小説|福岡天神 流しのバーテンダー 7
さようなら「いったい、あの凶暴性はどこから来るんでしょうね」
「優しいところもあるだろう?」
「確かに、時々は優しくしてくれるんですけど……。本屋で捕まった時なんか、約束した訳じゃないのに、ここで僕を待っててくれたし。それにしてもですね、生傷絶えなくて大変なんですから。見える所にはあんまりないから判らないでしょうけど、僕のボディーはアザだらけですよ、本当」
「でも、君が現われるまではそうでもなかったと思うけどね」
「僕が本性を目覚めさせたのかな?ある意味それはそれで…」
「そ