伝言

梅雨の後先。
ひんやりした風が心地よい いい朝だ。


いつか出会った店はまだあるかな。静まりかえる店内に 珈琲の薫りが満ちて庭で小鳥が囀ずり風が木の葉を揺らしてた。

美味しいんだよ。
寡黙な店主が入れる珈琲。
いろんなもの見てきてさ。。

知らねえよってさ。
いや
しゃべりすぎたな

返事はいらないよって伝えてよ。

ふらっと寄っただけだからさ
あの引いた距離感のなかの


いや、 いい。

いつだったか
真夏の前
少し涼ませてもらっただけだからさ。

風よ

伝えておくれよ
againと。

もし 心に留まって下さったら、、、本を出すと言う夢に使わせていただきます。