神戸・森のダンジョン【ひよどりごえ森林公園】
訪れる人の多くが、人が少なくて淋しいところだと言う。実際、ひとりでこの森林を散歩すると怖いかも。
でも、その淋しい森がミステリアスで魅力的に感じたりもする。想像力を掻き立てる。
バイパス沿いのひよどりキャニオン。迷路のような森のダンジョン、RPGの迷いの森のイメージ。
入口近くは明るくて周遊路になっていて、散歩にちょうど良い。しかし、奥へと進んでいくとポイントがわかりにくくなってくる。
海を臨む眺望、シダ植物のプチジャングル、粘土質の土、森からバイパスへ飛び移れそうな断崖絶壁、断崖のポイントすぐにトンネルというところが大自然の中のダンジョンっぽくて冒険気分になる。
多種の動植物が棲んでいる。耳を澄ますとコゲラが乾いた音でコツコツ木を突く音、池にはでっかい牛蛙、ギンヤンマが飛来している。
山を切り崩してバイパスが通っているが、その上にやまびこ橋がかかっている。
RPGの世界設定に携わってる人は、子どもの頃にこういう森でプチ冒険してきた人だろうなと思う。
源平合戦の有名な逸話の、一ノ谷の戦で源義経の鵯越の逆落としのエピソードと縁が深い場所でもある。
東の山は鵯越墓園となっていて、ここには義経馬つなぎ松というのがある。鵯越の逆落としの奇襲の前に作戦会議がされた場所という設定。
神戸は緑地公園が多い。多くの人が集まるところもあれば、認知度が低いまま放置気味のポイントもある。
ひよどりごえ森林公園はその放置された側の緑地公園。人の開拓が進まず自然が多く残されている。
そういう場所にこそ、発見や出逢いがありそうでワクワクする。子どもを連れてこの森のダンジョンを冒険してみたい。
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