大逆転裁判1&2をクリアした感想(ネタバレあり)

半年前くらい、DL版がセールで安くなっていたときに買っていて
なかなかやるタイミングがなく積んでしまっていましたが、ようやくできました。

ちなみに私は逆転裁判シリーズは大昔に1,2,3だけプレイ済で、好きなゲームですが
そこまで詳しいわけではない、にわかプレイヤーです。
今回1,2を一気通貫でプレイしてみて、良いことも悪いこともいろいろ感情が出てきたので、つらつらと書いていきたいと思います。
ネタバレはガンガンしてますので、未プレイの方は注意。

1&2の全体的な評価

いきなりこんなことを言うと批判を食らうかもしれないのですが
私個人としては、そこまで入り込めず
大まかな評価をつけるとすると、このような感じかなと思っています。
(1と2は厳密には別ソフトですが、共通している事柄が多いのでまとめて評価しています)

ストーリー  :★★★☆☆
キャラクター :★★★★☆
トリック   :★★☆☆☆
ゲームシステム:★★☆☆☆

これらの各項目について、思うことを書いていきます。


ストーリー

要所の驚きポイントにもうひとひねり欲しかった

・バンジークスの従者は死んだと思われたアソウギだった
・プロフェッサーの正体はクリムトだった
・死神の中心人物はヴォルテックスだった
あたりは、結構予想できていた人多いんじゃないかなと思っています。
もちろん、「予想できること」と「面白いこと」が完全に相反するとは思っていませんが
メインターゲットは逆転裁判シリーズをはじめ、各種アドベンチャーゲームやミステリー小説が好きな人だと思うので
そのような人にとっては、もう少し驚きがあった方が響くんじゃないかと思っています。

希望溢れる終わり方

成歩堂が英国での経験を活かし、スサトと一緒にこれから日本の司法を変えていく
という終わり方は、すごく綺麗でいいなと思いました。
このようなことを経て、今の日本に繋がっているという背景を考えると
より本編の逆転裁判シリーズが面白くなるのかなと思います。

1つのストーリーを2つのソフトで描くこと

これは賛否ある部分ですが、私個人としては
ボリュームを持たせることができて良かったところなんじゃないかなと思います。
1のラストで交換殺人の契約内容が断片的に出てきたときは、
結構長時間やっていて疲れていましたが、気になったのでそのまま続きで2も始めてしまいました。

ただ、1が発売された当時のことを考えると、批判されても当然だなとは思いますね。
事前にこのソフトが前編である、などの前提条件が共有されていればよかったのですが
続編の話も出ていないのに、フルプライスでこの内容というのはちょっと微妙です。

キャラクター

成歩堂龍之介

最初はあまり好きになれませんでしたが、後半はかなり良い印象に変わりました。
あくまでも真実を明らかにする、というスタンスが一貫していたのが良かったですね。
ホームズなどに対して要所要所で入るツッコミも、センスが良くて笑ってしまうことが多かったです。
いちいちモーションは鬱陶しかった

御琴羽寿沙都

主要キャラでこの人だけどうにも好きになれなかったんですよね。。
スサト投げを面白いと思えなかったから?
トリックが簡単すぎて助言を必要としなくて、頼れると思えなかったから?
そんな賢い感じのキャラでもないのに、1のラストで急にすべてを見通してヒントを残したのが唐突だと感じたから?
いろいろあってなんか言葉にできないのですが、どうもハマりませんでした。残念。

シャーロック・ホームズ

ホームズのキャラクターは賛否両論ですねー。
私は原作のホームズをそこまで知っているわけではないので、別に不快感はなかったですが
原作愛が強い人は受け入れられないかもしれないですね。
最初の方はノリが結構鬱陶しかったですが、後半は癖になった感じです。
ラストの共同推理のときには非常にかっこよかったので
もうちょっとあのパートが多くてもよかったんじゃないかなとは思う。
でも安易に格好いい部分を増やすと安っぽくなるかな。難しいですね。

