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ある40代の住宅ローンの失敗その1

私は、地方都市のFPです。
ある家族の住宅ローンの失敗をお話します。
※匿名のうえで、公開の了解を得ています。

2009年住宅ローン2,200万円35年返済
新築一戸建て。
土地1,100万円は自己資金で取得。
当時の家族構成は夫妻のみ。
世帯年収1,100万円

A夫妻は当時30代のいわゆるDINKS。
職場近接の自宅を結婚を機に購入した。
頭金で土地を購入しても預金に生活防衛資金の年収の半年分はあった。
自動車も各々新車を所有。年に2回は国内旅行に行くなど二人の生活を楽しんでも貯金ができた。
子供は欲しかったが、なかなか授からず不妊治療を始めた。
そんな中、東日本大震災。
被災地域ではあったが、家財に被害があっただけで済んだ。被害は家財保険で補填できた。
しかし、夫婦の職場環境が激変し、不妊治療を中止、子供を諦めることになった。ここまでにかけた医療費は数十万。家計には大きなダメージではなかった。
その頃、世に流行っていたのが、住宅ローンの繰上げ返済。
夫婦は、今後子供を諦めるならと1,000万円の繰上げ返済を決断。固定金利見直し時期の2014年に行った。
ここまでは、よく聞く話しだった。

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