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時限タイマー付き?電気製品の保証期間

 一週間前からオーブントースターの調子が悪くなった。
 食パンの表側は焼けているのだが、裏側が焼け無くなった。
まあ、それでも片面だけでも焼けているからいいかと思っていたが、とうとうスイッチさえ付かなくなり、表も裏も全く焼け無くなった。

 買った電気屋に問い合わせると、保証期間の5年が丁度2か月前に終わっていた。
ほんとうにうまいことできてるわ。
 先日の印刷機の時もそうだったが、機械の底に、5年過ぎるとヒューズが飛ぶような時限タイマーが仕込んであるんじゃないかと疑いたくなる。
 どれもこれも、きっちり5年過ぎると壊れる。
 確かに上手いこと壊れないと、次の商品は売れないわけで、メーカーの気持ちもよく分かる。
保証期間をたとえ6年にしても、6年過ぎて壊れるようにするんだろうなあ。
 とはいえ、一消費者として、ぶつぶつ言いながら新しいトースターを買いに行く。

 壊れたトースターは、オーブンが付いていたとかで3万円余りだった。
しかし、食パンしか焼いた記憶が無いので、
「安いトースターで十分間に合うのではないか、5千円も出せばいい代物が買える」
と奥様に言うと、
「オーブンが付いてないとダメ」
と強引に反発する。
「じゃあ、いつオーブンを使ったの」と聞くと、
「以前使った」
とだけ言うが、本人の泳いでいる目を見れば、どうみても、ここ1、2年は使っていないようだ。
 滅多に使いもしない機能が、なぜ必要なのかと聞くと、
「無いと使えないが、あると使うこともある」
と、ま、一応理屈に合ったことを言いだす。
珍しく奥様の言い分に、何故か妙に納得した。

 しかし、そのこと以上に、こっちの言い分を通すと、将来必ずこちらに火の粉が降り掛かることは、経験上学んでいる。
なので、おっしゃる通りオーブントースターを買うこととなった。
 更に、今後たとえ使うことが一度も無かったとしても、決して
「オーブンは使わないの?」
とは間違っても口には出さない。
そんな言葉は禁句であり、オーブンだけに、こちらがまる焼けになってしまうことは明白の理である。
 ここまでくれば、金額の問題では無く、誰だって平穏な生活の方を選ぶだろう。
人間、痛い目にあって賢くなるものだ。(なんか、えらくくどい言い訳続くやないか?)

 と、今度は除湿機が異音を発し始めた。
 水はタンクに溜まっているので、除湿機能は効いているらしいが、かなり大きな爆音が出始めた。
普通ではない。
見ればこちらも6年になろうとしていた。
『どないなってるんや!』
ドミノ倒しのようにブレーカーが次々に落ちていくようだ。
 修理も考えたが、数十年前の出来事が頭をよぎった。

家の中で、火の手が燃え上がる!

夢でもなければ、映画でもなく、消火訓練でも、よその家でもなく、
じ、自分の家が、
マジで火事になるなんて、、、

ホンマにあるんや!

 あれは、

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