モリタゼミ

シチズンサイエンスチームでLINEヤフーのオフィスに行って、取材させていただいた。

市民参加を企業がやってるってことがレアみたい

事例の一つとして、チャリチャリでの「おねがいチャリチャリ」🚲
これは、あったらいいなポートを募集するっていうもので、福岡市で利用してる人からリクエストを受け付けるというもの。位置情報を送信するというもので、半年で5,700件のリクエストがきて、30箇所の新規のポートが設置された。
福岡市は日本の中でもチャリチャリのシェアが進んでいるらしい。坂道が少ないことや、コンパクトな街であることなどが理由として挙げられてた!たしかに!
この建物の下にポートを設置してもいいですか?というような営業もしてたと聞いて初めて知った

この事業はLINEヤフーの利益のために!!ではなく、PRの部分でメリットがあると感じてると仰ってた。LINEってこんなに便利なんだ!!とサービスの好感度を上げることに繋がる。
チャリチャリはこの場所からココまで行ったっていう正確なデータがでるから、詳細な利用情報を得られる。
ココからココの移動が多いからバスや電車を走らせたら需要があるのではとか、未来の交通手段を増やせるのではとか、考える大切な情報になる。

「おねがいチャリチャリ」はどうしてそんなにリクエストを得ることができたのかという質問がでた。
参加しているインセンティブが何かしら必要だから、抽選でクーポンを配布した。だけど、ポートができるかもという自分に対するメリットや、この街をもっとよくしたいという福岡の人の風潮が5,700件ものリクエストを得ることができたのではと仰ってた。
クーポン目当ての人はあまりいないような印象で、1人が同じ場所を送り続けるというような例もほぼなかったという。
この話の途中ででた、なめくじ調査のお話
1人が95%送ってたっていう事例が社会にはあるらしい笑
今後シチズンサイエンスを行なっていく上でこういう事例も知っておかないとなと思った。
それを防ぐような対策も研究内容によって必要になるだろうな

2つめの事例が、Fukuoka Smart City Community
で行なった防災選!
これは、やってほしい防災の取り組みをオンラインで市民投票で選ぶというもの。
選ばれたのは、ペットの防災🐶🐈🦜
コロナでペットを飼う人が増えて、ニーズが高かったのかな、とのこと。
今日本では少子化が進んでるけど、イヌ・ネコの数の方が小中学生よりも多いらしい、、ビックリ😳
需要が高かったけど、だれも手をつけていない領域だった。
市民にとってペットは家族同然だけど、自治体はペットの防災をしてない。この隙間を企業が埋めよう!ということでかなり本格的におこなったと仰ってた。
この、すきまを企業が埋めるという考え方が自分的にはとても印象に残っていて、より良い社会をつくるために大切になる企業の働きかけ方だなと思った。

この防災選では、各社のLINEアカウントで広告を送ってもらったり、SNS、電車などの交通機関でPRを打った。
福岡には、福岡のためならなんでもやります!というような企業がたくさんあるらしい。利益を生み出すことに縛られず、福岡のために、市民のために動いてくれる企業が多い。改めてすてきな街だなとかんじた。
ペットの防災に決まってから、有識者やNPOなども一緒に協力してかなり本格的にペットの防災について行なったという。
ペットの防災について、市民が改めて考え、備える機会を提供した。こういう社会貢献の仕方もあるんだ

次は、福岡市のLINEについて。
福岡市の公式ラインアカウントを追加すると、ごみ出しの日に通知を送ってくれたり、福岡市のイベントについて知れたり、色々な申請ができたりと色々できる。
このLINEのサービスでは、道路やガードレール、公園の遊具の破損などを写真と位置情報と共に送ることができる。
この通報は月1,000件くらい寄せられているらしい。
市内の電柱3,000箇所くらいにもLINEのアカウントの広告を貼ってるらしい。
この通報は、LINEアカウントができるまでは、電話で受けていたけど、正確な場所の把握がしずらいことや、損傷具合が通報者の感覚によってバラバラだったから、どこから手をつけるかの判断が難しかった。
それを写真と正確な位置情報から判断できるようになったからとても効率よくやれる。
通報主は主婦の方がやっぱり多い。子どもと公園にいって送る、とか。あとは、ラインを利用している年齢層的にも30代〜50代が多くなってる。
高齢者の利用率はどうしても少ない。

通報が寄せられるというのもやはり国民性で、街への愛情が多い土地柄を活かしたサービスで、福岡にフィットしていると仰ってた。

あとは、SDG's、公共性、公益性に重きをおく企業が増えてるから、利益に囚われすぎずに市民の需要に応えようとする企業が増えてる。そのためのサービス、ITの利用も増えてる。

市民の声を集めるのに、ITの進化が必要で結びついてる。相性がいい。

ウーバーイーツやZOZOのようなオンラインショッピングが進んで、コミュニケーションしなくてもいいような社会や状態が進む「個人化」がおきていて、より人は個人になりつつある。それは、とても楽ではある。

それは、「みんなでよくしよう!」という動きと「自分自身でやる by myself 」という個人化は反対で、ギャップがある。それを埋めるのがボランティアだったりフェス、ライブ、好奇心。
真面目であればあるほど参加しずらい‼️
エンタメは人が集まる要素で、エンタメがなければ人は参加しない‼️
だからこそ、デザインとか若い人の視点がこれから必要になる。

アメリカは、ボランティアが多いという話もしてくださった。
職にありつけない人たちは、自分には何ができるかというのをすごく考える。
だから、ボランティアで人のためになることをたくさんする。
その力は他にも使えるのでは?と仰っていた。
日本のような国民性とはまた少し違うけれど、人のためになにかする、なにかをもっと良くするために何が自分がするというような考え方は一緒なんだなと感じた。

by myselfだからみんなでやる、
by myselfを守るために公共をよくする!
これは真逆だけど、公共における存在意義

このお話も印象的で、シチズンサイエンスも同じような点があるのではと思った。
仕事だからやる、のではなく、だれかのために社会のためになるような研究をみんなでやる、みたいな、うまく文章にできないけど、大切な考え方なのかなと思った。

LINEヤフーさんは "WOW" を大事にしてる。
それは、人に思わず言いたくなる体験をつくること。

この好奇心のような、気持ちをもって働ける環境や社風って素敵だなとおもった。
話をしている中でも、目をしっかり見て頷きながら、メモをとりながら、考えながらお話されていて、すごいなと思った。頷くだけじゃなくて、声にだして相槌を打っていたり、話しやすい、発言しやすい環境だなと感じた。だからこそ、色々なおもしろい案がでたりするのかなと思った。
「さっきの〇〇の件」のように前後の内容と絡めて話したり、どんどん話が広がっていて、すごいなと思った。
(なにがすごいか文章にできないすごいしかいえない、🌀🌀🌀)

聞いてメモをとって、話についていくだけで精一杯で、質問とか、ここを深くもっと聞きたいというのを考える余裕がなかった。
まだまだすぎるなって思った。

まだまだ色々な企業の方や研究者の方と会って話をききたい、話をしたい。







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