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8月10日(1994年) 応援

今日の清尾さんの記事は、声出し応援(まだ実験としてだが)解禁に合わせたものと理解した。久しぶりの声出し応援に向けて、私の気持ちも高揚している。

最近、各競技場でアウェー側のスペースを制限されるようになった。浦和戦でも例外ではなく、つい数年前までゴール裏はフルに浦和側だったのが、先日訪れた豊田は半分以下に狭められ、吹田も高層階の席に押し込められた。まあ、埼スタが先鞭をつけたようなものではあるが、各チームがアウェー側の応援の圧力を減らそうとしているのだろう。8月6日の完敗を喫した名古屋戦で宮本が「相手の応援の圧を感じた」と話した事、かつてのサポの中心メンバーが「サッカーは、観客が最も勝敗に関与できるスポーツ」と語っていたのも、それを証明した型である。

Jリーグ当初から、浦和の応援は「日本一のサポーター」と言われるほど存在感を示していた。負けが込んでいた1993年、1994年も「チームは弱くても、応援は日本一でありたい。その自負もある」との言葉通り、他サポを凌ぐ応援を展開した。悪名高いチアホーンを自ら排除し、声と手拍子による応援に切り替えたのも浦和が最初。コレオも他サポの追随を許さない。浦和サポがJリーグの応援の型を作り上げた、と言っても過言ではない。

今年の浦和の選手は、ほとんどが本来の浦和の応援を知らないままである。ACLのブリーラムで少人数の声援にも驚いた選手が、今日の声援をどう感じるか。どれだけ力に変えてくれるか。アウェーの名古屋が、どれだけの圧力を感じるか。暑い中、浦和の選手の背中を押し、名古屋に圧をかける応援をするために、これからスタジアムに向かう。1994年8月10日の試合は現地で体感できなかったが、その時と同様に熱いスタジアムにしてやるぞ。


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