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メインストーリー08 セントミルス地方2 飛べない妖精

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 凛華とグランに関する手がかりも無くなってしまった一行は、ふとしたことがきっかけで、セントミルス地方へ向かうことになった。セントミルス地方はルミナスとサーシャが最初にフェアリスと出会った地であるらしい。


フェアリス
「また襲われたーー ほんっとにしつこいやつらね」

フェアリス
「でも出発するときあんな話してたからみんなの戦ってるの見て初めてあったときのサーシャとルミナスのかっこいい姿思い出しちゃった!」


フェアリス
「わぁ りっぱなお花畑ー すてきー キレイなお花~ うっとりしちゃう」

フェアリス
「今の私って花の美しさの分る可憐な乙女って感じ?」

フェアリス
「‥と思ったけどやっぱりだめ! 美しさより美味しさ!お花の蜜、いただきまーす!!」

フェアリス
(ちゅーちゅー)

フェアリス
「ふうっ。おいしくいただきました!」

フェアリス
「けど‥ちょっといただきすぎて苦しい…体が重い…」

フェアリス
(パタパタパタ)

フェアリス
「あ‥あれ!?食べ過ぎて重くなって飛べなくなってる…」

フェアリス
「うぅ‥仕方ない めんどいけど歩いてかえるか~」

山賊
「あんなところに妖精がよろよろ歩いているぞ」

山賊
「これはとっ捕まえて、見世物にして一儲けできるぞ ぐふふ」

山賊
「よし捕まえるぞ!」

フェアリス
「キャー!!なんなのアンタ!助けてー!!!」

山賊
「黙れ!黙れ!今日からお前は俺達の金ヅルだ!」

サーシャ
「おい!貴様、何をやっている?」

ルミナス
「妖精さん嫌がってるじゃない!」

山賊
「う‥うるさい!お前らには関係ないだろう」

サーシャ
「貴様がそういう考えなら、やむえんな 実力行使させてもらう」

サーシャ
「いくぞルミナス!」

ルミナス
「おー!!妖精さん今助けるよー!!!!」

(ぼこ!ぼこぼこ!)

山賊
「うぅ‥強すぎる‥おっ お前ら覚えてろよ」

サーシャ
「正義はいつのときも勝つのだ」

フェアリス
(か‥かっこいい)

フェアリス
「ありがとうございますっ!!」

ルミナス
「フフフ よかった無事で でも妖精さんが地面歩いてるなんて珍しいね」

ルミナス
「羽、ケガでもしちゃった?」

フェアリス
「あ‥あの‥実は、お花の蜜の食べすぎで体が重くなって飛べなくなっちゃって‥」

ルミナス
「‥ぷっ あはははは!変わった妖精さんね!これからは食べ過ぎ注意だよ♪」

ルミナス
「それじゃ、気をつけてかえるんだよーー」

フェアリス
「待って!ボクとトモダチになってください!!あなた達は命の恩人、恩返しがしたいの!」

ルミナス
「フフフ 恩返しなんていらないよ でもいいよ。こらから私達はトモダチだよ♪」

ルミナス
「私はルミナス これからよろしくね♪」

フェアリス
「やったーーー!ボクもあなた達みたいにかっこよくなりたい!!!」


ルミナス
「リリィ、食べ過ぎで飛べない妖精なんて信じられる??」

リリィ
「…プッ…」

主人公も声をあげて笑った。
と同時に天涯孤独の人生を送ってきた自分がこうした何気ない仲間とのやりとりで、激動だった最近の心労が癒されていくことに、驚きにも似た感情を抱いていた。

フェアリス
「あぁ‥ クールなリリィにまで笑われたぁ…」

フェアリス
「でもほんとにあのときの二人かっこよかったなー」

フェアリス
(でもボク、恩返しどころか戦いでも研究でも何も役に立ててないんだよなあ‥)

フェアリス
(こんなんじゃ本当の仲間じゃないよね。がんばらなきゃ!)



 冒頭の台詞からの流れで、前回は、自らがルミナス達と出会った時のことを話されるのを止めたフェアリスでしたが、結局、食べ過ぎで飛べなくなった件も含めて、リリィと主人公に聞かれてしまいました。
 その一方で、ルミナスとサーシャへの恩返しがまだできていないと気にしている、フェアリスの内面が語られます。

 

ユニットの情報画面を用意できなかったのですが、上記の姿のフェアリスのユニット説明では、お餅の食べ過ぎでまた飛べなくなった……みたいな記述があった気がします。 ラスドラはユニットの情報画面でストーリーが補完されている面もあるので、もっと用意できたら良かったです……。

今回のストーリーでは、山賊がフェアリスを捕まえて見世物にしようとしていたので、グランディールにおいても妖精は珍しい存在であることが窺えますね。フェアリスの他にも妖精のキャラクターは複数登場しますが、それらは違う種類の妖精である模様。


例えば、フェアリスと仲の良いパピルがこちら。羽の形状が違いますね。


初期SRでありながら、GODカーニバルなどの期間限定ガチャでのみ入手可能だったゲイレルル。
グランバトルにおいて、相手の準備中のオーバースキルを、相手にとって不利な効果に書き換える「キラーチェンジ」の使い手であったので、竜術師が実装されてからはよく話題になっていました。
ユニット説明は、ドラゴンクエストのアリーナ姫のパロディですね……。
(ラスドラには、クロノトリガーのパロディキャラ等も存在します)



本編中では特に触れられませんが、フェアリスは後に妖精の国『ムーントロイア』を訪れた際、妖精の女王に抜擢されます。元々自由気ままな妖精たちなため、実際は特別な権威があるというほどでもなかったりする模様。


関連キャラクターと思しきフーとニー。こちらは羽の形状がフェアリスに似ていますね。


ナッツ新聞において、マカロン島の妖精の騎士、ティアベルからは「なんちゃって女王」と呼ばれていたり。
フェアリスが食いしん坊なのは相変わらずです。


ティアベルの解説も。
『シュガーロード』って……バイストンウェルでしょーか??
(妖精なだけに)

前述のユニット説明にもありましたが、「妖精界」というワードの存在から、妖精たちの暮らす、人類の生活圏とは別の領域があるらしいことがわかりますね。

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