マガジンのカバー画像

思い立ったら大糸線

3
今こそ乗りたい大糸線。その魅力を手軽に味わえる周遊ルートをご紹介。
運営しているクリエイター

記事一覧

固定された記事

思い立ったら大糸線           ①一度は乗りたい、魅惑の路線

 JR大糸線をご存知でしょうか。長野県の松本駅と、新潟県の糸魚川駅を結ぶ、およそ100キロ余りの鉄道です。  国宝・松本城を有する松本から、わさびや道祖神で有名な安曇野を通り、日本アルプスの山並みを間近に眺めながら、立山黒部アルペンルートの玄関口信濃大町を抜け、ウィンタースポーツや温泉で名を馳せる白馬を経て、日本で初めて翡翠が見つかった小滝川の本流である姫川を幾度となく渡り、日本海側の糸魚川に至ります。沿線は変化に富み、車窓に山あり川あり湖あり、周辺は先ほどざっと挙げた以外

思い立ったら大糸線           ③首都圏発・サクッと日帰り全線乗車の旅

 大糸線は長野県の松本から日本海側・新潟県の糸魚川を結ぶ南北の路線で、一見すると乗りに行くのは大変と思う方も多いかもしれません。しかし、南端の松本では新宿からの特急「あずさ」、名古屋からの特急「しなの」、また、北端の糸魚川は北陸新幹線と接続しています。従って、大都市圏からは比較的アクセスがよく、思っている以上に気軽に大糸線の旅に出かけることができます。  さて今回は、その大糸線の旅を首都圏から1日で済ませてしまおうという企画です。是非、大糸線へお出かけの際に参考にしていただけ

思い立ったら大糸線           ②大糸線非電化区間

大糸線は南北に100キロを超える路線ですが、途中の南小谷という駅を境に、南北の性格が異なります。  南側の約2/3の部分はJR東日本が管轄しており、電化された路線です。新宿から、季節によっては名古屋から、松本経由で直通の特急も乗り入れますが、途中の信濃大町駅を境に、北側は本数が減ります。  南小谷〜糸魚川間は、JR西日本が管理しています。ここは小さなディーゼルカーが往復しています。利用客の減少により、今回存廃に関する話し合いが始まるのは、この区間です。冬は深雪の中を、夏は姫