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4月30日 だから大宮いらね

以前の投稿で、私は「大宮いらね」と書いた。直接対決で互角に渡り合われ、「目障り」な存在であったからだ(大宮側からしたら、浦和に「目障り」と思われるのは、最高に痛快であるだろう)。

かつて、スポーツライターの金子達仁氏がスペインリーグの中継で「ダービーは調子が悪い方が買い」と話していた事がある。さいたまダービーに関しては、まさにその言葉通りの結果になっている。浦和が大宮を順位で下回ったのは2011年のみで、実力的にも、サポの数でも浦和が圧倒しているのだが、その分ダービーに対する思いは鹿島や川崎、横浜FMらを相手にした時よりも弱くなりやすく、大宮の方が思い入れが強くなりがちだ。浦和側は、どうしても気分的に受けに回るようになり、選手はやり辛かったのかもしれない。

先日のニュースで、さいたま市役所が浦和から「大宮区」のさいたま新都心に移る案が可決されたことを知った。外様(東京都民)の私がとやかく言う事ではないのだが、移転先が「大宮区」と聞いて、何か良い気分がしなかった。私の中に「大宮」を嫌う気持ちがあることが証明されたのだが、この件に関して、旧浦和市在住のサポはどう思っているのだろうか(案外、何とも思っていなかったりして)。

世界のダービーマッチについて書かれた本を読むと、ダービーの相手が降格すると大喜びするが、次第に対戦できない寂しさが募るようである。それでも「目障り」な存在である大宮がJ2に定着して(それどころかJ3落ちの気配さえある)、どこかホッとしている自分がいる。ここで、あらためて言う。今の私にとってはチャントにある通り「だから大宮いらね」である。

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