めくるめく日々

バツのやり直しと青まると付箋剥がし

窈ちゃん

  • 窈ちゃんの問題を解くペースと×のやり直しが終わらない。・・・こりゃ春休みに学校に来ることになるぜ、と少し脅してみる。もちろん嘘。そんなのこのくらいの学年齢の子だってわかっているw

  • ま、あと一日。ひょっとしたら終わるかも。イチかバチか掛けてみる。20過ぎて私のこと覚えていたら一杯おごってやるよwと言ってみる。この年齢のお子さんは支援員のことなど忘れている。記憶からすっぽり抜けている。担任の顔は覚えている。でもそれでいいと思って仕事している。

  • どんどん進んで×のやり直し→青まる→付箋剥がし。もう少しで担任からドリルの表紙にハナマルが貰える。子ども達はこのハナマルをもらいたくてしょうがないらしい。担任が好きなんだろうな。

 生成り色のひと

A「あのね、私、東大にいきたいの」
「・・・んあ?ああ勝手に頑張って」
Y「あのね、私、英語習ってるの。で、水色ってlight blueっていうの。でも私、water blueでいいと思ってるの」
「ああそうだね。そう思うんならいいんじゃ」

3組にて
  • あのー女子のみなさん、私は窈ちゃんのドリルみてるの。だから邪魔しないで。

「私、大阪大学いきたいの。」
「ああそう。勝手に頑張って。・・・てか東大って言わないとこがいいね。んじゃ。」
とバイバイしたところ
「そうじゃなくて!!!」
「あーそういえば担任国立出てるから担任に聞けばいいよ。私、頭悪いのよ。何もわからない。」
ひたすら窈ちゃんとマンツーマンで頑張る。
「だから!!!」
・・・しまった。今は親の方が強い。なんかクレーム来たら困るなあ。
「すいませんでした。で、生成りの色のひとは頑張ってるんだね。まだ小2なのに」
ちょっと嫌味を言ってみる。こういう進路相談はいや。
「英語頑張ってるの。Nさんは英検何級持ってるの」
ドヤ顔だ。でも私ガチで大したことない。
「2級」
「・・・え?そんなふうに見えない。」
「いや誰でも持ってるよ。」
「私小6までに準2級取りたいんだ。2年になってすぐ4級取れたから今3級の勉強してる。毎日英語の塾通ってる。今日は公文で算数やってそのあと英語の塾。3級の勉強するの」
「・・・え?3級って中学3年レベル。というかざっくりいいて高校入試レベルだよ。しかも長文のオンパレード。そんなの毎日読んでるの?」
「うん!毎日長い英文読んでるよ!」
「・・・・」

3組にて
  • 私が勤める自治体の学校は大手企業の工場が立ち並び、最近ではあるアジアの企業が進出してきたことで有名になっている。そのため人口も増加し、それに伴い、なんというか、レベルの高いお子さん方をたまにw拝見する。生成り色のひともその一人だ。このご家庭では英語や算数を先取りているのかもしれない。そうすると親御さん達は本格的に難関大学を目指しているのかも。

  • ・・・そういえばある医療メーカーに勤めている親御さんを持つお子さんがいた。ご両親ともに京大を出ている。お父様は京大ウイルス研究所に勤め学生時代から付き合っていた女性と結婚、そこでわが県の医療メーカーから声がかかりわが県に移り住んだ。お父様は医療系メーカーに勤め、お母様は地元国立大の非常勤講師をしていた。このご家庭はほんとこんなことってあるのか・・・というくらい様々のことがあった。娘さんは私も父や母のように京大に行き、京大ウイルス研究所に勤めたいとしきりに言っていた。

  • 生成りのひとは本気で阪大に行きたいのかもしれないと思った。というか、ご両親が阪大出身なのかもしれない。この学校というより周辺の学校には親御さん達が例えば横国とか先に挙げた京大とかそういう高学歴と言われる方々が割りといる。難関大にいくためにはこんなに低学年と言われる年齢から先取り学習をしなければならないのか・・・同僚にきくと、その同僚が担当する4年でも既に英検2級を既に取り5年で準一級を取ると宣言している男の子がいるという、もう、言葉を失ってしまった・・・

  • もちろんこういう子たちがスタンダードではなく、マイノリティーなのだろう。だけど今後こういう子達が増えていくのかもしれないと思うとぞっとする。

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