神は、存在するか?

【哲学的思想問題考20240724】
『<神>と<摂理>-----神は存在するか?』

神は存在するか?

人が「神」と言う時、ふたつの意味合いを持つ。
一つは、多くの人が考えている「意思のある神」だ。
この「意思のある神」は、人間世界、そして個人にも関与してきて、時に「啓示」、また時に「称賛」、また時に「叱責」する存在である。
換言すれば、「愛」と「罰」の神である。
この神は、個人にとって、時に「味方」となるが、逆に時に「敵」ともなる存在である。

もう一つの神は、いわゆる「創造主」だ。
この私という人間を生み出した存在、そして量子の世界を生み出した存在、また広大無辺な宇宙を生み出した存在である。
動植物はもちろん、石や鉄のような物質にも「命」というものがあり、その「命」を作った存在である神すなわち「万物の創造主」である。

この「意思をもつ神」と「万物の創造主」という2種類の「神」を、わたしたち人間は、「神」と呼んでいる。
いや多くの人は、この両者を一つの存在として「神」と呼んでいる。
われわれ人間の生き方に関与してくる「意思をもつ神」であり、森羅万象をつくった「万物の創造主」である「神」。いわば「全知全能」の神。

さて、かく言うこの私は、「神」を、「神」の存在を信じているか?

正直に言おう。
私は、私の人格をつくったり、人生を決定したり、生活のありようを定めるような「愛と罰」の神の存在は、信じ切れていない・疑念を抱かざるを得ないのである。

私が確かだと思うのは、人格も人生も生活も、「DNA」や、リアルな政治や経済やテクノロジーや藝術などの文明と文化など人間社会の「環境」によって形成されているということだ。

そんな私だが、しかし、そのような「現実」を生み出した「創造主」の<存在>は、信じているのである。

しかも、その「創造主」は、森羅万象すべての<存在>が、完璧な「摂理」をもつものとして存在していることを証していると確信しているのである。

わたしたち人間という生命体を存在せしめている「細胞」も、そして宇宙から量子の世界まで、「摂理」を有していると信じて疑わないのである。

それは、まさに「神秘の世界」と言ってよいだろう。
私は、その「神秘」を信じ、その「神秘」の中で生き、その「摂理」にかなうように、生きたいと願いまた希求しているのである。

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