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4月29日 敵役にならざるを得なかった試合

東日本大震災による中断が明け、再開したJリーグ。被災地・仙台での最初のホームゲームの対戦相手に浦和がなってしまった。中断後の日程を見て、嫌な予感がしたものだが、案の定、敗れてしまった。

仙台戦は当初は宮城スタジアムでの開催予定だったが、仙台スタジアムに変更された。おそらく宮城スタジアムが震災後の対策の拠点に使われたことによるものと思われたが、とにかく震災後初めての仙台開催という事で、メディアも大きく取り上げ、全国的な注目を集めた。「浦和サポ以外、皆仙台の応援に回るんだろうな」と感じたものだ。いわば「日本中を敵に回す」役に浦和がなってしまった。

「日本中を敵に回す」役になった浦和も被災地に様々な支援を行なった。チームとして支援物資などを送り届けたのをはじめ、個人的に物資を届けたり、ボランティアをしたサポもいたという事を聞いた。ハートフルも震災後だけでなく、毎年訪れているという。私もわずかだが義援金に協力した。震災後初めて仙台で戦うチームになったことで、クラブ、選手、サポが様々な型で動いていた。

これらの事をしてもなお、いざ試合になると、どうしても敵役にならざるを得ないのが、この日の浦和だった。埼スタでのパブリックビューイングで、きちんと黙祷をして見た試合は、予感通り0-1の敗戦だった。


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