だったり顔見知りで、

雪松の誰か大切な存在がその3人に傷付けられるような何かがあり(しかもその3人は当時未成年者)、復讐のために殺人が行われたのかなあ、と思いました。

この計画を途中で朝陽が知ることになり、計画を遂行したかった雪松は朝陽を転落させた?のかと。

ミステリーの謎解きを楽しませてもらっております❣

今回は長いセリフがあまりなかったので、印象に残ったセリフというか星砂ちゃんの手紙ですね。一箇所だけを振り返って楽しみを噛みしめたいと思います😌



星砂が”もうひとりの星砂”のまま、悠日を思い出さないことに悲しみ焦り、小洗の診療所へ行き、「摘木さんを取り戻す方法を教えてください」という悠日。

「こんなものを書くガラじゃないんだけど、きっとあなたがいたから書いたんだと思うよ」と星砂が小洗に託した、リングノートを切り離した紙を悠日に渡す。

星砂の声で手紙が読み上げられる。

いま、朝4時。誰かさんはまだ寝ている。眠れないわけじゃないが、ちょっと思うことあり、キッチンのくっせーゴミ箱の横でこれを書いている。

なんというか、急にいなくなってしまったら、申し訳ねえなって思うから
なにかの足しにと思ってる。

まず一
私がどうしてこなったのかとか、考えるのはやめてくれたまえ。

過去を掘り返すなんでもってのほかだ。そりゃまあ、誰しもなんかあるさ。

もっともらしい理由があったら納得がいくのか?いらんいらん。

なんかの箱に入れて語られるなんてまっぴらごめんだ。

私は今の自分が好きなのだ。

誰かさんに出会った自分が好きなのだ。

出会う前の私で覚えられたくなどない。

その二

私がいなくなってさみしがるのはかまわないが、ほどほどにしとけ。

悲しいとかつらいとか、私は置いていきたくない。

やり残したことがあると思うか?そんなものはねえ。

ハッピーなエンドなんていらねえ。

ほんの、スプーン1杯くらいの思い出があれば、それでいいのだ。

ホットドッグ食ったら、ふたりしてキャベツ盛り盛りしてはみ出したこととか。

電球を取り替えて、ヘソが見えたときのこととか。

あざとい赤いパンツとか。

かなりいい感じのタイミングでなるアラーム。

トイレのドアを静かに閉めてくれることとか。

朝起きて、一杯のお水を半分ずつ飲んだこととか。

どうか、ニヤニヤ意地悪言ったり、ヘラヘラふざけていた私だけを覚えていてほしい。

誰かに「どんな人だった?」かと聞かれたら、
「アホでした」とこたえて笑ってほしい。

私には思い出がある。しかも私の思い出は私だけの思い出じゃない。

それがうれしい。これ以上があるか。

その三

泣くんじゃねえぞ。
                  アホの星砂より

はみ出した!


笑えること、うれしかったことを大切な思い出にする星砂。

すてきな思い出があれば、それだけで生きていけるのかもしれない。しかも自分を覚えていてくれる、大好きだった誰かがいる。

このあと、仲野太賀さんの演技に泣かされます👏👏👏

次回第8話から最終章とのこと。事件解決に向かい、すこしさびしいなあ😢

でも、楽しみしております❣見届けますよお~