体で学んだこと

僕が自然環境リテラシー学を通じて伝えたいことは、やはりとりあえずやってみることが重要だということです。僕は、これを自然環境リテラシー学をまだ受講していない人に伝えたいです。やはり動画や本で読むよりも、外に出てやってみることで、たくさんのことを学ぶことができると思うからです。今回は学んだことを3つ紹介したいと思います。
 まず一つ目は自然に対する知識です。リテラシー中に生物採集や、川や海に入ってみることで、たくさんのことに気づくことができました。僕がびっくりしたのは、鳥羽の海に入っていた時に体がチクチクしていたことです。最初は、近くにいたクラゲに刺されたのかと思っていました。しかし、海から上がるとその痛みは徐々に引いていきました。その時、クラゲに刺された症状ではないと思いました。調べてみたところ、この痛みの原因はゾエアというプランクトンではないかということが分かりました。解決方法はラッシュガードなどを着て、肌の露出を少なくなくすることだそうです。

ゾエア

もう一つは、銚子川で見られた、ゆらゆら帯と言われるものです。これは川の下流部で見られる現象で、海水と淡水が混ざることでみることができます。それがこの写真のようにゆらゆらして見えることから、このような言われ方をしています。実は、このゆらゆら帯はどの川でも見ることができるのですが、川が透明でないとはっきり見ることができません。しかし、銚子川はこの現象を見ることができるくらい綺麗でした。このように、普段の生活では出会うことのなかった現象と触れ合えたことは、すごく貴重な経験をできました。

ゆらゆら帯


二つ目は自然の危険性です。リテラシー活動で、海や川に出るときに、多くの危険な場所がありました。川では急に流れが速くなる所や、大きくごつごつとした石が多い上流部は、危険が多いです。特に、苔のついた岩で足を滑らせたり、川の流れに足を取られたころによる事故が多いと聞きました。

岩がゴツゴツして危ない場所

現にキャンプ場というある程度安全がある中でも、子供が足を滑らせて、岩に挟まり、そのまま亡くなってしまったと聞きました。しかし、僕はこのような危険だよという話を聞いてもあまり実感が湧いていなかったため、いくつかのけがを負いました。
まずは銚子川の上流部で、川遊びをしていた時です。大きな岩をつたいながら移動していた時に、苔のついた岩に足を滑らせました。そして滑らせた先にとがった岩がありマリンシューズを貫通して親指がえぐれました。けがをしてから5か月くらい経つのですが、まだあとが残っています。あの時ばかりは本当に死ぬかと思いました。このようなことを防ぐには、やはり一歩を踏み出す前に、まず足場をチェックすることが大切です。また、この時使っていたマリンシューズはかなり安いものだったので、もっと頑丈なものを買う必要があると思いました。

怪我をした場所に似てる地形

次に鳥羽の出来事です。その日はとても暑い日でした。その夜にテントで寝ていたのですが、暑すぎてたまらなくなって、外にあった堤防で寝ることにしました。起きると小さな虫刺されが数個あったのですが、蚊か何かと思っていたので、放っておきました。その後、家に帰ると体中に虫刺されが広がっており、ものすごくかゆかったです。その虫刺されは掻けば掻くほど、虫刺されが増えていきました。そのため2週間くらい治らず、眠れない夜を過ごしました。このようなことを防ぐためには、まず堤防では寝ないほうがいいということです。またテントの中が暑いのなら、テントの窓を開けて寝やすくすることも大切だとわかりました。ほかにも磯や岩での切り傷など多くのけがをしました。しかし、このように身をもって危険を体験したことで、危険な場所や、やってはいけないことを学ぶことができました。

虫刺されの腫れ


3つ目はやはり自然で遊ぶことはめちゃ楽しいということです。具体的に楽しかった遊びをいくつか紹介します。まずは、銚子川のテントサウナです。特に、死ぬのではないかという限界までサウナに入った後に、綺麗な銚子川に飛び込むのは最高でした。また、普通のサウナではやってはいけない、ろうりゅうというものも良かったです。ろうりゅうとは、サウナの暖炉の部分に水をかけることで蒸気がテント中に舞って、体感温度がさらに上がるのです。そこにタオルを振って追い打ちをかけると、体がやけどするのではないかと思うくらい熱かったです。

テントサウナの様子


次はキャンプファイヤーです。やはり、キャンプファイヤーはエモいです。食べているご飯が100倍おいしくなりました。その時食べていたさつまいもは、とてもさつまいもとは呼んではいけないほどさつまいもの味がしませんでした。しかし、それが本当においしく感じたほどです。また、キャンプファイヤーの醍醐味はこの写真のような星空です。これを見ながらご飯を食べて話します。これほど充実した時間はないです。

銚子川の星空
実際にやったキャンプファイヤー


最後は料理です。初回は何も分からず、追加食材は何も持っていきませんでした。しかしその時、先輩方はいろいろな食材を持ってきていました。それがすごくおいしそうに見えたため、僕も次の回からいろいろな持っていきました。カレー粉持っていき、カレーとタンドリーチキンを作ったり、餅を持っていき焼きもち、はちみつ餅を作ったりしました。さらに、キャベツが出ると聞いた時には、もつ鍋の素を持っていきました。その時食べたもつ鍋は格別でした。しかし、いろいろな食材がある中で、やはりチーズは最強でした。チーズは何にかけてもおいしいです。
これまで述べたリテラシー学で学んだことの3つに関していえることは、やはり体験することで、知ることができたということです。本で読んだり、人の話を聞くことは大切かと思いますが、自ら行動してみることが、それよりももっと大切なのではないでしょうか。

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