見出し画像

新しい日常

こっちで初回の授業は「The rise of modern international order 」というやつで、ヨーロッパ近代史を扱う。毎授業ごとに読まないといけない本や記事のリストがあって、それを少し読んだ感じだと、「これまでヨーロッパを中心に見てきた歴史学を見直し、もっと視野を広げて、他の地域との関わりと共に研究しよう」というのが大きなテーマ。初回の授業だったから授業概観でほぼ終わってしまってけど、内容としてはとても面白そう。ただこっちの1年生向けの授業だから、少し内容が軽めにも感じる。周りのイギリスの生徒たちは皆んな真剣にノートを取ったり、質問したりしていて、やる気を感じた。

ブライトン市街


授業の後は、サルサを踊った。
この前サークルフェスでいくつかの目星を付けた内の一つがサルサだった。前日まで行くかどうか悩んだけど、何となくやっといた方が後々面白い気がして、友達と2人で行った。割と人数いて、ダンスを教える先生もいる。準備運動みたいなやつから普通に難しかったし、その後すぐにペアで踊ったりと大変だった。来週もたぶん行く。

サルサ踊ってる


日本人限定のオリエンテーションがあって、それに参加した。もうすでに結構な人数の日本人に会ったと思っていたけど、会ったことのない人がほとんどで、思ったよりも日本人コミュニティは大きい。一括りに日本人と言っても、その経歴や現状はさまざまで、正規で学部留学している人、高校が終わって学部に入るためにファウンデーションコースに入っている人、一応日本人だけど海外でずっと暮らしてきた人など。まさに十人十色。そんな多種多様な人々が、この空間に集まっていると思うと、なんか面白い。大学2年目の人から、授業やエッセイの書き方など、耳寄りな情報を得た。その後は、ジャパンソサイエティ(日本サークル)が主催している、「折り紙と習字イベント」に参加した。折り紙も習字も得意ではないので、教えたりはしなかった。参加している人は日本に興味がある人で、人によっては少し日本語を喋れたりもする。ただ好きなものが、昭和とか平成初期の歌謡曲、一昔前のアニメだったりして、あんまり話は盛り上がらなかった。

North Laneにあるランプ屋


授業はレクチャーとセミナーの2種類に分かれていている。レクチャーはいわゆる講義で、教授の話を聞く。そして、セミナーはレクチャーとは別日に設定されていて、主に生徒同士のディスカッションがメイン。木曜はセミナーが2つ連続である日で、今ちょうどそれが終わったところ。疲労感と充足感。疲労感はもちろん、英語でディスカッションが行われるわけだから、聞いて理解して、議論について行こうとしたから。充足感は、あまりに生徒が真剣に議論しているものだから、今後どのような議論がされていくのかという期待と、自分がそこに参加できることへの興奮からきたもの。ただはっきり言って、今の英語力では何を言っているのか理解するので精一杯。議論に食い入るようなことは到底できない。でもその悔しさ以上に、そういった環境に自分がいることへの高揚感があった。もっと議論に参加できたら、どんなに楽しいだろうか。英語力の問題はすぐに改善できるものでもないから、予め議題に対する自分の意見を立てることで補いたい。楽しい。

イギリスのプリクラ


ブライトンには、日本食を食べれるレストランがいくつかある。今日は、その一つ「ぽんぽこ食堂」に行った。お店に入った瞬間、日本っぽい匂い、醤油とか出汁の匂いがして、日本を感じた。メニューは基本的に丼もので、自分は親子丼を食べた。食べた感想としては、普通の親子丼だなという感じ。日本を出てからもう少しで3週間くらい経つが、日本が恋しくなったりはまだしていない。時間的な問題でもあると思うし、何より日本人に会うことが思ったより多い。それと、ブライトンでの生活が割と肌に合っているのもあるかも知れない。

ぽんぽこ食堂


イギリスの学生はパーティーが大好きで、金曜日の授業が終わると、夜遅くまでクラブに行ったりする。いや、実際は曜日関係なく、毎日騒いでいる。今日は土曜日だが、最初の授業1週間を無事乗り切ったということで、みんなでパブに行った。最初に行った場所は、the mesmerist というパブで、ラム肉とチキンにスパイスの効いた黒いソースがかかったメインとお酒を頼んだ。味は割と良い。現地の人はお酒だけで済ませている人が多い。その後、場所を移動してワインを飲んだ。もうお店で注文する時に心構えは必要なくなった気がする。この夜はあまり冷えなくて、テラスで飲むのがちょうど良かった。

パブやレストランが無数にある


午前中からキャンパス周辺の野原を歩く、ウォーキングツアーに参加する予定だったが、天気が悪かったので参加を諦めて、買い物とカフェに行った。道中、結構な雨なのに傘をささず、全身びしょ濡れになっている人や、天候などお構いなしに楽しそうにランニングしている人を見た。ALDIというスーパーは安いことで有名らしい。どの商品も確かに安いが、どれも1人で使うには量が多すぎて、使い勝手が悪いものが多い。スーパーからさらに少しバスで移動して、Pelicano というカフェにいった。入り口のガラスや店内の装飾にはなぜか虎が描かれていた。クロワッサンとカプチーノを頼んだ。店内は広く、その割にテーブルや椅子が少ないからすごく開放感がある。バス停も目の前で使いやすいから、本でも読みにまた来たい。

カフェの店内


最近買った本






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?