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2月11日(2008年) キャンプのこの時期は

2006年がシドニーで、2008年はグアムがキャンプ地だったのか。そういえば、プロ野球も第1次キャンプを海外で行う球団が、この頃は多かった記憶がある。温暖な沖縄の施設整備が進んだことで、海外でキャンプをするチームは殆ど無くなったようだ。

私はというと、衣料品小売業に従事していたこの時は、2月のキャンプの頃と言えば棚卸の時期だった。「ニッパチ商戦」という言葉を聞いた方も多いと思うが、衣料品小売業にとって2月と8月は最も売上の低い月である。ともに冬物・夏物は最後の処分期で、いわゆる「残り物」になり、春物・秋物へと売場は移行する。どんなに寒くとも2月にセーターやコートを普通買おうとは思わないし、かと言って春物を買うには寒すぎる。私のいた会社は当初、棚卸は3月・9月に実施され、以前に「棚卸の2月・8月実施」を会社に提案したこともある。その時は「決算が3月だから」と一蹴されてしまったのだが、いつしか2月・8月実施に変わっていた。「なんだ、できるじゃん」と憤慨したことを覚えている。

この棚卸、大多数の店舗が棚卸業者を導入し、閉店後~翌朝までの営業時間外に行われる。店長は立ち合いで徹夜勤務になるのだが、これが身体にこたえるのである。ある年など、店長が体調不良の店舗の立ち合いも任され、1週間に2度の徹夜勤務をする羽目に陥った。徹夜に慣れていない身体は悲鳴を上げ(朝、棚卸が終了すると帰宅し、その日は休日となる)、休日明けに出勤すると、心身ともに完全な時差ボケ状態である。「海外(中東ACLや欧州等)に行くときは、棚卸明けに行けば時差ボケ対策になるな」などと冗談を言ったりしたものだ。

普段から当たり前のように徹夜勤務をされている方には申し訳ないが、この時期は、キャンプでの選手同様に「棚卸で身体を追い込む時期」というのが毎年の私だった。

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