最近の僕はと言えば

最近の僕はと言えば、お風呂上がりに髪を乾かし終えると、そのまま服を着ず全裸の状態で、何やら資格の勉強をしている嫁に向かって、「お兄さんトレンディだね！うん、トレンディエンジェル」と言いながら手を波のようにビヨビヨとさせながら片足と体を横に出すトレンディエンジェルのたかしの動きをマネしている。
そのままおもむろに陰毛を指2本で差しながら「ぺっぺっぺー！！」といい、その後手に持ったiPhoneでBTSの「Butter」をかけ、歌い出しの「smooth like butter.」の部分が流れるぐらいの時に「違いますよぅ〜〜〜！！！テテの親戚じゃありませんよぅ〜〜〜！！！！(精一杯高くした裏声)」と言いながらButterの四つ打ちのリズムに合わせて、勉強している嫁の周りを一糸纏わぬ姿で練り歩いている。

僕たちの関係は信頼で成り立っているが、家族というものは、無条件の愛だけでは成り立たない。特に夫婦は他人同士であるからこそ、これを認識することが肝要なのである。無条件の愛の上にお互いが立つのではなく、きちんと礼節を持って、互いに人と人として接することが夫婦円満の秘訣である。伝わらなければ愛ではない。言霊という概念があるように、言葉が内包するその見えない力のようなものを古来から日本人は大切にしてきたのだと思う。態度で示せば良いという考え方も一理あるが、やはり自分の耳で聞いたことというものは、その場で見た光景とあわさって、スッと頭と心に入ってくるものでもあると思う。愛とは、即ち言葉でもあるのだ。