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ISF10で初めて同人誌を出した男の話

  はじめまして。鍬形虫(くわがたむし)と申します。

  アイドルマスターミリオンライブ!の同人誌即売会「IDOL STAR FESTIVAL」の開催10回目となるISF10にて人生初のサークル参加して同人誌を作った人間の備忘録です。

きっかけは

  きっかけは2022年の5月のISF09後でした。本の感想や会場の雰囲気がTLに流れる中、自分は委託で担当アイドルの百瀬莉緒の本(P×莉緒のカップリング本)が届くのを楽しみに待っていました。
  次回のISF10が1年後の5月28日開催と告知され、現地で買った人の莉緒本の感想を眺めていると当時何を思ったのか
  「P莉緒合同本そろそろ欲しいな……」と思いました。
  自分が主催してP莉緒合同本を出そうかとも考え色々と調べてみましたが

  これがきっかけになったと思います。今までISFには行った事が無く、ミリオンライブ10周年と10回目のISF開催という節目に参加をほんのりと考えるようになりました。

  絵を描く経験が少なく拙いながらもTwitterに莉緒の1ページ漫画をほんの数枚載せてたりしていたので出せるのでは……?と思いました。それが無かったらサークル参加しようとは思わなかったかも知れません。

 

原稿作業


  2月には飛行機代も払い完全に退路を断っての原稿作業が始まりました。ここまでやっても本出すという実感は沸かず、仕事をしながらなのでゆったりとしたペースで進めていきました。ゆったりとは言え、原稿作業でネームが1番大変でした。話の流れ、コマ割り、台詞等を大まかに決めていくのは頭を何回使っても使い足りないほど。ここから本当に漫画が出来るのかと半信半疑でした。

  3月の下旬にはネームが終わり下描きに入ります。画力が低い自分には下描きも大変。
  5月のGW明けには下描きが終わり(GWほぼ仕事でした)ペン入れとトーン処理の同時進行に入りました。完成が近付くにつれて「本当にこれが…同人誌になるのか…」という実感が沸いてきていました。
  進捗をTwitterに載せる度に貰えた"いいね"は原稿作業を進める大きなモチベーションとなりました、本当に。言葉にはせずとも見守って貰えていると感じられる程です。
  時折Twitterのスペース機能でお喋りしながら作業を進めたり(入ってきてくれた方々本当にありがとうございます)
  時々Skypeに誘ってくれて話したりする友達は原稿作業期間中は察してSkypeに誘わなかったりと、作業自体は1人でしたが、進捗へのいいね含めて「支えて貰ってるなぁ…」と感じました。
 
  中旬頃に原稿が完成し、一通り確認してから入稿作業。印刷所さんを利用するのは初めてなので色々と調べながら入力していきました。原稿のサイズが合わないエラーが何回も表示されたのでキャンパスサイズの調整に悪戦苦闘。この時は本当に入稿出来るのかという不安でいっぱいになっていました。
 
  入稿作業も終わり、長い闘いだった原稿から解放!ネームも下描きもペン入れトーン処理もとても大変でしたが、「もうやらなくていいんだ」「二度とやりたくない」といった考えは浮かばなかったので自分は絵を描くことが好きなんだなと改めて実感した気がします。莉緒誕生日漫画でWHY?の衣装を描いた時、柄は二度と描きたくないとは思った

  ちなみに原稿を描き上げた時、某VTuberさんの配信を聴きながらの作業だったのでなんとなく人生初の同人誌を描き上げたのをコメントしたら反応を貰えて、コメント欄も「えらい!」「すごい!」と言って貰えたり、そのVTuberさんも、「同人誌を1冊完成させられたやつは人間的にめちゃくちゃ強いですよ」と言ってくださったので自己肯定感が増した気がしました。

  ISF10までまだ日があったので目印用に色紙に莉緒を描きました。他のサークルさんは付属のペーパー等の作成をされてたりもしていたので自分もやっておけば良かったと思っています。宣伝にまで意識が回らなかったのは反省点ですね。

いざISF10へ

  横浜へ前日入りし、遂に5月28日を迎えました。方向音痴なのでマップを確認しながらマリネリアへ向かい、到着。周囲にはグッズを身に付けたPと思しき方がちらほらいらしてたのでここで間違いないと確信。サークル入場まで時間があったので近くのお店で食事。

  サークル入場時間までもう少しになったので戻り、列ができていたので並びました。この列全ての人達がサークル参加者だと考えると自分もその1人なのかとドキドキしていた覚えがあります。
  入場すると中はとても広い会場で驚くと同時に早速自分のスペースを探索。スペースはF-12。
  長机の角に自分のサークル名が書かれた紙が貼られていたのでここがF-12と確信。そして机の下には会場直配にしていた自分の本がありました。

