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見栄などいらない

新築マンションも新車も 配偶者も夢のマイホームも 社会人なら一枚は持たないと 格好がつかないらしいクレジットカードも。 高卒と大卒の平均年収の差も どこの誰かも知らない奴らの平均貯蓄額も 住んでいる建物の階数も どうだっていい。 自分さえよければと 自己中心的に生きることを 許してやってほしい。 そこで生きているあなたへ 心は死んでいて 全てに失望して 惰性で動かす指によって 私の戯言をたまたま見つけたあなたへ。 起き上がることもできなくなった身体で 半年以上洗っていな

    • 2024年4月22日14:03

      何故かむしゃくしゃする エネルギーが暴れてる 進みたい気持ちとか言葉にできないモヤモヤと不満、エネルギーがこもってる気がする

      • 幻覚だ

        無駄だ、目を覆ったって。 知らない言葉に知らない知識 知らない当たり前 同じように動く上と下 見てる方向も皆同じだ 私だけの世界を 手当たり次第で 潰しにかかってくる こんなに生きてるのに 今日は夕方から雷雨だ 傘なんて忘れていた 明日は朝から 明後日は昼から 明々後日は夜から 思考を捨てた生き物は  何も理解できないよ ただ跳ね除けるだけ ただ目を逸らすだけ あんたら、首を横に振りすぎて  そろそろ凝ってきたんじゃないの? 特殊というのは大変だ わからない人は

        • 逃げ切り老人

          人生の正午に差し掛かった時、老い先の西日が恐ろしくなるのだ。 働き盛り世代を超え、身体能力は下り坂。生産性を失った社会のお荷物となり、年金関係の手続きと、どこか心許ない支給額に頭を痛める日々。 「こちらが”エンディングノート”になります」 小綺麗な葬儀屋の女性は恭しく遺書専用ノートを差し出した。 私は焦っていた。生涯の終わりかけにしょぼくれたままボケていくなんてあまりにも情けないじゃないか。 現役時代は社長や取締役、そこそこの地位で多くの部下を抱え、多額の稼ぎを生み出

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        見栄などいらない

          金木犀が嫌いだった。

          その年の蝉が全滅すると、みんなこぞってヤツを持て囃すのが気に食わなかった。 ちょっと見た目がかわいいからと調子に乗り、ちょっと香っただけで秋だの風情だの言われる。 花に興味がある人もない人も、大概の人間はヤツを嫌うことがない。草と違って道端に生えただけで踏み潰されるなんてこともない。 あんなに苦労知らずな花もなかなかいないだろう。 ヤツの生き方は器用だと思う。 人間に好かれることしかしていない。 毎年更新される記録的な暑さと危険な暑さ、いつの時代もやかましい蝉がしれっと

          金木犀が嫌いだった。

          幾万円かの板に

          命を握られている 匿名でさえ本音が言えない 体ばかりが丈夫で嫌になった わかりやすい弱り方なんてできない どこにもないんだよ 本当のことを言える場所なんて 面倒臭い人間にさえなれないんだよ 忙しく生きる人たちには 迷惑だろう いつだって面倒臭い人間だ 気にしすぎ、考えすぎ

          幾万円かの板に

          死ぬとか生きるとかどうでもいい

          今腹を満たすことに精一杯 人間らしい 信じたくないけど また貧しくなるのが目に見えてる 今この瞬間の 今目の前の 餌にありつくこの夜が あと何日もつだろう

          死ぬとか生きるとかどうでもいい

          あれだけ泣いたけれど

          もう一度覗きたくなる 名残惜しくなるほどの 過去をありがとう

          あれだけ泣いたけれど

          嫌いだったらごめんね

          理想が飛び散った 嘘まみれの自我が コピーで量産された やけになって投げ捨てた 片耳しか聞こえないイヤホン ほどきたくもないよ もう何も聞きたくないよ 及ばないことばかり思い知った 逃げ場の無くなった夏も 救いようのなかった冬も 気づきもしない変わり目も 手に負えない脳と歪みあっていた 悔しくなるほど 心地がいい音に溺れていった 誰かが作ってくれた音を 無為に消費した それが堪らなく幸せだった とても不愉快な 「あるべき姿」が積み重なったから 不貞腐れることにした 目

          嫌いだったらごめんね

          選択を強いられている

          壇上で彼は声を大にして 現状維持は停滞だと言った 生き先もわからないまま 立ち往生しても 誰も助けてはくれない。 誰も聞きたがらないであろう 持て余した苦言と余白を 通りすがりに投げつけたかった 理解しがたいだろうに 興味もないだろうに 無関係だろうに 可哀想だ。 名も知らない人間の 不満と虚しさをぶつけられて。

          選択を強いられている

          誰かの訃報が入るたび

          当たり前のようにその死因を考えてしまう。 そして当たり前のように 自死の発想が浮かぶ。 きっとその人には何かあっただろう 仮にその人が幸せだったとしても 習慣のように 内心の裏の奥のほうを探って 名の知れたスターが死んだ 表に立つ才能に溢れた人格者で 誰もが憧れる完璧な人間 その美貌と声、豊かな人柄と生み出すものの魅力に 取り憑かれていたファンたちは泣き叫んだ 舌打ちをする お医者様がそう仰るのなら、仕方がありませんね。

          誰かの訃報が入るたび

          湿った風が吹き込んで

          西日が鋭くなった 雑草の影が伸びて 世界の彩度が上がった カラスが焦り出して 視界が薄暗くなって 雨が降り出した 帰路で見た入道雲は もうどこにもいなくて 曇天だけが残っていた 土砂降りの下で 錆びた自転車を見ていた 呆然とした。 半生で、何が残った? 失ったものを数えた 得たものを探した 望み高く生きることも 許せなくなってしまったから 取り繕うのもやめた 降り積もった失敗と 枯渇した尊厳が 自らを我儘にした 嘆かわしくて 無力感が襲った 諦念と失望が 呼吸

          湿った風が吹き込んで

          知らないことがあってもいい

          知ろうとすればいい わからないことがあってもいい わかろうとすればいい わからなくてもいい わからないままにするのも 手立てのひとつ。

          知らないことがあってもいい

          当てつけみたいな青に照らされて

          僕は余計に醜く見える どこに向ければいいの どうして何も言わないの かわいそうな人だと思うのかな 手の施しようがないって 匙を投げられて突き放されたけれど あなたは悪くないと言われた そっか、僕は悪くないんだね。 あなたにはわかるだろうか 僕のせいじゃないなら 一体誰のせいだろうか  ずっと考えている 責任の所在を決めつけたくないから 認めないまま探している もし明らかな戦犯がいたのなら 僕はその人を責められないだろうな 手放しであなたのせいだと喚いて 持て余した感

          当てつけみたいな青に照らされて

          私は品のない子でした

          道端の彼岸花を 棒切れ斬り飛ばしていました でも一丁前に 澄ました顔をするのは得意でした 我関せずで生きるのが 大人っぽいと思っていました これでいいのかな 大人っぽくすればいいのかな 「こら、水溜まりを踏んではいけません!」 ごめんなさい。 椅子が高くても 足を揺らしてはいけません お箸は正しく持って 綺麗に食べなさい 興味をひかれても 一目散に駆け出してはいけません とにかく、静かにいい子にしていてください。 人の邪魔をしないことがお手伝いです。 とにかく、

          私は品のない子でした

          俺は光るどろだんご

          人生の下積みは長かった この粉が取れたら中身は ぐちゃぐちゃの土。 それでもずっと磨いてる 土からできてるとは思えないくらい 光ってみせるわ。

          俺は光るどろだんご