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インクジェット技術とは

インクジェット技術。ヘッドから液体を対象物まで非接触で任意の位置に打ち込む(印刷)することができる。
従来の印刷(インクジェットも従来と言われつつあるが)では、ハンコのような印刷するための版が必要であった。デザインをもとに印刷用製版を発注して、納品して取り付け印刷。デザインが変わったら、また取り付け替えて、印刷。製版の在庫管理コストも馬鹿にならないであろう。
インクジェット印刷によって、版が不要になることでコストやリードタイムを縮小することができると小ロット印刷を中心に栄えてきた。家電屋さんや皆さんの家にあるプリンターもほとんどがインクジェット方式での印刷であろう。
インクによる印刷、その他にも半導体の基板や生態細胞を用いたバイオ3Dプリンターなど盛んに研究されてた。サーマル、ピエゾと主要な方式は2つあるが、液体を沸騰させるサーマル、物理的に液体を押し出すピエゾ、どちらが応用にし易いか。物理的に押し出せるピエゾに軍配があがる。ただ、サーマル方式でも瞬間的な熱がかかるだけなので、細胞の生存に影響がないよう。バイオ3Dプリンターの何がすごいのか。臓器が作れる。食用肉が作れる。臓器は作ってもすぐに崩れ、人体への適用は不可能だったようだが、針のようなもので固定して印刷する方式を採用することで形態を残すことに成功している。人工臓器は倫理的にどうなんだ議論になると思うが、薬の評価や手術技術の向上といった観点からみると非常に楽しみな分野。


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