アイリス・ワトソン

あの無邪気な感じで賢いというのはいいですね。
過度に出しゃばることもなく、要所要所で助けてくれたりして
いいポジションだなと思います。
サインの件で父親を勘違いしていたあたりも違和感ないトリックで良かった。

亜双義一真

なんかあからさまにすぐ死体回収されたし、生きてる可能性もありそうだなと思いつつ
従者が初めて出てきたとき、絶対アソウギやないか!とニヤニヤしました。
第一話の最高にかっこいい感じから、最後の方は論理を感じなくてちょっとがっかりしました。
まあ、父親があんな目にあって感情的になるのはわかるけども。。

トリック

難易度が低すぎる

さすがにちょっと簡単すぎませんか?
大体の事件で、「普通に考えたらこれなんだけどさすがに簡単すぎるよな…」と思っていたらそれが真実で拍子抜けしました。
ミステリー慣れしていない人だったり、逆転裁判とはというのを知りたい人にはいいのかも。

最後のヴォルテックスを追い詰める展開

これが一番私としては違和感を持ってます。
写真機すら馬鹿でかくて珍しい時代に、ホログラムでリアルタイム映像を送るって
フィクションにしても流石に時代錯誤すぎてちょっとないなと思ってしまいました。
あと、百歩譲ってこれを使うとしても
事前に何らかの形で伏線として登場していてほしかったです。
日常パートで、急にホログラムでホームズが話しかけてくるとか。
それだったら、あのときのツールがこんなところでうまく活躍した!となれたんですが。
何の事前情報もないものが、大オチで急に出てくることに冷めました。

最後の最後に成歩堂じゃない人が決める というのも若干微妙かも。

その他ツッコみたかったところ

・ステーキの裏くらい調べろよ警察。
・窓から包丁が飛んで下にいた人の背中に刺さるのはさすがに。
・なんでメグンダルは合言葉をプロフェッサーにしてたの?
・立体視じゃないとわからないくらい正確に現場修復できる?
・ジェゼールブレット、殺し屋なのに記者ごときに殺されるの?
・解剖記録をブランクにするくらいなら、嘘の情報を書けよ。逆に怪しいって。

ゲームシステム

陪審員制度

これが本当にクソシステムですね。
もはやこれのせいで、私が大逆転裁判というゲームに大幅な偏見を持ってしまっているくらいまであります。

あからさまに事情通しかいないのは、ストーリーの展開上仕方ないかもしれないですが
軒並み全員の頭が悪すぎてずっとイライラしていました。
頭が悪いだけならまだしも、いちいち裁判を止めてきて
そのたびに面倒な最終弁論が発生するのが本当に苦痛でした。

最終弁論何回やるねん、と思うし
あの天秤が傾いても何回でも戻るから、陪審員の意見に何の意味があるのかわからない。
無駄に長い投票の演出もダメ。これだけは本当に耐えられない。

陪審員のいない最終話は本当にストレスフリーだった。

共同推理

これもね。。いらないですね。。
「角度を変えて立体的に見るということを使いたい」という目的が強すぎて
登場人物全員の目が飾りになってしまっています。

ちょっと裏面を見たり、下をのぞいたりすればあからさまにわかることでも
それがいちトリックとして用意されてしまっている。
こういうのも、いちいち作業感が出てしまったりしましたね。
毎回2回見ないといけないのも苦痛でした。

正直陪審員と共同推理がなかったら、かなり評価は上がっていたと思います。

最後に

書いてみるとまあ文句ばかり垂れ流してしまいましたが
絶対にクソゲーではないです。一定の面白さはちゃんとあります。
私の場合は1&2セットで2000円くらいで買えたので、それを踏まえると
値段分以上はちゃんと楽しめていると思います。
ただ、両方をフルプライスで買うほどではないかなという印象です。
やるゲームがなくて暇だという人は、1&2を買ってみるのも全然アリだと思います

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