お前のこと誰が好きやねん


たまに、この人のことを誰が好きになるんだろうと思うことがあります。これはツッコミではなく、親友とか恋人とかに選ばれにくそうだなという個人的な感想です。自称陰キャの言う知人枠だったり、自称陽キャの言う友達枠には入ると思いますが。

私は "お前のこと誰が好きやねん" と感じてしまった相手に対して、どうしてそんな風に振る舞えるの?という疑問と相手の孤独が報われないかもしれないということに対して、同情を抱いてしまいます。すごくうざったいですね。 さておき、これは私と相手との相性が悪いからだったりもするでしょう。それに、もし相手が本当に孤独であっても同情はとても烏滸がましい事だと分かっています。それでもやっぱり、この様な情念が浮かび上がるのは何故だろうかと考えたところ、きっと私が人を求めているからだろうという結論に至りました。

それから私は、こっそり心の中でイメージした "お前のこと誰が好きやねん" が刺さらない相手に対して、孤独が怖くないのか、誰かに慰めてもらいたくなるときはないのかと質問してみました。

それから相手に対して、私自身の不満や相手に対する諦めが滲む質問も思い浮かんできました。

自分のことは考えられるのに相手の事は微塵も考えられないのか?相手の話は聞かないのか?身体的に不可能なのか?精神的に精一杯なのか?

おや、これは私が対人関係の際に使っているモラルっぽいですね。

もしかして、実際に好かれていないのは私なのでしょうか?

いえ、私は、知り合いが0人になったとしても、親友とか恋人を作ると思います。私は相手を求めているから、人を好きになりますし、相手の話を聞きますし、相手に合わせる事も好きなわけです。それに、好きの返答として私のことを好きになってくれる人がいるということ、好きの見返りを知っています。私はお前のこと誰が好きやねんを逃れるすべを知っています。

しかし、お前のこと誰が好きやねん、がツッコミになりうるのは、個人の孤独を受け入れきれず、また表面的な繋がりにおいて孤独感を麻痺させないと生きていけない弱い私の様な人間に対してです。

いや、もう言っちゃってもいいですかね、

「お前のことが誰が好きやねん」

まず、私が私を好きなんですよね、それに、この身体の中に住まう微生物とかも私のこと好きだと思うし、あと私の誕生に貢献してくださった先祖たちも、食物連鎖に飲み込まれた諸々の諸君も私のこと好きだと思います。その方がみんなきっと楽しいでしょうし。


(↑返しとしてはすごくKY )

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