  自分の本を初めて確認し、特に問題は見当たらなかったので安心。自分の描いた漫画が本になった喜びよりも画力の低さのダメージが大きかった気もします。描いてる時は気にはならなかったのですがすっかり正気に戻ってしまったようです。
  スペースには封筒が置いてあり、自分の本を1冊見本誌として必要事項を記入しISF準備会に提出する必要があったので記入し提出。
  提出が済んだ後は設営準備。過去のISFの設営模様をTwitterで調べていたのでそれを参考に進めていきました。

人生初のサークル設営

  ドキドキしながらお隣のサークルさんにご挨拶し、売り子さん含め和やかな方だったので開催中時々お話したり新刊や既刊を頂いたりと良くして頂きました。本当にありがとうございます!
  一般開場前に莉緒サークルの方々に空港で購入した差し入れを渡しつつ新刊を買わせて頂いたり、会場内を歩き回って雰囲気を感じたりしていました。この広さこの人数すべてがミリオンの同人サークルなのか…と、ISFに来たんだなと現実に感じながは歩き回っていました。

  開場前とはいえ売り子は居ないので長く離席はできないのでスペースに戻り、本を買ってくれる人が来てくれるのを願いつつただ座っていました。そして

  「1冊ください

  

  初めて自分の本が売れました。

  本当に嬉しかったです。両手を強く握り喜びました。この時、この瞬間の為にここへ来たのだと言える喜びを感じました。
  サークル参加の方でフォロワーさんなのかもわからない方でしたが、本当に、本当にありがとうございます…!!

そして開場

  12時を迎え開場。一般参加の方々が続々入場して来ました。そして瞬く間に人が群がり列ができる莉緒R18本サークルさん。
  長蛇と言う程ではありませんでしたが10分か15分くらいは列ができてた気がします。エロの力は偉大。

  自分は一般参加の方々が本を買ってくれるかどうかの期待と不安が渦巻きながら座っていましたが、買ってくれる方がいらしてくれたので一人一人に心の中で感謝の気持ちを叫んでいました。

  印刷部数は50部でしたが、撤収迄に約半分の部数を捌けることができたので自分の中では良くやったと感じています。売れるか本当に不安だったので……。
  買ってくださった方々、お声掛けくださったフォロワーの方々、本当にありがとうございます…!
  撤収迄ほぼずっと座ってるだけでしたがISFの雰囲気やサークル参加視点からの緊張などを体感することができたので良い経験になったと思います。

  撤収後

  撤収前に莉緒サークルの方から声を掛けて貰い、食事に行くことになりました。ありがたい限りです…!

  少し歩いた所のファミレスに入り、莉緒トークや創作トークなどで話が弾みとても楽しい時間を過ごさせて頂きました。
  初参加というのもあり、莉緒サークルの方々とも交流したくてもどう話しかけに行けばいいかわからなかったので、じっくりとお話できる機会があって本当に嬉しかったです…!

ファミレスで食べた抹茶パフェ

  総合的な感想
  
  

  楽しかったーー!!!!!

  本を出そうと決めてからプロットを練ったり、ネームを描いて下描きして、ペン入れトーン処理して、入稿して、現地に着いて本を手に取るまでの流れが一歩ずつ目的まで踏みしめて進んでいたなと思えます。作業を進めている時は一歩一歩の実感が薄くともふりかえるとしっかりと進んで来れたのだと感じています。
  画力がなくとも本を出したいという気持ちと行動が結び付いてここまで来れたのだと思います。
 
  初参加で楽しめたので次回以降も参加できたらいいなと思っていますが、今年は9thと10thAct1に加え3回も長崎から東京に遠征しているので半年後のISF11は見送ることになると思います。田舎住まいには交通費が重くのしかかってくるのが辛い所です………。

  しかし、ISF10参加まで漕ぎ着けたこの熱をここで終わらせてしまうのは勿体ないと感じているので、気になるアイドルの合同誌があればそれに寄稿して少しでもこの熱を持ち続けていきたいと思っています。
  人生初のサークル参加、とても良い経験になりました。次にサークル参加があるとすればISF12以降になると思いますが、それまで絵を描くことや創作への熱を絶やすことなく持ち続けていきたいです。ゴール迎えた次は次なるゴールに向けてまた一歩を踏み出してじっくりと楽しんで行こうと思います。

 ここまで読んでくださりありがとうございました!!

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