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ミモザの蕾

昨日、「ミモザの木の下でお待ちしています❤️」という知人のメッセージに惹かれて、Sunday Marketに足を運んだ。

自宅から自転車で10分の距離。
そんなご近所に素敵な空間が広がっていた。

ミモザの蕾は初めて見た気がする。
花屋に並ぶミモザは花が開いた状態だし
ドライフラワーになったミモザも綺麗な黄色の花を咲かせた状態。

蕾の状態でもこんなにも愛おしい花なんだなぁと見上げていると、花を咲かせた蕾もある。
陽当たりの影響だろうか…
所々に鮮やかな黄色、蕾は黄色が強い黄緑、葉っぱは緑。グラデーションがなんとも美しかった。

誘ってくれた知人に感謝を伝えると、
「次回はもっと鮮やかに咲いてるよ」
「その次は咲いたミモザをみんなで切って持ち帰れるよ」とさらに素敵なお誘いを受けてワクワク次の目的地へ向かった。

『月が綺麗だよ』は『愛している』の意味として使われることは有名な話だが、『ミモザの木の下で待ってます』もなかなか素敵なデートの待ち合わせになるのではないかと思う。
もちろん誘ってくれた知人は女性。私も女性。デートのお誘いではなかった。Sunday Marketのお誘い…

仮定として男性に「今度のデートミモザの木の下で待ってます」と言われたら、少し出来すぎた話のように感じる。
この男性かなり遊び慣れているなと思うことであろう。
逆に女性が男性に、大寒の季節に咲き誇る鮮やかな黄色い花ミモザの木の下で待っていますと伝えたら、そこに好意があることはストレートに伝わるのではないかと思う。

人間は複雑。
言葉を使うようになって、駆け引きが生まれたように思う。

動物はとてもストレートに求愛行動をするのに、日本人は特に『月が綺麗だね』は言えるのに『愛している』はなかなか言えない。
「あなたのことが気になるから飲みに誘います!」とストレートに誘う異性はなかなかいないと思うし、自分もそんな誘い方はできない。

綺麗な羽を広げてストレートに求愛行動をする孔雀。
強さこそがモテ!のシンプルな肉食動物。

人間ももっとシンプルになると良いのになぁ…と思いつつ、「ミモザの木の下で待ってます」と誘いたいなとは思う。

『白馬に乗った王子様』は古いと思うが、白い自転車にでも乗ってやって来る庶民派王子様はいないかなぁ…と思わずにはいられない。

でも、庶民派王子様に「ミモザの木の下で待ってます」と誘われたら疑う…自分からは誘えない…
人間はとても複雑。女心は更に複雑。

女心の謎の解明は一生解けない難問かもしれない。
十人十色の恋愛観があるのだから、正解の証明は誰にもできない…

大寒の季節に寒さを肌で感じつつ、春の訪れを目で味いながら……
拗らせた糸は解ける時が来るのだろうか
雪解けとともにサクラサクなんてことがあるのかな…

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