銚子川の魅力

自然環境リテラシー学
2回目川コース7月2〜3日
こんにちは。
今回の自然環境リテラシー学
(以下、環境学リテラシー)では三重県南部
紀北町にある「銚子川」を満喫しました。
なので本文章では印象に残った出来事を
取り上げていきたいと思います。

まいこみ淵でのレスキュー訓練

まいこみ淵という銚子川の下流では
川で流された時の訓練をしました。
川で流された時に
大切なことは主に2つあります。 
1つ目は「救助する側の安全確保」です。
これは救助をする時に陸から救助を行う必要があるということです。もし救助する側も川に入ってしまうと両者が流されてしまい、溺れてしまう可能性があるからです。なのでまずは自分の安全を確保しながら救助することが大切です。
2つ目は「救助する方法」です。
救助をする時には「スローバック」という川や水辺で流された要救助者に向けてロープを簡単に遠くまで投げる事が出来る道具を使います。大切なのはスローバックの受け取り方です。受け取る際には飛んできた方向と反対側の肩に掛けます。このような行動をすることで川の流れを利用しながら救助することが出来るのです。

レスキュー訓練の様子


川のレスキュー訓練中に銚子川ならではのある現象を目撃する事が出来ました。それは「ゆらゆら帯」というものです。「ゆらゆら帯」とは淡水と海水が混ざり合う際にシロップのような揺らめきが見える現象を指します。実はこの現象はどこの河口でも発生しているのですが、川が濁っているので見る事が出来ないのです。しかし銚子川の河口は濁りが少なく「ゆらゆら帯」が見えるのです。初めてこの現象を見た時には何か良くない物質が川に流れ出ているのかなと不思議な感覚になったことを今も鮮明に覚えています。

ゆらゆら帯の観察

キャンプイン海山での生物採取

銚子川の中流にあるキャンプイン海山では2日間数回生物採取を行いました。そこでもやはり川はすごく透明感があり川の底はエメラルドグリーンが綺麗に見えました。またこの川では生物種の数がとても多く、いろいろな生物を見る事が出来ました。スジエビやテナガエビなどのエビに加えてチチブや色々な種類のハゼなども見る事が出来ました。さらに今回は捕まえたエビをキャンプイン海山の管理人である「田上至さん(校長先生)」にその場で焼いてもらう事が出来ました。その味はすごくエビの匂いが強くて好き嫌いが分かれる味でした。僕はその味が少し苦手でしたが、普段生きていたら出会えない味だったのでとてもいい経験になったと思いました。

エビを焼いてくださる
校長先生

銚子川の上流への道

上流へは中流から歩いて向かいました。その道中には色々なものを見ることが出来ました。
「一枚岩」という一枚の板のように裂け目のない岩を見ました。それはすごく大きくて全貌が見えないくらいでした。さらにその岩に縦縞の模様が入っていてとても綺麗でした。
道中ですごく揺れる橋を渡りました。その橋は地上から20メートルほどのところにあり、人が通るとすごく揺れていて、高所恐怖症の僕にはとても辛かったです。しかし橋から見える銚子川は一味変わっていて、より綺麗にエメラルドグリーンが見えるのはもちろん川の地形や岩の形、滝壺、魚の群れなど真横から見ているだけでは見れないものがたくさん見れてとても楽しかったです。

道中で見た大きい岩

銚子川の上流

銚子川の上流ではその場で川に入りました
川は下流よりも透き通っていて、大きな岩が沢山ありました。また魚が多くてサイズも大きい個体が多いけれども、下流や中流よりかは種類数が少ないように感じました。やはり上流は下流や中流よりも生息範囲が限られてくるのかなと思いました。
僕はこの川で泳いでいる時が今までで1番気持ちよく泳げました。すごく透明感があり、ゴーグルなしでも目が空けられました。こんな川が色々なところにあればいいなと思いました。

銚子川上流

銚子川で起こっている問題

現在銚子川では以前NHKスペシャルで取り上げられたこともあり、すごい人気があると聞きました。しかしその影響でモラルのない人達も訪れて、川にゴミを捨てて帰ったり、駐車してはいけないとこで車が停められていたり、夜中に大音量で音楽をかけたりと一部の人たちの迷惑行為が問題となっています。そのため上流に行く道にはいくつかの立ち入り禁止のテープが貼られており、すごく残念な気持ちになりました。
人が集まるのは確かに良いことですが、この貴重な自然が破壊されてしまうなら規制をかけるべきだとおもいます。また規制をかけても本当にこの川が好きな人達は訪れてくれるだろうと思いました。ちなみに僕もその人達の一人だと思います。

まとめ

今回の環境学リテラシーでは銚子川の魅力について存分に知る事ができました。
あの綺麗さと生物の多様性を守っていくためにはこの川の重要性を日本中に伝える必要があると思いました。次は秋に訪れる予定なのでその時もしっかりマナーを守って全力で楽しみたいです。最後まで読んでいただきありがとうございました。

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